激凹みから立ち直る方法

日商簿記2級(工業簿記)の、とある問題の質問です。
先生の回答が理解できないため、分かり易い解説をお願いします。


【1】工場会計が独立している場合の次の取引について、本社・工場双方の取引を仕訳しなさい。
なお、いずれか一方のみに関係する取引の場合は、仕訳を要しない解答欄に「仕訳なし」と記入すること。

(2)本社では、当月の賃金支払額500円から、所得税・健康保険料などの従業員負担額(預り金勘定で一括処理している)65円を差し引いて、正味支払額435円を小切手を振り出して工場に送金し、工場は、これを従業員に支払った。

先生の回答

・本社
(借方)          (貸方)
賃金   500      預り金   65
              工場   435

・工場
(借方)          (貸方)
本社   435      現金   435


私の思う回答

・本社
(借方)          (貸方)
工場   500      当座預金 435
              預り金   65

・工場
(借方)          (貸方)
賃金   500      本社   500

以上

よろしくお願いします。
   
 

A 回答 (7件)

本社工場を無視し現金で支払われたと仮定すると


最終的に
賃金 500 借方残
預り金 65 貸方残

1.当座預金口座から出金したなら
現金 435 借方 435 貸方で差し引き0
当座預金 435 貸方

2.小切手が手元に残っている(口座から未出金)なら
現金 435 貸方

の結果になれば正解と考えられます。最終的にどの金額で財務諸表に計上されるかという点から考えると理解しやすいと思います。
最終金額がどうなるかという観点から考える習慣がつくと1級の問題ぐらいなら制限時間の半分ぐらいで解けるようになるので、理解が進んだら参考にしてみてはどうでしょうか。
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2日間の連休中インターネットから離れておりました。


本日気がつきましたので遅れましたがご回答いたします。


まず一つ目の問題点は従業員に小切手で給料が支払われたどうかが争点になります。
part_さんが言うように通常の社会では小切手で賃金を支払う事はありません(・・・というか労働基準法違反です)
ですのでpart_さんが小切手で賃金を支払うのは通常考えにくいと言うのはもっともだと思います。

次にYANsw20及びpart_さんの言っている本社が工場に小切手を送金したが工場は現金で支払って社内に小切手は残っているという考え方も、なぜ送金する意味があるかという点を除けば充分ありえる話です。

自分としての結果です。
この問題の最重要争点は従業員に小切手で支払っているか現金で支払っているか、または工場に小切手が残っているか残っていないかの2点で、これらはどちらとも考えられる為・・・どちらも正解だと思います。
たしかに問題不備でありますが「問題不備」というのは簡単です。
でもこういう問題で色々な考え方から複数の回答を導く練習はとても大事です。
この問題でこのように解釈する場合はこの仕訳で、このように解釈する場合はこの仕訳でと説明できる事により理解力がアップすると思います。

自分も日商1級及び簿記論の学習時に友人と色々解釈の仕方を話し合った事を思い出しました。
これからも回答に安易に納得せず、自分の考え方と照らし合わせて理解していって下さい。
日商2級合格、是非勝ち取って下さい。
またちょこちょここの板は見ておりますので悩んだら皆で解決しましょう。
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この回答へのお礼

peachtea_001さん、partさん、hama21さん、丁寧な回答、解説ありがとうございました。
まとめてで恐縮ですが、この場をでお三方へのお礼とさせていただきます。

解釈の仕方によって、2通りの正解が発生する場合があると言う事を、今回の問題において知り、大変勉強になりました。

私の言いたかったことは、peachtea_001さんにNo.7の後半でほとんど言ってもらってますが(笑)11月の2級受験に向けて、頑張りたいと思います。

また質問することがあるかもしれませんが、その時はよろしくお願いします。

今回はありがとうございました。

お礼日時:2005/07/22 22:40

よこやり入れるようで申し訳ございません。



結果からいいますと間違いなく質問者さんの仕訳が正しいです。


本社と工場に会計を独立させる目的は、債権債務の各々の把握というよりも、それぞれの利益がどれだけ出ているかを把握するために取り入れられているものです。
それなのに工場で労務費計上すべき賃金を本社で計上すること自体本社工場独立会計の根本からその先生は間違っています。

