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 国連に敵国条項(?)が有り、対象国に日本も成ってると
聞きましたが、現在もそのままなんでしょうか?
僕は早急にその条項を廃棄すべきと思うのですが、
 又現在まで放置されていたのは何故なんでしょうか?
宜しくお願いします。

A 回答 (5件)

国連憲章には、旧敵国条項があり、これは差別的条項であり、そのようなものがある理由は、国連がそもそも戦勝国のための機構であったことは、みなさんが指摘されているとおりです。



で、もうすこし情報を付け加えさせていただきます。

改正に関する国連の態度について
1990年代の初めから、国連改革の議論は活発に行われています。もっとも政治的に対立しているのは安保理定数(特に常任理事国)の改定です。そのほかも、機構のあり方をめぐってさまざまな意見があります。旧敵国条項削除は、この流れの中に位置づけられます。1995年の国連総会決議は「国連憲章と機構の役割の強化に関する特別委員会報告」という名前です。ですから、旧敵国条項削除問題は単独であるわけではないんですね。
なぜ単独で扱わないかというと、ひとつには手続きが面倒なこと、ひとつには、旧敵国条項がそれほど重大な問題だと考えられていないことがあります。

1)旧敵国条項は国連憲章に定めてあることですから、国連憲章を改正しなければなりません。そして、国連憲章改正という手続きはおそろしく面倒なものです。まず、会議で、加盟国の3分の2の賛成が必要です。これで改正案ができます。ここまではいいのですが、問題はこの後です。憲章は条約ですから、その改正案も条約です。条約ということは国内で批准の続きをしなければならない。日本では国会での決議です。憲章は改正に必要な批准を、全加盟国のうちの3分の2以上としています。一見すると簡単なように思えます。特に日本のような先進国にいると。しかし、途上国はそうでもないのです。特にサハラ以南のアフリカなど。まともに国政を行えないような国が多いですから、議会を開いて国連憲章の審議など簡単にはできません。憲章はこれまでにも何度か改正されていますが、3分の2の批准を集めるのに数年を要しています。

2)旧敵国条項は200弱の国連加盟国のうち、ほとんどの国にとっては「ど~でもいい」んです。なぜなら関係がないから。日本やドイツが再び侵略的行動に出るなどとは、政府レベルでは本気で思っちゃいません(大衆的にはともかく)。いまどき気にしているのは、日本周辺で言えば北朝鮮くらい。あとは、中国(?)。関心のある国をすべて集めても加盟国の1割に満たない。そもそも、差別的といっても実際の差別があるわけではない。完全に死文化しているのです。

ですから、旧敵国条項は、ほとんどの国にとって関心はなく、死文化しており(=あってもなくても変わらない)、しかも改正手続きは面倒だ。ということで、単独で改正しようということにはならないのです。

ただ、日独(それなりに大国)がなくしてほしいといっている。じゃぁ、次に憲章を改正するときに一緒に改正してしまおう、っていうのが、1995年の総会決議の実質的な意味合いです。当時は、2000年になる前までには国連改革、とくに安保理改革の中身が固まり、憲章改正があるだろうと見込まれていました。・・・しかしいまや2005年。さっぱり国連改革は固まりません。そりゃ、待っているほうも痺れをきらすよ、というのが最近の状況です。

このように、今まで改正されていない理由は、実質的に意味のない条項で各国とも関心がなかったからです。
ただこれは冷戦後のことで、冷戦中は意味を持っていました。特にソ連・中国にとって対日対独ともにですね。

「1995年の総会決議」とは文書番号A/RES/50/52のことです。参考URLに入れておきます。

参考URL:http://www.un.org/documents/ga/res/50/a50r052.htm
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この回答へのお礼

 インフルエンザに成り、コメント遅くなりお詫びいたします。
  僕は完全に納得したわけでは無いですが、
 非常に詳しく解説していただき、有難うございます。
 特に国連憲章改正の困難さ驚きました、しかし、
 僕は粘り強く働きかけてゆくべきと、なんだか竹島
 問題の二の舞にならないために、常任理事国に立候補
 しようとしている、僕らの国ですので
     有難うございました、

お礼日時:2005/03/18 09:51

旧敵国条項は国連憲章にあるのですが、国連憲章の改正要件が厳しいことも原因でしょう。

確か総会の3分の2ではなかったでしょうか。

ただ死文化されているとは言え、その内容は重大なものです。安保理決議なしで旧敵国を侵略しても憲章違反にはなりません。
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この回答へのお礼

  インフルエンザのためお礼遅れました
>安保理決議なしで旧敵国を侵略しても憲章違反に
 はなりません。
● 死文化されているとは言え重大なことに思います
 早く何とかして欲しいものです。
  有難うございました

お礼日時:2005/03/18 10:12

ニュースなどでよく「敵国条項」というのを聞きますが,わたしも実際に見たことはありません.



