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大学生の女です☆
遺伝子と発現産物の解析法について知りたいです。。
どのような解析法があるのでしょうか??
私が考えたのは、マイクロアレイを利用した方法なのですが、どうでしょうか?
他の方法、解析法がありましたら教えてください!!
よろしくお願い致しますm(__)m

A 回答 (1件)

ひとくちに発現産物の解析法と言っても、どういう側面を知りたいか、何を比較したいか、基盤情報がどれほどあるか、などによって違うと思います。



マイクロアレイはたしかに強力な解析方法ですが、やはり得手不得手があります。

(長所)多くの遺伝子の発現プロフィールを網羅的に調べることができる。とくに、異なるサンプル間、たとえば、野生型と変異体、薬物などの処理・無処理、健常体と疾患体、正常細胞とがん細胞などで、どの遺伝子の発現レベルが変化しているかを知るのに非常に有効。

(短所)基盤となるゲノム情報、トランスクリプトーム情報(包括的な転写産物情報)が整備されていないとマイクロアレイを作ることができない。転写産物の発現レベルの大雑把なプロフィールしかわからない。転写産物の質的な変化(構造的変異)は反映されないし、発現の絶対量はわからない(real-time PCRなどで別途定量する必要がある)。転写後にの現象、翻訳レベルやタンパク質の活性などは検出できない。

他の手段をいくつか簡単に挙げると、

ノーザン解析・ウェスタン解析
(長所)転写産物・翻訳産物の種類、構造や発現量の変化を捕らえることができる。
(短所)着目している遺伝子しか調べられない。

cDNAクローニング・RT-PCR
(長所)塩基配列レベルの構造解析、構造比較ができる。
(短所)着目している遺伝子しか調べられない。網羅的に調べるにはESTでカタログ化するなどの方法はあるが、ゲノムプロジェクトなみの莫大な労力が必要。

実際には、どれかひとつで済ますということはなくて、いろいろな方法を組み合わせて、いろいろな側面から調べていきます。たとえば、

マッピングなどで着目している現象に関係のある遺伝子を絞り込む。または、マイクロアレイなどで候補となる遺伝子をピックアップする

ノーザン、RT-PCR、cDNAクローニングへ

というように。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました!!
とても分かりやすく参考になりました。
確かにそれぞれの方法に長所と短所がありますよね。。
いろいろな方法を組み合わせるというところまで考えが及んでいませんでした!
本当にありがとうございました。

お礼日時:2005/09/24 17:27

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