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ハロゲン化物の求核試薬によるSN2求核置換反応において、第一ハロゲン化物の反応速度は第三ハロゲン化物と比べて速いのはどうしてなのでしょうか。
宜しくお願い致します。

A 回答 (1件)

SN2反応においては、C-X(Xはハロゲン)結合の後方(Cの側)から求核剤の攻撃が起こります。

第三級の場合には、そちら側に、3個のアルキル基が存在しますので、求核剤が反応点(C原子)に接近するのが立体的に妨げられます。そのためにSN2反応は非常に遅くなります。
また、現実的な問題として、同様の条件で二分子脱離(E2)反応が速やかに起こって、基質が消費されてしまうということもあります。

第一級の場合には、求核剤が接近する側のアルキル基は1個だけなので、SN2反応の妨げにはならず、速やかに反応が進みます。
ただし、その1個のアルキル基が極端にかさ高い場合には、第一級といえども反応はかなり遅くなります。その、よく出てくる例としては、1-ブロモ-2,2-メチルプロパン(臭化ネオペンチル,(CH3)3C-CH2Br))があります。
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