現在、核に局在すると推定しているタンパク質について免疫組織染色解析を行なっています。そこで、あわよくば細胞内局在まで見てやろうと思い、発色後の組織をDAPIで染色して観察しているのですが、どうも免疫染色のシグナルが強い切片ほどDAPIの蛍光が弱いのです。(DAPIは、ネガコンのpreabsorbedで最も良く染まり、次に抗体希釈条件によって免疫染色シグナルが弱いものが染まりやすいです。強く発色させたものでは、前二者で染まっていた細胞でも全くDAPI蛍光が観察できなかったりします。)
そこで、質問なのですが、核にあるタンパク質に結合した一次・二次抗体および標識タンパク質や発色物質によってDAPIの浸透が阻害されるようなことはありえるのでしょうか?
必要そうな諸条件を以下に書きます。
・ブロッキング:10%(w/v) BlockAce, 10%(v/v)ヤギ正常血清 in PBS
・一次抗体希釈液:0.3% PBS-BSAまたはCan get signal solutionA(TOYOBO)
・二次抗体:ビオチン化抗ウサギIgGヤギ抗体
・ABCキット:VECTASTAIN Elite
・発色試薬:DAB(Niは使用しない)
・DAPI染色:1 ug/mlで5 min(遮光)
・封入:余分なDAPI溶液を軽く除いてから、水溶性封入剤VectaMount AQ (VECTOR)、
・遮光して乾燥後観察
No.1ベストアンサー
- 回答日時:
免疫染色のほうも蛍光ラベルのものを使ったらいいと思います。
おそらく、
1. DABの沈殿が励起光をクエンチしている(ベンゼン環をもっていて短波長を吸収しそう)
2. peroxidaseが作り出す過酸化物ラジカルがDNAをアタックして、染色性をわるくする
というような原因(きっと前者)だと思います。
ご回答ありがとうございます。
>免疫染色のほうも蛍光ラベルのものを使ったらいいと思います。
私も免疫染色でQ-dotを使うことを検討していました。早速試してみたいと思います。
お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!
似たような質問が見つかりました
- 皮膚の病気・アレルギー ワクチンは打ちすぎると危険でないですか 5 2023/05/13 10:57
- がん・心臓病・脳卒中 ハスミワクチンによるがん治療について 11 2022/08/07 13:41
- 泌尿器・肛門の病気 膀胱炎から腎感染に悪化したかどう検査なしで知る方法 1 2022/05/17 21:33
- その他(ニュース・時事問題) ようやくこのような話が… 2 2022/12/09 22:21
- その他(病気・怪我・症状) スイスは全国民への新型コロナワクチン接種を推奨しない、接種する場合は自分で料金を支払う必要とのことで 1 2023/04/14 06:57
- 風邪・熱 コロナ感染の⬇️この症状は軽症の中でも酷い部類に入りますか?? 2 2023/01/17 20:06
- 生物学 ネットを見てると大規模な?研究を出してきて、ワクチンは打たない方がいいという話があります。本当? 5 2022/08/19 20:09
- 生物学 生物基礎について質問です。 細胞性免疫において、キラーT細胞はウイルスに感染した細胞や病原体を直接攻 1 2023/03/04 10:28
- メガネ・コンタクト・視力矯正 視力回復 3 2022/06/22 20:47
- 医療・安全 官公庁の、RSウイルス感染症にご注意ください。は問題がありませんか? 5 2023/06/05 08:58
おすすめ情報
デイリーランキングこのカテゴリの人気デイリーQ&Aランキング
-
ImageJを用いて免疫染色陽性率...
-
培養細胞のギムザ染色のコツ
-
蛍光免疫染色画像の蛍光Intensi...
-
植物の維管束の染色に使うフロ...
-
免疫組織染色とDAPI について
-
超生体染色!
-
エチジウムブロマイド
-
グラム染色をしたのですが・・・
-
試料、標本、sample, specimen
-
Nissl染色
-
病理切片について
-
AO染色でアポトーシス細胞が...
-
かご状神経系とはしご状神経系...
-
メチルグリーンについて
-
細胞核を染色する染色液で家庭に
-
酢酸カーミンとアセトカーミン
-
sybergreen,gold,エチブロの染色性
-
フォンタナ・マッソン染色について
-
血液塗抹標本について
-
酢酸オルセイン溶液でタマネギ...
マンスリーランキングこのカテゴリの人気マンスリーQ&Aランキング
-
ImageJを用いて免疫染色陽性率...
-
試料、標本、sample, specimen
-
植物の維管束の染色に使うフロ...
-
メイギムザ染色の理論について
-
染色質=染色体でいいのでしょ...
-
蛍光免疫染色画像の蛍光Intensi...
-
マウス臓器の保存
-
顕微鏡で血液を観る為に必要な...
-
免疫組織染色とDAPI について
-
NADH染色について
-
顕微鏡1000倍率で見えるおもし...
-
電気泳動エチジウムブロマイド...
-
酢酸カーミンとアセトカーミン
-
顕微鏡のチャンネルとは?
-
培養細胞のギムザ染色のコツ
-
アクリジンオレンジ染色の際の...
-
アクリジンオレンジによる生死判定
-
エチジウムブロマイド
-
凍結切片の作成方法
-
肝臓組織の染色法について(HE...
おすすめ情報