はじめまして。
私は理系の大学院に通っている学生です。
司法制度改革によって
司法試験合格者数が大幅に増員されることに関して
質問をしたいと思います。
以前まで司法試験の合格者数は
約500名程度であったのに、
最近では1300名程度まで増員されたと聞きます。
そしてさらに今後5年程度で
3000名程度まで増員するとのこと。
司法試験に合格した人が
全員弁護士になるわけではないでしょうが、
司法試験合格者の約8割が
弁護士になるという現状を考えれば、
今後何十年か経つと弁護士の人数が
5-6倍程度に増えるものと考えられます。
現在、私のいる理系の基礎研究の分野においては、
大学院重点化・ポスドク1万人化計画のもとに
博士号取得者が急激に増加した結果、
博士号を取得した後の
常勤職としての働き口がほとんどないということが
大きな問題となっています。
(常勤職の公募の倍率はおよそ50-100倍)
そこで質問なのですが、
今後弁護士数が大幅に増えることによって
どのようになっていくのでしょうか?
私がいる基礎研究分野の場合と同じように、
弁護士の供給が過剰となり
弁護士業で食っていけなくなる人が
多数出てくるのでしょうか?
それとも、
現状において
弁護士の数は非常に不足しているのでしょうか?
弁護士が増えてもそそれが解消されるだけであって、
弁護士業の市場規模は
まだ増加する余地を残しているのでしょうか?
弁護士をされている方や
法律事務所などにおられる方など、
現場で働かれている方達の
生の意見を伺いたいと思います。
長々と文章を書いてしまい
大変申し訳ありませんが、
もしよろしかったら
皆さんのお考えをお聞かせください。
よろしくお願いします。
No.5ベストアンサー
- 回答日時:
将来はわかりませんが、少なくとも現状では地方の需要はあるみたいですね。
関西でも和歌山とか三重とかではまだまだ弁護士の数が少ないみたいで、弁護士会の責任者もどんどん来て欲しいってなこと言っていたし。
あと、将来については繰り返しになりますがわからないです。質問者様がもしも司法の世界への転向を考えておられるのでしたら慎重に考えるべきだと思います(個人的には労力に見合わないと思います)。
大変参考になりました。
法律とは関係のない
他分野にいる私の視点からみたら、
弁護士といえば左うちわで暮らしていけるという
おいしい職業というイメージを持っていたのですが、
一概にそういうわけでもないようですね。
どうもありがとうございました。
No.4
- 回答日時:
NO.1です。
「棲み分ける」とは、質の高い弁護士と質の低い弁護士が混在する中で、それぞれ解く意図する利用域が分かれてくるという意味です。
>たとえ弁護士であっても食っていけない時代がくるということでしょうか?
腐っても鯛と言う言葉がありますが、腐っても弁護士です。医者と一緒で、いくら過剰になっても、食べていくことだけは可能でしょう・・・。
回答ありがとうございました。
参考になりました。
>腐っても鯛と言う言葉がありますが、腐っても弁護士で>す。医者と一緒で、いくら過剰になっても、食べていく>ことだけは可能でしょう・・・。
腐っても鯛ですか。
でも腐った鯛を食べるとお腹を壊しますよね。。。
先のことを予測するのは
なかなか難しいことだというのが分かりました。
No.3
- 回答日時:
司法書士資格所有の司法修習生です。
うーん、今後大変でしょうね。
既に大変だし。
弁護士が少なすぎるっていったってアメリカと比較した場合のことだし、お国柄も異なるのでなんでもかんでもアメリカを目標にすればいいものじゃないと思います。
特に日本の弁護士はアメリカの弁護士と異なって弁理士資格なんかも付与される万能資格(法律系のほとんどの資格が無条件で付与される)なので事情が異なるはずなのですがあまり考慮されていないようです。くいっぱぐれた弁護士は弁理士、税理士、司法書士等の業界に活路を見出そうとするでしょうから混乱が生じるのは時間の問題でしょう。
このままでは姉歯さんのような事件が起こるのは時間の問題ではないかと危惧していたりします。正直行き過ぎた規制緩和ではないか、と感じています。
現場で働いている方の
生のご意見が聞けて大変参考になりました。
ありがとうございます。
地方においてはまだ
開拓の可能性を秘めた潜在的な市場が眠っているという
意見もありますが、
その点についてはどのようにお考えでしょうか?
