準・究極の選択

私は来春大学新卒者で今度某特許事務所の就職試験を受けることになりました。私は今まで全く特許の世界について知識が無かったのですが、その特許事務所の外国担当の秘書募集について知り、得意の英語力を是非生かしたいと思い受験を決めました。そこで、大学の就職課やインターネットなどで情報を集めているところなのですが、思ったほど情報が集まりません。そこで、是非実際特許事務所で働いている方やその業界について明るい方がいらっしゃったら、採用試験は概してどのような内容が多いのでしょうか?(今度受けるところは、適正試験、作文、面接なのですが特許事務所ということで何か特別に受験前に対策をしておいたほうがいいのでしょうか?面接で聞かれやすい内容ですとか・・・)また、事務所の雰囲気(個々によって異なるのはわかるのですが)など、是非聞きたいのでどうぞ生の情報をよろしくお願いします。

A 回答 (3件)

私は約130人くらいの特許事務所での勤務経験があります。

担当は国内出願事務ですけれど、比較的大きな特許事務所の雰囲気はご説明できると思います。
事務所の構成は、化学部、機械部、電気部、商標部、と専門分野にわかれた弁理士を中心とした出願明細書作成に携わる専門部門。それにさらに特許事件を中心に扱う弁護士もおりました。
そして彼らの仕事をアシスタントする事務部門。国内出願担当、外国出願担当、翻訳担当、図面担当、一切の手続きのコンピュータ管理担当。他にも、などさまざまに部署にわかれ完全な分業化がなされていました。規模の大きな事務所ですから、取り扱う件数が多いので、そのようなシステムになっていたと思います。

外国出願の事務を担当するスタッフは、女性がほとんどを占めており、ある程度の語学力のある人ばかりです。彼女たちは、海外クライアントあて英文レターの作成や、出願の事務的手続き全般を担当していました。
特許事務は専門用語が多く使われますし、特殊な事務が多く、一般事務とは多少違いがあるかもしれませんが、当然のことながら一般事務で求められる能力も要求されると思います。(電話の応対や、一般常識、社会人としての言葉遣い、パソコンの能力、外国事務なら語学力、例えばビジネスレター作成などの実務能力など)

実務経験者には、それなりの専門的知識や、実務能力を要求すると思いますが、新卒者の採用の場合は、まず一般事務的能力をベースに考えてもかまわないと思います。
もちろん、特許について多少知識があれば、この仕事について意欲的であるとして評価が高まるはずです。当然のことですが、特許出願や、知的財産権などに無関心の人物より、意欲的に勉強している人物のほうが有利だと思います。

それから、特許業界の人たちの一般的傾向ですが、私は、ほとんどの人がかなりの勉強家であるという印象があります。難関の弁理士試験に合格するのは至難の業ですし、仕事もたえず深い専門知識が要求されます。しかも、集中力や根気も必要ではなかろうかと思います。なぜなら、彼らは特許庁への書類の提出期限に追われてるのが実情なのです。ですから、夜遅くまでの残業、休日出勤は常識です。
もちろん、事務担当者にはそこまで強要されませんが。。。

事務所の雰囲気は、う~ん。どこかお役所的かな?実際、特許庁に努めていた人もいますし。技術者あり。弁理士試験受験者あり。翻訳家あり。せいろんなタイプの人がいました。
ただ、一つ言えるのは比較的年輩の人が多いことでしょうか。弁理士先生はかなりベテランの方が働いてました。女性事務員も長く勤めている人が多かったです。
大切なのは所長の人柄ですね。所長の考え方が、若い人を大切にするようなら働き易い環境です。
では、頑張ってくださいね!自分にピッタリの事務所に就職されますことをお祈りしております。
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 Yoshi-P さんのご回答のように外国事務スタッフとなるか、あるいは翻訳者となるかでしょうね。

外国事務スタッフの職務内容については Yoshi-P さんのご回答通りです。翻訳者の場合、日本に出願したものを外国に出願する際(内外といいます)に日本語の明細書を英訳したりとか、外国に出願されたものを日本に出願する際(外内といいます)に英語の明細書を和訳したりとか、外内が日本国特許庁から拒絶された際にその拒絶理由を訳してレターにする、といったようなことが業務です。

 というわけなので、試験ではこれに関してごく簡単な翻訳があるのでは? この分野では、application や specification 等、どこかで見た単語でも一般的に使われない意味で使用されますので、それぐらいは知っておいた方がよいかも。でもね、必要なボキャブラリーは、仕事をやっていく上で自然に身に付くものですよ。文系の人でも、必要な技術用語や専門用語はイヤでも覚えてしまいますのでご心配なく。今からムリして詰め込む必要は、特にないと思います。

