村上春樹さんのノルウェイの森を読みました。
村上春樹さんは非常に有名で、このカテゴリーでもファンの方は多いようですが、
彼の小説のどのようなところが好きなのでしょうか?
非難するつもりではなく、単純にその魅力を具体的な言葉で知りたいのです。
ノルウェイの森しか読んでませんが、
私の感想では、、。
まず、主人公の人格ですが、あまり魅力が無いように思います。
実際にいても、友達が出来ず、人望も無いのでは?
と思ってしまうほどに感じます。
また、相手の女性方も、全員とは言いませんが、魅力に欠けます。
無くてもいいのでは?と思えるようなエピソードもたくさん出てきます。
冒頭の、多少苦しみながらの回想シーン、
これは小説の終わりに、冒頭の部分につながるはっきりとした何かが来るのかなと思えば、何もありません。
冒頭の部分がなぜ必要なのかもわかりません。
最後、年上の女性と肉体関係を持ってしまうのも
いったいこの本で何を表現したいのかと思ってしまいます。
他の作品もたくさん読んでみたいとも思うのですが、
迷っています。
村上春樹さんの作品を好きな方の魅了されている点を具体的に教えて頂けないでしょうか?
No.6ベストアンサー
- 回答日時:
どうも。
#3で回答を入れた者です。>質問の意図を踏まえた皆様方のご回答を心よりお待ちしています。
→と私の所の補足に加えられていた所から、前回の私の(質問者様が捉えた所の)勘違いなアドバイスは全くお呼びでなかった上に、質問者様の心証を害してしまったようで大変申し訳ありませんでした。お詫びに質問者様のご要望に沿った回答を入れてみたいと思います。
私は村上春樹さんの作品は近年発表された「ねじまき鳥クロニクル」や「国境の西、太陽の南」「海辺のカフカ」辺りは読んでいませんが、それ以前の作品は「ノルウェイの森」を含めてほどんど読んでいます。またいくつかのエッセイや安西水丸さんと共著の「日出る国の工場」なども読みました。
だからと言って自分が村上春樹さんのファンかというと微妙な所ですが…。
「ノルウェイの森」については自分では「好感を持てた」という以上に入れ込んで読んだので私にも一応回答権有りと勝手に解釈して進めます。
「ノルウェイの森」の魅力を一言で語るのは難しいですが、私個人の意見として捉えていただきたいと思います。
あくまで魅力の一つとして、この作品を読む事で得られる、私達が生きている現実の世界と、村上さんが「ノルウェイの森」で創り出す現実的非現実の二つの異次元世界の、あるのか無いのかもわからない境界線の間を行ったり来たりさせられるかのような心もとない浮遊感、もしくは何が本当で何が正しい事なのかだんだん判断が付かなくなるような麻痺を伴う心の痺れ、そういった日常生活からは余り得る事のできない不思議な刺激とも言える心の揺れでしょうか。
余りにも抽象的過ぎたでしょうか?
具体的にはノルウェイの森の登場人物の中で、誰が心を病んでいて、誰がそうでないのか?専門医に精神上の疾患有りと診断されたからその人がおかしいのか?もしくは自分は健全と思っている者こそおかしいのか?段々判断基準が麻痺してわからなくなってくるのです。そういう心の迷宮にでも迷いこむようなあやふやで行き場の無い気持ち。こういった気分は私は村上春樹さんの小説以外では得た事のなかったものです。
以前村上龍さんが「ノルウェイの森」を限定してだったのか、村上春樹さんの作品全般を指しての事だったのか失念しましたが、「神経症的な…」という風に評されていた事などからしてもそちらよりの小説である事が言えると思います。
以上簡単ですが、前回のお詫びと独断に満ちた見解を述べてみましたが、今度こそ少しでも質問者様の参考になれば幸いです。
ご回答ありがとうございます。
mikedon様のご回答は大変よく分かり参考になりました。
>誰が心を病んでいて、誰がそうでないのか、、、
の下りを意識して読むとまた違った印象になるようですね。
他の回答者様にもあるように何年後かに再読することもまた違った感想を持つことになるのかも知れません。
楽しみにしたいと思います。
次回は、羊シリーズを読んでみたいと思っています。
どうもありがとうございました。
No.9
- 回答日時:
村上春樹大好きでほとんどの作品は読んでますが、魅力を言葉で表すのって難しいです。
結局は、センスの良さ、品の良さ、それと春樹ワールドに浸るのが気持ちいいってことなんですが、ちょっと考えてみました。
・丁寧に生きてるって感触。きちんと掃除をしたり、食事を作ったり、そういう(生活臭のない)生活感。
・突飛な状況にも波乱万丈でなく、たんたんと対処。こういうのは「かっこいい」と思ってしまいます。
・性行為が特別なキーワードじゃ無いこと。好きか嫌いかとやるかやらないかは全く別の次元で、すごく現実味があります。
うーん、でもそれだけじゃないんですよねぇ。村上春樹を説明するのって難しい。
ちなみに、20歳の頃に「ノルウェイの森」を読んだ時の感想は、何コレ?でした。その後読んだ「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」の方が100倍面白い!って思ってました。5年後、もう一度「ノルウェーの森」を読み返して、そのセンスにため息が出ました。
No.8
- 回答日時:
