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LEEDパターンから結晶構造を決める方法ってどうやるんでしょうか?
なんかベクトルみたいなのを使っているみたいですが。

初心者の人でもわかるようなLEEDの本やホームページなどあれば教えていただきたいのですが。できればLEED関係の方のおすすめをお願いします。

A 回答 (1件)

おはようございます。


以前、128yenさんに助けていただいた者です。

LEEDの回折像は、原子配列に対しての逆格子の一部です。
実格子の格子間隔がaとすると、波数による逆格子の格子間隔はaの-1乗になります。
つまり、回折像の間隔が2倍になると、原子の間隔が1/2になるという意味です。
ここで、距離は逆数になりますが方向は保存されます。
ここから回折像の周期や回折点の間隔のパターンを調べると、
実格子の間隔、原子配列のパターンと周期が推測できます。

例えばW(100)などの正方格子をLEEDで観察すると、縦横の長さがaとすると観察スポットも縦横aの-1乗と正方逆格子が観察できす。

   W原子→・        W(100)正方逆格子
    ・・・           ・・・
    ・・・           ・・・
    ・・・           ・・・

ここでもしW(100)正方格子の上(on-top)に何かの原子が吸着していたとします。
縦にa、横に2aの間隔で吸着しているとすると、
逆格子の回折スポットは、実格子の逆数倍、すなわち

W原子→・、W上の吸着原子→*    
   *・*・*            ・*・*・
   *・*・*            ・*・*・
   *・*・*            ・*・*・
   p(2×1)構造         LEESによるp(2×1)パターン

となります。ここでpは基本(primitive)を表す記号です。ほかにもc(center)などがあったと思います。cの結晶構造の決め方は忘れました。すいません。


このホームページで扱っているのはRHEEDですが、例がでていてわかりやすかったです。
http://www.nagaoka-ct.ac.jp/me/oishi/research.html

逆格子については(難しいですが)ここのホームページがありました。
http://www2c.airnet.ne.jp/phy/phy/42.html

あと私の場合、この参考書を見て勉強しました。
表面科学入門/小間篤/八木克道/塚田捷/青野正和/発行所:丸善株式会社/平成6年11月30日

表面分析を始めてまだ1年も経っていない若造ですが、少しでもアドバイスになれば幸いです。

参考URL:http://www.nagaoka-ct.ac.jp/me/oishi/research.html http://www2c.airnet.ne.jp/phy/phy/42.html
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この回答へのお礼

たしかX線か何かで答えたような気がします。お役に立てたでしょうか?
とても丁寧に回答していただいてありがとうございました。実格子と逆格子のイメージがわかなかったのですが、参考URLを見て少しは理解できた気がします。
gods-twilightさんのおすすめの参考書を購入して、LEEDを頑張って勉強しようと思います。
本当にありがとうございました。

お礼日時:2002/01/28 18:04

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