 面接で聞かれることと言えば、「どうしてこの業界を選んだのですか?」とか、「この分野に関してどの程度の知識がありますか?」とか、どこの会社でも質問されるようなことばかりです。特許事務所だからといって気負うことはありません。

 事務所の雰囲気は、・・・・・そうですねえ・・・・。何と形容してよいやら(苦笑)。

 正直、この業界、「会社の歯車なんかにされてたまるかい! オレはオレの腕一本で勝負してやる!」という人間の固まりです。 つまり、ヘンクツの集団です。といっても、人間的に偏っているという意味ではなく、職人気質の人が多いと言えば分かってもらえるでしょうか。
 だもんで、職人気質の人でも弟子を育てる人に熱心な人の下に着けば、あれこれと指導してくれると思いますが、もし、「仕事は習うもんではなく盗むもんだ」という人の下に着けば、ほったらかしが多いことも考えられますね(脅かすようなことを言ってスミマセン!)。幸いなことに、最近では前者が増えてますが。まあ、後者のような人が上司になった場合、大概の人は、技術を取得したらとっとと見切りをつけて他の事務所に移っちゃうんですけど。

 基本的に、事務所の雰囲気は所長の人格に大きく左右されるので、面接の際にその人柄をじっくり観察してみて下さい。でも、新卒の人を採用するような事務所なら、教育体制もしっかりしていると思いますよ。

 では、ご活躍をお祈りしております。
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こんにちは。

私は総勢25人程度の特許事務所に勤めています。海外から日本への特許出願を担当しています。

特許事務所には、大きく分けて2つのタイプのスタッフがいます。
1つ目は特許庁やクライアントと直接技術的な内容についてのやりとり(出願明細書の作成等がメイン)をする専門スタッフで、理科系出身者がほとんどです。
2つ目は専門スタッフの仕事のサポートをする事務スタッフで、特許庁に提出する書類の書式部分の作成をしたり、提出書類を特許庁に届けたり(最近ではオンラインで提出するようになりましたが、まだ実際に特許庁に持っていったり郵送したりしなければならないものもあります)、出願後の管理(データベース作成、期限などの管理)をしたり、事務職としてのいろいろな仕事があります。

ただの“秘書”ならば所長や幹部クラス専属のいわゆる一般的な企業における秘書のような仕事も考えられますが、“外国担当の秘書”というのは具体的にぴんと来ません。いわゆる秘書的な仕事だけで一日が終わるというのはちょっと想像できません。従って、上記の2つ目のスタッフのような気がします。

うちの事務所では、英語ができる文科系の女性スタッフは、海外のクライアントとの手紙でのやりとり(いわゆる英文タイピストの仕事も含まれます)や、出願後の管理などの仕事をしています。電話をとるのも彼女たちです。まあ、一般事務職とあまり変わりませんね。

就職試験についてなのですが、特許事務所というのはかなり特殊な業種ですし、新卒者ということなので、採用する側も専門的な知識は期待していないと思います。社会人としての一般的な常識、健全な精神その他、ごく一般的なことを見るだけではないかという気がします。適性試験として、もしかしたら語学力や、パソコンが使えるかどうか、という点を試験される可能性もあります。
なお、期待していない分、受験者が特許出願の仕組みや法律的なこと等を勉強していることがわかったりすると、評価は一気に高まるというのは事実です。でも、だからといって募集している職種に不適と判断されれば採用されないということも十分にあり得ます。

事務所の雰囲気は、規模などによって大きく変わってくるようですね。私が依然在籍していた比較的大きな(それでも総勢7~80人)事務所では、専門スタッフも分野に応じて課に分かれていて、それぞれの課に課長がいて、主任などの役職もありました。所内の雰囲気もふつうの会社とほとんど変わらなかったと記憶しています。
今の事務所は所長の人柄もありますがもっとアットホーム的な雰囲気で、ファミリーという感じです。(中には変なやつも流れてきますが。)
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この回答へのお礼

早速具体的なご回答ありがとうございました。自分ではできる範囲で特許や特許事務所について調べているのですが、身近に特許関係に明るい人がいなくてなかなか生の情報は手に入れることができずに困っていたところ、Yoshi-Pさんのお話でなんとなくイメージをつかめた気がしました。本当に助かりました。ご回答くださった情報を頭に入れつつ、採用試験の準備を頑張りたいと思います。

お礼日時:2001/09/11 16:05

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