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λDNAをHindIIIで消化後、アガロースゲル電気泳動にかけ、HtBrで染色後、トランスイルミネーターで現像しました(露光時間は2秒)。
理論的には以下の8つの断片ができるので、バンドも8つできるはずなのですが、写真では135bpと564bpのバンドが確認できませんでした。これは何故ですか?
23,130 bp
 9,416
 6,557
 4,361
 2,322
 2,027
  564
  125
自分的には、HtBrがDNA断片に結合できる量には限界があり、短い2つの断片には検出できるほどHtBrが結合しなかったのではないかと考えています。

A 回答 (1件)

EtBrの染色強度はDNAの重量と比例関係にあります。

EtBr染色によるDNAの検出限界はおおよそ1 ngで、それより少なければ見えません。同じ分子数なら短いDNAほど重量が小さくなるため、染色強度は弱くなります。

あるDNA分子(この場合λDNA)を制限酵素で完全消化すると、各断片の分子数は同じ(最初に投入したλDNAの分子数と同じ)になりますね。同じ分子数なら断片の長さと重量は比例します。例えば100 ngのλDNA(全長約50 kb)の HindIII消化を泳動すると、23 kbのバンドは100 ng x 23 kb/50 kbでおおよそ50 ngに相当するのに対し、0.6 kbのバンドは100 ng x 0.6 kb/50 kbでおよそ1 ngでほとんど検出限界に近いです。

ちなみに、DNAの簡易的な定量法として、サンプルとλDNA HindIIIを同時に泳動して、λDNA HindIIIの各バンドの濃さと比較するというのをよくやります。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
とても分かりやすく、適切な回答で助かりました。

お礼日時:2006/05/07 11:01

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