ただ,#1様もご指摘のように,国連は,
第二次世界大戦の戦勝国が中心となって結成した
ものです.
たとえば,安全保障理事会の常任理事国(P5)は戦勝国
つまり,アメリカ,フランス,ロシア,中国,イギリス
がそのままなっています.
ヤルタ会談の当事者たちです.
だから,その成り立ちから言って,敵国というのは
いわゆる枢軸国(日独伊)であり,
敗戦前に,ムッソリーニを連合国に差し出したイタリアをのぞけば,日本とドイツは「敵国」扱いなのはしょうがないでしょう.

まぁ,現在では,意味をなしていないと信じたいですね.
でも,これが国際外交の現実なんでしょうね.
たとえば,あなたの町で,だれかが町のお金を使い込んだとして,本人が謝ったので,許してやったと口では言ったとしても,
それを思い知らすためには,自分たちの目の黒いうちは,その人を要職につかせないという.よくある話です.
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この回答へのお礼

 インフルエンザでお礼遅くなりました
 未だ僕も敵国条項そのものは見たことは有りません
 しかし心情的に日本があるとは、良い感じ受けてませ
 んでした、又イタリアは入っていないこと、初めて知
 りました、
   有難うございました

お礼日時:2005/03/18 10:01

失礼。


先ほど「死文化していると答える」と書いたけど、勘違いでした。
「死文化した」と言ったのは日本の外務省だった。

肝心の敵国条項についても説明していなかったので、もう少し書きますね。
正しくは「旧敵国条項」です。これは連合国にとっての旧敵国(日本、ドイツ、フィンランド、ルーマニア、ハンガリー、ブルガリア)に侵略の意図ありと判断すれば、安保理の承認をえて何時でも攻撃できるというものです。なんで三国同盟のイタリアが入ってないかというと、途中で同盟から脱退し、連合国側に立って日独に宣戦したから。

日本は1970年の第25回国連総会以来、たびたび総会などの場で、国連憲章から「旧敵国条項」を削除してほしいと主張しています。けして放置していたわけではないんです。
その結果、1995年1の第50回総会でやっと、「憲章特別委員会の削除へ向けての憲章改正手続きを最も至近の適当な会期に開始する意図を表明する決議」が採択されました。
この時、強硬に反対したのが北朝鮮ね。
それから10年たっても未だ「旧敵国条項」は存在していますね。常任理事国が「うん」と言わないからです。

でも日本の国連分担金の負担率は前回書いたようにアメリカについで2位の20%弱です。アメリカ以外の常任理事国である露英仏中4カ国の総額より多いんです。
その気になりさえすれば、今からでも国連を分担金拒否で動かすことも十分可能でしょうに。
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この回答へのお礼

早速の回答有難うございます。
>この時、強硬に反対したのが北朝鮮ね。
>常任理事国が「うん」と言わないからです
>未だ「旧敵国条項」は存在していますね
僕は初めて知りました、こんな根本的なこと
何故もっとわが国は強力に行動しないのか
不思議です、マスコミなども
北朝鮮を除いたら、何の障害もないと思うのですが

お礼日時:2005/03/10 20:45

第二次大戦前の League of Nations なら「国際連盟」と訳してもよいですが、今のUnited Nationsを「国際連合」と訳すのは妥当ではありません。

どう見ても「連合国」でしょ?現に中国語ではUNをちゃんと「連合国」と訳しています。
連合国なら敵は「日独伊」の三国同盟じゃないですか。歴史で習ったでしょ?

つまり、われわれがありがたがっている「国連」なるものは、第二次大戦で日本が敵として戦った連合国、とりわけ常任理事国5カ国の利益を守るための仕組みなわけです。
だからいくら日本がアメリカに次ぐ巨額な分担金を払おうが、敵国のままおいといた方が戦勝国側の既得権益を守るうえで都合がいいわけです。へたに国連憲章をいじって、米露英仏中5大国の「安保理拒否権」が見直されでもしたら大変なわけですから。
だから何度日本が抗議しようが、「もはや敵国条項は死文化している」とは答えるけど、廃止しようとはしないんです。
だったら日本も馬鹿みたいに黙って分担金払うことないんだけどねえ。
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