この問題は複数の取引を同時に行ったと擬制してのものですが、それらをばらして質問者さんの仕訳が正しいという理由を順をおって書きます。


「工場」

小切手はいきなり現金になるわけではなく普通預金などに入金という形になりますので


普通預金435/本社435


賃金の支払いで


賃金500/普通預金435
     /預り金 65

*仕訳をオンバランスさせるためには預かり金をいったん工場で計上する必要があります。


預かり金は本社で一括管理であるため

預り金65/本社65

以上の仕訳をまとめると、貸借同額で相殺できるものがあるので結果的に

賃金500/本社500
となります。


「本社」

小切手の送金はあくまで435なので


工場435/当座預金435


賃金の支払いは本社では計上しませんので仕訳なしです。

預り金は例によって本社管理のため

工場65/預り金65


以上も同様にまとめると
工場500/当座預金435
     /預り金65

というようにどちらも質問者さんの仕訳と一致します。


預り金の本社、工場間の振り替えにぎこちなさを感じるかもしれませんが、これは後日源泉税や社会保険料として納めなければいけない金額の納付義務額を示しているに過ぎず、実際に現金が動いているわけではありません。


*以上は学習簿記を前提としての仕訳です。
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小切手は決済、未決済にかかわらず...


ですが、
振り出した時点で仕訳をきります。問題は処理過程のことを聞いているのでややこしくなっています。また、問題文からはどの程度のレベルで独立会計になっているのかが不明なため、これが妥当だろうという回答をしました。

私の観点では、現実に小切手で従業員に賃金が払われるか?ということに疑問をもったので先生側の解答もありなのではという観点に立ちました。問題をそのまま読めば小切手をそのまま渡したと取るのも理解できます。国語の問題のような気もしました。

私の回答は机上の問題に現実の問題を持ち込んだものなので、混乱させたかもしれません。問題のみを基準として考え、後の決算整理で調整すればよいとすると考えるとYANsw20さんの解答も正解であると思います。ただ、YANsw20さんの仕訳では、本社の仕訳のみ資産の減少を認識し、小切手を受け取って支払った側の工場の仕訳では工場の資産(小切手)の増加と、資産(小切手?)の減少が反映されていない(工場だけ決算整理でする?)のが独立会計という点から統一性がなくおかしいかなと思います。

簿記上はそれ以上指示を得られないので納得する理由を自分で決めるしかないのではないでしょうか。実際私も自分の解答が絶対正解だとも思っていません(悪問だという印象しかないです)。実務上は会計士を合理的に納得させられる限りけっこうなんでもありです。なので、答えを1つにしぼることなく、おかしな仕訳でも合理的といえる理由をつけることも簿記を面白く学ぶにはいいかもしれません。
私の1級受験時ですが、会計士間で答えが2つに割れました、どちらの説も納得できる内容でしたので迷いましたが、専門家でも答えが割れることもあることを知っただけでも簿記の観点が広くなったと思います。
こういう仕訳もありかなと思っていただけると幸いです。
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この回答へのお礼

追加解説ありがとうございます。
どうやら、良くない問題という事は、お2人とも共通しているようですね。

この問題を通して、簿記の奥深さ(悪く言えば、ややこしさ)を知り、興味がいま以上に湧いてまいりました。

今回の問題に関して、私個人は以下の様に回答を導きだしましたが、お二方の御教授をお願いします。

・工場、本社を考えずに仕訳を行う。
*賃金から預り金を引いて、従業員に(現金)で支払う。

(借方)    (貸方)
賃金  500 預り金   65
         現金   435

*435円を送金する

(借方)    (貸方)
現金  435 当座預金 435

私は、従業員に現金で賃金を支払うという仮定の下、考えましたが、工場側は、
・本社から小切手を受け取る→借方に現金435
・従業員に現金で支払う→貸方に現金435
借方と貸方の現金の金額が同じため、相殺を行い、質問欄にあるような回答を導きだしました。

このように私は、工場会計(本支店会計)について理解していますが、いかがでしょうか?

