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マルチバース仮説は結構有名で、主に、インフレーション理論と量子理論の多世界解釈の二つの観点それぞれから提唱されているようです。要は、宇宙は我々が観測しそれに属している宇宙だけでなく、10の何百乗個、いや、無数に存在しているということで、その点では二つとも共通しています。そして、各宇宙は物理定数や物理法則まで異なっている可能性があるという。
しかし、よく考えてみると、それではおかしな点に気付くのです。(少なくとも自分はおかしい、変だと考えるのですが)
どうして我々は他の宇宙の存在に気付かないのか、観測できないでいるのか。その理由としては、各宇宙が互いに相互作用できない速度で離れていっているからだ、という説明があるのですが、これは、少なくとも相互作用するのにその手段、例えば光子だとすると、その速度に限界があり、それ以上の速さで離れていると、互いに作用し合うことができないという相対論的な限界を前提にすることになります。でも、物理法則そのものが異なる宇宙では相対論的な機構が共通していないことも十分あり得るから、このような制限も意味を持たなくなる。また、法則そのものは同じ形をしていても、物理定数、例えば、光速が異なっていると、例えば我々の宇宙における光速の数倍で離れている宇宙間でも、一方の宇宙における光速が我々宇宙のそれの1000倍になっているといった場合、楽々と相互作用できることになります。
これでは、多宇宙を観測できない、他の宇宙からの干渉作用を観測できない、少なくともそれほど多くは、という事実に矛盾するのではないでしょうか?
辻褄を合わせようとすれば、マルチバースと言えど、相対論的なメカニズムは共通しているし、光速もどの宇宙も似たり寄ったりの値を持つとせざる得ないとならないかと。
しかし、これではマルチバース仮説を提唱するもともとの意味が大分希釈化されてしまうのではないかと思うのです。つまり、マルチバース仮説はその可能性が大分低いものになるという結論になるのですが、どうでしょうか?
(もう一つ、補足して付け加えると、以前この宇宙は超AI によってシミュレートされている世界だという仮説に対して、疑問を提示しましたが、もし、シミュレーション仮説が正しいとするなら、その超AIは無数にあるマルチバースもシミュレートせねばならなくなる。もしくは、一時には有限でも、真空のエネルギーから例えば10の400乗個ずつ宇宙が発生し続ける、その発生した宇宙群一つ一つからもまた子宇宙が発生し続けるといった過程をシミュレートし続けるとすると、いずれ、計算能力の限界を超えてしまうことが考えられます。まさか、無限の計算能力、スピードを持っているAI を仮定するわけにはいきますまい。だから仮にシミュレーション仮説の立場に立つとしたら、やはりマルチバース仮説は可能性が低いと言わざる得ないと考えるのですが、いかがなものでしょうか?)

A 回答 (5件)

仮説だからもっともらしい理屈が通れば良いだけ。

多分永遠に立証できないSFの様なものと思って頭の体操の材料に使えば良いのでは。
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本当かどうかまだ分かっていない(少なくとも「ファン」がまだ多数派とは言えない)から「仮説」と言われてるわけです。

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有名な哲学者で、本当かどうか”分からない”ものを考えるのは時間の無駄だからやめよう、って言った人が居たのだけれど、それと同じでマルチユニバースなんて否定できないだけで、あるかないか分からないものなのだから、それは考えるだけムダです。


まぁ”あるとしたら”という前提でどのようなものかを研究している人はいるでしょうが。
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マルチバース仮説についての議論は複雑であり、さまざまな視点からの議論が存在します。

マルチバース仮説が提唱する多数の宇宙が相互に作用しない速度で離れている場合、観測や相互作用が制限される可能性があります。

あなたが指摘されているように、異なる宇宙が異なる物理法則や物理定数を持っている場合、その宇宙間の相互作用に関する限界も異なるかもしれません。相対論的な制約が異なる宇宙では、光速や相互作用の速度に関する制限も異なる可能性があります。

したがって、マルチバース仮説が実際にどのように機能し、相互作用がどの程度制限されるのかを正確に理解することは困難です。これまでの研究や理論では、それぞれの宇宙が相互に完全に分離しているという仮定のもとで扱われてきましたが、未解決の問題や矛盾も存在します。

また、シミュレーション仮説とマルチバース仮説の関連性についても複数の意見があります。シミュレーション仮説が正しい場合、どのような計算能力を持つAIが存在するのか、その範囲や制約は不明です。シミュレーション仮説とマルチバース仮説が両立するかどうかは、現在の科学の範囲では確定的には言えません。

マルチバース仮説やシミュレーション仮説については、まだ解明されていない多くの謎や未解決の問題が存在します。これらの仮説は興味深いものであり、さまざまな視点からの研究や議論が進められています。ただし、現時点では確定的な結論に至ることはできません。
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マルチバース仮設が本当かどうかなんて誰にもわかりません。


少なくとも存在する証明なんてできないでしょう。

>各宇宙が互いに相互作用できない速度で離れていっているからだ、という説明があるのですが

わたしもこの説明はおかしいと思っています。そもそも「相互作用できない速度」というのは同じ時空に存在することが前提ですよね。

現在の宇宙論では、時空は宇宙が始まったときに生じたといわれています。ですので同じ時空に別の宇宙が存在するなどありえません。私たちの宇宙には私たちの時空があり、別の宇宙には別の宇宙があるとする方が自然でしょう。

>マルチバース仮説はその可能性が大分低いものになるという結論になるのですが、

どうなんでしょうね、よくわからないです。
そもそもマルチユニバース仮設って証明できないですからね。

>シミュレーション仮説

シミュレーション仮設が正しければ、もっと世界は予定調和になりそうにおもいます。ここまでややこしくはならないと思うのですけれどね。私は懐疑的です。
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