

今さらながら「蝉しぐれ」「隠し剣孤影抄」と読みました。
すごく面白かったです。
少し前までここで教えていただいたノンフィクションなど読んで荒涼とした気分でしたが(そういうのも好きですけど)、今はこういう小説を続けて読みたい気分です。
もちろん次は「隠し剣秋風抄」を買いますが、問題はその後です。
何から読むといいと思いますか?
藤沢周平作品のおすすめを教えてください。
世間一般の評価がどうかより読んだ本人が良いと思ったものを教えてもらえるとありがたいです。
あらすじよりも、おすすめの理由とかを書いていただけた方が百倍うれしいです。
あと、こちらが質問している立場で申し訳ないんですが、
・詳しいサイトのURLを貼ったもの
・過去の質問のURLを貼ったもの(検索してチェック済みです)
・amazonのURLを貼り付けて「こんなのはどうでしょうか」という回答(自分の意見が無い)
・藤沢周平以外のおすすめ
という回答は遠慮いただけると助かります。
注文が多くてすいません。
藤沢周平が好きになってしまった私は、藤沢周平を本当に好きな先輩読者さんから色々教わりたいのです。わがままお許し下さい。
No.9
- 回答日時:
最高傑作は『蝉しぐれ』だと思います。
衆目の一致するところでしょう。去年の夏にNHKが放映したドラマには憤激しました。どうしてあんなことになるんだろう。ひどかった。だけど『三屋清左衛門残日録』のドラマ化『清左衛門残日録』はそりゃもう見事でした。原作に一歩もひけを取らないと申して過言でないでしょう。ビデオかDVDになってるならご覧になって損はないと思います。仲代達矢の中身のなさがかえって役柄に合ってて。嫁の南カホがまた素晴らしい。いったいに役者揃いのドラマでした。
で、何をお奨めするかですが、私も用心棒日月抄シリーズを推します。NHKのはつまらなかったけど(と言って悲憤慷慨するほどではなかったようですが)、これはいいですねえ。シリーズものではこれが一番でしょう。
これ、三冊でいったん終わってるんですよね。なのに一冊書き足されることになって。良かったのか悪かったのか、悪くはなかったけど良くもなかったように思います。ああ、藤沢の本性が出たなあ、と。本性なんぞ出さんでもよかったんではないか、と。私は三巻目がとくに好きです。
まあ藤沢周平はどれを読んでも大外れはない稀有な作家です。手当たり次第に読まれればいいでしょう。ちょっと毛色の変わったところで一冊あげるなら『春秋山伏記』。私若いころに一夏を庄内で過ごした事があるんですが、とりわけその記憶に誘われました。
お礼遅くなり申し訳ありません。
確かに蝉しぐれは傑作でした。
でもまだまだもっとありそうな期待でいっぱいです。
それも皆さんのおかげです。
ありがとうございました。
No.7
- 回答日時:
はじめまして。
私も藤沢作品に初めて触れた作品が「蝉しぐれ」です。そして同じ質問をこちらにして教わりました。私のお薦めは、他の回答者さまもあげられている用心棒日月抄シリーズ。本当に良かったです。全4巻読み終わるのが残念なくらいでした。読後感も救いがあって爽やかです。主人公を取り巻く人物達もそれぞれ魅力的ですし、女忍者さちとの恋もかなりせつないです(第2作の孤剣からがメインです)
後は、「海鳴り」上下巻、現代に通じる中年男性の悲哀・不倫を通した味わいのある作品です。
楽しく読めたのは「秘太刀馬の骨」。今年NHKでドラマ化されましたが、全く作品とは別物です。やはり藤沢作品は映像では表現できないと思います。
短編集では「花のあと」「橋ものがたり」がしみじみとして良かったです。
他にも数冊読みましたが、特にお薦めを紹介させて頂きました。まだまだ私もこれから沢山、藤沢作品に触れたいと思っています。よい出会いがあるといいですね。
この回答への補足
よい出会いがという事ですが、このようにたくさんの藤沢周平のファンの方に回答いただいたことが何よりのよい出会いと思っております。感謝。
補足日時:2005/12/19 19:05「蝉しぐれ」つながりの回答者様、ありがとうございます。その質問はここで質問する前に参照させていただきました。
もっと多くの人に聞きたいなと思って質問したのですが、まさか質問された方から回答をいただけるとは・・・。
「蝉しぐれ」も友人から借りたものの、気が進まず放っておいたら妻が先に読んで「これめちゃくちゃいいよ!」と言われて読んだのがきっかけです。
No.6
- 回答日時:
私も 【 三屋清左衛門残日録 】 を お薦め致します。
これは ドラマで観たのが 最初の出会いでした。
仲代達矢の清左衛門が とても良くて,
原作も読んでみようと思ったのです。
私は普段, ドラマや 映画を 観る時は 先入観を 持ちたくないので
必ず 原作を 読んでからに するのですが
これは たまたま先に ドラマが 目に入ってしまったので..。
藤沢作品の魅力は 淡々とした 時間の流れと 普遍性,
そして 人間を見る目の 暖かさに あるような気がします。
この作品も 舞台は 江戸時代ですが
そのまま 現代に移しても 少しも おかしくない。
(もちろん, そのまま 通用は しませんが)
とても シビアでも あるのですけれど (派閥闘争, 宮仕えの哀愁 等)
何か うつくしいのです。 殺伐としていない。
そこはかとない、 情緒を 感じるとでも 申しましょうか..。
藤沢さんの 現代物でも 同じような感想を持ちましたが
『江戸時代』 という より濃密で 人情が 生きていたであろう
時代を背景とすることによって
より 藤沢ワールドの 魅力が増しているように思えるのは
たぶん 私だけではないと 思います。。
藤沢作品の魅力を語ってくれてありがとうございます。
「三屋清左衛門残日録」人気ですね。
おっしゃるとおり、淡々としているのに温かみのある文章だと思います。
何故なんでしょうね。
自分が年を取った時にあのような文章が書けるとは到底思えません。

No.1
- 回答日時:
私のイチオシは「用心棒日月抄」シリーズ3作です。
NHKで「腕に覚えあり」というタイトルでドラマになりました。
(主役:村上弘明、ヒロイン:黒木瞳、相棒:渡辺徹、敵役:片岡鶴太郎)
あらすじ、悪役国家老一味を追って脱藩し国元から江戸へ出て用心棒する。(あんまり書くと読む楽しみが減るでしょうから、あとは書店で^^;)
あとは「たそがれ清兵衛」か「よろずや平四郎活人剣」でしょうか。
早速の回答ありがとうございます。
用心棒日月抄は他の方の質問でも上げている人が多く、かなり気になっておりました。
そうですか~、面白いですか。
ところでドラマや映画「たそがれ清兵衛」はいい出来なのでしょうか?
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