もしよろしかったら
ご意見をお聞かせ願えないでしょうか?
No.2
- 回答日時:
>>そこで質問なのですが、
>>今後弁護士数が大幅に増えることによって
>>どのようになっていくのでしょうか?
特にあまり問題はないと考えます。というのは、あな
たのおっしゃるポスドクとは、レベルと規模が違う話だ
からです。
理系のドクターは1年間でどれだけ発生するのでしょ
うか。1万2000人です。
対して弁護士はたかだか3000人。4分の1という
計算になります。しかも今までそれが積み重なっている
という前詰まりの状況ではなく、これから積み重なって
いくという状況です。
>>私がいる基礎研究分野の場合と同じように、
>>弁護士の供給が過剰となり
>>弁護士業で食っていけなくなる人が
>>多数出てくるのでしょうか?
供給は過剰になりますので、料金は下がってくるでし
ょうし、質も落ちるでしょうね。ただ食っていけないと
いうところまではいかないのではないかと思います。と
いいますのは、国選弁護やゼロワン地域などがあるから
です。ゼロワン地域というのは、弁護士が一人も散在し
ない地域のことです。そういう地域が全国でかなりある
のです。
>>現状において
>>弁護士の数は非常に不足しているのでしょうか?
>>弁護士が増えてもそそれが解消されるだけであって、
>>弁護士業の市場規模は
>>まだ増加する余地を残しているのでしょうか?
まず数は不足しています。これは弁護士費用をみれば
よく分かります。現在、1件で30~50万円以上かか
ります。これで仕事はおつりがくる状態です。国際的に
見ても異常に数が少ないのはよく指摘されているところ
です。
次に市場規模ですが、それはまだまだ増加の余地はあ
りうるところです。たとえばあなたがなにかトラブルを、
ささいなことでも起こしたとします。すぐに弁護士に頼
めますかということです。いまでは頼めないでしょう。
それが頼めるようになります。それがよいか悪いかは別
にして、すぐ裁判沙汰にできる世の中になるかもしれま
せん。それはすなわち市場規模の拡大です。
これは私人間に限ったことではありません。たとえば
国家を相手にする行政訴訟などもそうです。ばしばし裁
判に訴えることにより、国家規律も前向きになる可能性
もあります。
会社も起業しやすくなりました。当然弁護士の出番で
す。
高齢化社会ですから、介護問題、遺産問題も弁護士の
出番でしょう。
というわけで、とくに悲観される必要はありません。
#ある意味で、いままでは、弁護士がお金持ちのみ
の利用であった、ということです。
貴重な意見ありがとうございました。
>理系のドクターは1年間でどれだけ発生するのでしょ
>うか。1万2000人です。
> 対して弁護士はたかだか3000人。4分の1という
>計算になります。しかも今までそれが積み重なっている
>という前詰まりの状況ではなく、これから積み重なって
>いくという状況です。
東京を始め大都市圏では既に
弁護士が過剰になっているという
話をよく聞きますが、
地方ではまだまだ開拓する余地があるのですか。
大変参考になりました。
No.1
- 回答日時:
極端に進めば、アメリカ型の訴訟社会になるかも知れませんね。
今は、どちらかと言うとアメリカの戦略に乗せられた形で、弁護士や公認会計士を増やす政策がとられているといわれていますが、やがて日本の知恵で見直しや棲み分けがコントロールされると思いますから、心配取れることはないのではないでしょうか・・・。
少なくとも、今の制度で弁護士になれる人はそれなりに優秀な人でしょうから、大半は勝ち残れる人でしょう。
回答ありがとうございます。
>やがて日本の知恵で見直しや棲み分けがコントロールさ
>れると思いますから
法律関係に関しては素人なので
よく分からないのですが、
棲み分けとはどういう意味でしょう?
何と何が棲み分けられるのですか?
あと、
jyamamotoさんの意見を逆に考えると、
見直しなどの措置がとられない場合は
たとえ弁護士であっても
食っていけない時代がくるということでしょうか?
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