No.5ベストアンサー
- 回答日時:
三島は天皇を中核にした縄文以来の日本の精神性を、唯一無二のモノと認識していました。
敗戦したために、欧米文化が無秩序に流入し、天皇を大事にせずにそれを喜んでいる日本の様子を「からっぽ」と表現したわけです。
特に、天皇の権威を傷つけ、戦争も出来ない軟弱な国にした米国占領時代の状態を、そのままに放置している与野党の政治家には怒りさえ感じていました。
だから、自分が主導して、クーデターを起こし、軟弱な政治家たちを一掃して、再び天皇の権威を取り戻したうえで、日本本来の精神性を取り戻そうとしたわけです。
具体的には民兵組織「楯の会」を結成して自衛隊との関りを深め、頃は良しと思って今は防衛省になっている自衛隊市ヶ谷駐屯地を訪問し、総監を監禁して決起を促しました。それに失敗すると隊員を広場に集めてバルコニーから演説して直接隊員の決起を促しました。しかし、隊員たちは賛同せずにむしろ反対・批判の声を上げ始めました。
三島は、自衛隊は自分と志を共にしていると思っていたことが間違いであると悟り、自衛隊員でさえ、欧米に毒されて日本精神を失っていることに衝撃を受け、愕然としたのでしょう。
彼はそういう日本に絶望し、天皇に忠誠を誓う武人として割腹自殺しました。おそらく日本を立て直せなかったことを天皇陛下にお詫びし、その責任を取ってのことだったのでしょう。
No.4
- 回答日時:
三島由紀夫が日本を「からっぽ」と表現した理由は、彼の文学や思想に関連しています。
三島由紀夫は、日本の伝統的な価値観や文化の喪失、現代社会の浮薄さ、人々の内面の空虚さを批判することがありました。彼は、戦後の急速な西洋化や経済成長によってもたらされた物質的な豊かさの一方で、人々の精神的な空虚さや価値観の欠如を指摘しました。
「からっぽ」という表現は、このような彼の批判的な視点から生まれたものと考えられます。彼は、現代の日本社会が物質的な面では充実している一方で、人々の内面や精神が空っぽであり、深い意味や価値を欠いていると捉えていたのかもしれません。
三島由紀夫は独自の美意識や精神性を重視し、伝統的な日本文化や武士道の理念に興味を持ちました。彼は、日本の伝統や文化の喪失が現代社会の空虚さを生み出していると考え、その批判的な視点を作品や言葉に表現したのかもしれません。
ただし、三島由紀夫の表現や思想は個人的な見解であり、他の解釈や評価も存在します。彼の作品や思想に興味を持つ場合は、直接彼の著作や評論を参照することをおすすめします。
No.3
- 回答日時:
三島由紀夫は「からっぽ」という表現を用いて、現代日本の欠如した自己アイデンティティや文化的空虚さを表現したかったのだと思われます。
彼は自分自身も日本の古典文化に深い関心を持っており、日本の伝統文化が失われたことに対する懸念を表明していました。このような文化的空虚感は、第二次世界大戦後の社会や文化の変化、急速な西洋化・近代化によって引き起こされたものと考えられます。No.1
- 回答日時:
そう感じたからです。
芥川賞をこんな優秀な自分に与えてくれないバカどもの集まりだと思っていたからです。作家はインパクトのある一言を見つけ出さないと購買に繋がりません。ただのキャッチコピーです。
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