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フォーブス(日本版)4月号のP27に
 もう容赦できぬ!日本物理学会が ニセ科学 の教科書掲載に蜂起 
という記事があります。
 内容は、きれいな言葉を水に見せますと、きれいな結晶ができて、
 汚い言葉を水に見せますと、汚い結晶ができるといったことです。
 日本物理学会はこれはデタラメだということですが、自己啓発本とか、それに近い本を読みますと、
 言葉は言霊といって大事なもので、
水の入ったコップにきれいな言葉を書いた紙を貼り付けるときれいな結晶ができますよと、写真付で掲載されていた記憶があります。
 デッチアゲだったんでしょうか?

A 回答 (6件)

 物理学会で発表したうちの一人です。


 水からの伝言の写真は、水をシャーレに入れて冷凍庫で凍らせたものを取り出し、白色光を当てながら顕微鏡撮影しています。シャーレ内部の水蒸気の状態や氷の冷え具合で、運が良ければ氷表面に水蒸気から小さな結晶ができるので、うまく撮影できたものを本に載せているようです。チンダル像ではなく、氷表面の結晶成長でしょう。このやり方では、どんな結晶ができるかは偶然に左右されます。江本氏自身も、自分の著書の中で、いっぱい写真をとってその水に合うものを選んでいる旨述べています。水の素性を明らかにしてからでないと結晶写真が出てこないということになっていますので、客観性など最初からありません。江本氏の創作です。
 また、昨年AERAに掲載されたインタビューでは、江本氏自身が水からの伝言の内容は「ポエムだと思う」と言っています。
 混乱を招いているのは、一方でポエムだと言っておきながら、そのすぐ後に科学者が解明するだろうといったことを言うからです。誰かのポエムを「解明」することは科学者の仕事ではありません。大体、ポエムというのは鑑賞するものです。
 水蒸気からの結晶成長については、中谷宇吉郎の先駆的な仕事があり、自然科学ではほぼ決着がついています。飽和水蒸気圧と気温で形がきまるというもので、言葉など無関係です。「ナカヤ・ダイヤグラム」をキーワードにして調べてみてください。
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この回答へのお礼

ご丁寧に回答ありがとうございます。
おかげさまで疑問が解けました。
この手の話はおばちゃん連中なんかが信じているので怖いですねぇ。

お礼日時:2006/04/25 20:40

似たようなものに「植物に音楽を聞かせると育ちが違う」と言うのがありますが,


こちらは「音波」の細胞やその集まり,組織への「刺激」と言う物理現象として
扱えますから,サイエンスのひとつとして研究の価値があろうかと思われます.
聞こえの良い音楽とは,結局は特定周波数の集合ですので.(つまり音楽全体ではなく,
特定の調和に反応しているのではないか,と.)

それに対して「言葉」なんてものは人間が勝手に都合よく作ったものです.
例えば,日本語の「あほ」「ばか」は汚い言葉ですが,
スペイン語では「にんにく」「牛」だそうです.
この場合,日本語とスペイン語のどちらを母国語とするかで実験結果も変わるのでしょうか.
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この回答へのお礼

スペイン語の話は知りませんでした。
参考になりました。
ありがとうございます。

お礼日時:2006/04/25 20:59

この手の本はかなり売れているらしく、しかも海外でも出版されているそうです。



で、この「奇麗な結晶」がなぜ出来るかをある本で仮定しています。
読んでみるとほぼ間違いないだろうなと思えます。

まず、どうもこの水の結晶は「水から氷になって行く」ものを撮影したものではなく「氷が溶けて水になって行く状態」を撮影したものではないかと言うこと。
これは「チンダル現象」と呼ばれるもので、写真で見ると奇麗に「雪の結晶」の様なものが見えます。
が、これは普通の雪の結晶と違って氷の部分と水の部分が逆なのです。
撮影時にライトを当てて素早く撮影する→出来の良いものを採用。
と云う流れだそうですが、完全にダメですよね。
ライトの熱で氷が溶ける瞬間を撮影しているだけ(要するに撮影する時間がズレたら全く違う写真が出来てしまう、単なるシャッターチャンス)だし、奇麗なものだけ(自分の都合の良いものだけ)を発表しているのですから。
また水は地球のものではなく宇宙からやってきたのだと信じています。
あの手の精神世界の人は「地球産=汚れたもの」「宇宙からのもの=高次元の存在」と思っているようです。
デッチアゲではなく本気で信じているのです。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
結構この手の話を信じている方は多いです。(写真付で説明されているせいでしょうか。)
質問のカテゴリーが物理だったので、冷静な回答ばかりでよかったです。
これが、細木なんたらとか、江原なんたらとかの人のカテゴリーだったら荒れていたかもしれません。

お礼日時:2006/04/25 20:47

人間が言葉の影響を受けることは確かですが、水が言葉の影響を受けるということはまったくの出たら目、100%嘘です。


参考URLにある資料を読んでください。

ついでに言うと、「もう容赦できぬ!日本物理学会が ニセ科学 の教科書掲載に蜂起」というのは正しくありません。
3月の物理学会で「『ニセ科学』とどう向き合っていくか?」というタイトルのシンポジュームが開かれた事は事実ですが、
別に蜂起したというものでは有りません。
フォーブスの記事については参考URLにいきさつが書いてあるので読んでください。

参考URL:http://www.gakushuin.ac.jp/~881791/events/JPSsym …
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この回答へのお礼

おかげさまで事情がよくわかりました。
ありがとうございます。

お礼日時:2006/04/25 20:51

>自己啓発本とか、それに近い本を読みますと、



こう言う本のことを、別名

「トンデモ本」

といいます。

よろしければ下記参照。

参考URL:http://www.togakkai.com/
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この回答へのお礼

ひさしぶりに「トンデモ本」を読んでみようと思いました。
ありがとうございます。

お礼日時:2006/04/25 20:53

自然界には科学では説明できないことが多々ありますが、この実験に関してはうその可能性が高いです。



 というのも、きれいな言葉というのを生物以外である水が理解できるはずがないですし、ましてや日本語なわけです。言葉にも数百種類あるわけで、そのひとつを理解できるというのは考えられません。
 また、これに関しては実験の詳細がほぼ明らかではありません。追実験しようにも、条件などがさっぱりわかりません。比較対照してあるものも、条件は不明です。科学的に説明は困難であるものであっても、何度やっても同じ結果が導けるというのならば、科学以外の何かで説明できるという可能性はありますが、このように、特定の結果だけを示していかにも科学的であるかのように錯覚させるのはうそを言う人の特徴です。
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この回答へのお礼

納得しました。
ありがとうございます。

お礼日時:2006/04/25 21:01

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