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結晶を偏光顕微鏡を使って観察し、複屈折を求めることはわかっていますが、どういう原理なのかわかりません。教えてください。

A 回答 (1件)

数学的な詳細をここで説明するのは大変なので、簡単に行きます。



複屈折とは入射する光の偏光の方向によって、光が感じる屈折率が異なる現象です。
さて、セナルモン法での光学素子の構成は、
偏光子(直線偏光を作る)-「被測定物」-1/4波長板-検光子(特定偏光の光を取り出す)
です。
被測定物に複屈折がない場合、偏光子を通った直線偏光の光は、1/4波長板を素通りして検光子で遮られ光は見えません。
さて、被測定物に複屈折がある場合には直線偏光はその屈折率差から楕円偏光になったり、偏光方向が変化したりします。
(測定時には最も明るく見える=偏光の変化が最大になる方向に合わせます)

ここで、1/4波長板をその光が通るとき、その方向により丁度被測定物で発生した複屈折を打ち消す位置があり、その位置に検光子を回転させると、元の暗い状態になります。
このときの回転量が丁度屈折率差に相当する関係にあるため、角度を測定すると複屈折量が求まるというものです。

簡単には、被測定物の複屈折量を1/4波長板+検光子でキャンセルされるように合わせる(像を暗くする)ことで、その複屈折量がわかるというものです。
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