お礼日時:2005/07/20 13:26

確かに問題文に不足はありますが・・・



この場合は従業員に小切手で支払ったと考えるべきです。
>正味支払額435円を小切手を振り出して工場に送金し、工場は、これを従業員に支払った。
この問題文の「これを」からも従業員に支払ったのは小切手であると考えるべきです。

もし工場に小切手がある状態で工場が現金で支払ったのならば工場には現金が余裕にある事になり小切手をわざわざ工場に送金する必要はありません。
この場合小切手を送金したのだから435円分の現金がなかったと考えるのが妥当です。

また独立会計を取っている限り、本社で小切手を支払えば当座預金残高は減らすべきです。
社内から出ているか出ていないかは独立会計上関係ありません。決算日に社内にあればそれは決算整理で(借)当座預金/(貸)現金の仕訳をすればいいことです。
工場は従業員に現金で支払った旨の指示がないこの場合は工場の現金勘定をマイナスすべきではありません。

以上の理由から質問者の回答が妥当であると思います。
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この回答へのお礼

追加解説ありがとうございます。
どうやら、良くない問題という事は、お2人とも共通しているようですね。

この問題を通して、簿記の奥深さ(悪く言えば、ややこしさ)を知り、興味がいま以上に湧いてまいりました。

今回の問題に関して、私個人は以下の様に回答を導きだしましたが、お二方の御教授をお願いします。

・工場、本社を考えずに仕訳を行う。
*賃金から預り金を引いて、従業員に(現金)で支払う。

(借方)    (貸方)
賃金  500 預り金   65
         現金   435

*435円を送金する

(借方)    (貸方)
現金  435 当座預金 435

私は、従業員に現金で賃金を支払うという仮定の下、考えましたが、工場側は、
・本社から小切手を受け取る→借方に現金435
・従業員に現金で支払う→貸方に現金435
借方と貸方の現金の金額が同じため、相殺を行い、質問欄にあるような回答を導きだしました。

このように私は、工場会計(本支店会計)について理解していますが、いかがでしょうか?

 
 

お礼日時:2005/07/20 13:25

問題の指示が不足という印象がありますが、私は先生の答えが正解のような気がします。



以下理由
・「工場は、これを従業員に支払った」という指示からだけでは、賃金が小切手でそのまま従業員に支払われたとは考えにくい
・小切手自体は工場に有る状態と考えられる
・貸借対照表上は社内の当社振出小切手は当座預金のマイナスではないため、この時点で当座預金をマイナスにするのはおかしい
・工場は小切手を受け取っているが、工場の現金が従業員に支払われていると考えるのが妥当

以上の理由から工場の現金勘定をマイナスにすべきと思います。
ポイントは小切手がどうなったかだと思いますが、これは作問者の考え次第ですのでどうにもなりません。簿記試験ではたまにおかしな問題もでますので、はまらないようにがんばってください。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

一度は自分の解答に自身を持ちましたが、partさんの回答、解説に納得してしまい、現在、頭が混乱中です。

解説の内容に質問ですが、
小切手は決済、未決済にかかわらず、振り出した時点で当座預金の貸方に記入すると、「銀行勘定調整表」で習った気がしたのですが、私の勘違いでしょうか?

お礼日時:2005/07/19 18:31

そうですね、質問者の回答が正解ですね。


先生の仕訳ですと当座預金残高が違いますね。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

先ほどまで、この問題について先生と討論をして、喧嘩のようになってました(苦笑)

今回の問題は、某スクールのオリジナルの問題のため、解答書がないそうです。

先生も私も、自分が正しいと言って一歩も引かないので、peachtea_001さんの回答と、書店で問題集の類似問題を探して、明日リベンジします。

お礼日時:2005/07/19 18:17

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