村上春樹は、厳密に言うと、それほど売れる作家のタイプではないと思います。
日本らしい小説ではなく、アメリカ文学の系統、しかも、かなり前衛に傾いていますから。これほどのベストセラー作家になったのは奇跡のような現象ですね。魅力は、文体でしょうね。若手の男性作家はみんな村上春樹の影響を受けているといってもいいくらいの影響力をもっています。「いま、会いに行きます」とか、「世界の中心で~」とかあのへんの作家は、みんな村上春樹チルドレンだとか言われています。
ちなみに人物に魅力があまりなく、ストーリー展開に無理があるのは、確かにおっしゃるとおりです。そういうものが嫌なら、別に無理して読まなくてもいいんじゃないかと思いますよ。人には「合う」「合わない」がありますから。
重ねて言いますが、根本的には「誰もが楽しめるタイプの作家」ではないと思います。
アメリカ文学の影響を受けているということで、ほかの日本人作家とは作風が違ってくるということでしょうか。
また、村上氏に影響を受けている日本人作家もいらっしゃるということですね。
勉強になり、ありがとうございました。
No.7
- 回答日時:
村上春樹が「風の歌を聴け」を出してからの彼のファンです。
今も一番好き作家です。で、どこが好きかということですが。1つは文体です。メロディーや美味しさを言葉で表現する事が難しいように、その文体の良さを言葉で説明するのはとても困難です。それが1つ。
また、登場人物の奇妙さです。ネズミや羊に限らず全ての小説の登場人物が現実と奇妙にずれている。そのずれにリアリティを感じてしまうのです。
それから、大げさではないことです。かなり大変な場面でもトーンを下げて掻き上げていますね。セックスのことなども。それは、腹立たしいほど奇妙です。
そして、時代背景。僕の青春と彼の青春(といってもだいぶ僕の方が若いのですが、でも僕の頃にも渋谷に何件も音楽喫茶がありました)が重なるのです。彼の作品から同時代性を感じざるをえないのです。
彼の初期の短編は僕にとって最高の作品です。例えば「中国行きのスローボート」「蛍・納屋を焼くその他の短編」の短編集など。最近の「東京奇譚」もいいですよ。
で、これ以上書くときりがないので、終わりにしますが。まだ僕の確信みたいなものは書き切れていません。でも、ここら辺で終わります。
最後に「ノルウェーの森」ですが、僕は村上春樹の失敗作だと思っています。長編で僕が満足できるのは「ネジ巻き鳥のクロニクル」「羊をめぐる冒険」「風の歌を聴け」「1973年のピンボール」「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」くらいです。
特に「ノルウェーの森」は駄作です。1回しか読んでいませんから、大きい事はいえませんが、再度読む気がしません。何故あの小説がベストセラーになったのか僕にはそれが不思議です。
ちなみに、ビートルズの「ノルウェーの森」と関係がこの作品にはあったのでしたっけ。作品のなかには出てこないと記憶していますが。どうなのでしょう。ビートルズの作品をイメージして、多くの人が買ったのかもしれませんね。
さらに、ビートルズのこの作品の本当の意味は、ノルウェー産の家具」という意味でしたよね。
たくさんの意見を聞くことで、たくさんの印象を知ることが出来ました。
村上氏の癖というか、、、
結果的にはおそらく私には合わないのだろうなということですが、
他の読みたい本を読み、随分年を取ったら
短編集やネジ巻き鳥、ワンダーランドなど読んでみたいと思っております。
No.5
- 回答日時:
補足。
こんな読み方もあります。ただ、こういう読み方を理解できない人は理解できなくていいと思います。
本には人それぞれの楽しみ方、役立て方がありますから、同じでなくていいんです。
(というのが春樹さんの自説です)
参考URL:http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=2145647
No.4
- 回答日時:
既にみなさんおっしゃっていますが、作品によって傾向が分かれます。
私も『ノルウェイの森』はそれほど入れ込んでいません。
一度目に読んだときは何がいいのか分かりませんでした。
数年後に読み返したら楽しめましたが(楽しい話ではないけれど)
村上春樹作品に惹かれる点は、雰囲気と登場人物への共感です。
エッセイに関しては馬鹿馬鹿しさと着眼点の面白さ、ユーモア。
手前味噌のようですが少し前にどれを読んだらいいかという話があったので、ご参考までに。
それと、「ノルウェイの森」で当カテゴリを検索すると過去に出た話題がいろいろ出るようです。
いろんな人の感想を読んでみては?
参考URL:http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=2137866
この回答への補足
>村上春樹作品に惹かれる点は、雰囲気と登場人物への共感です。
この辺りをもう少し具体的にお聞かせ願いたいです。
そこがどうしても知りたいので、、。
「羊~」など、人気ありそうですね。
No.3
- 回答日時:
こんにちは。
直接の回答で無いので恐縮ですが、ご質問を拝見して感じた事を簡単に述べてみたいと思います。
今回はただ単にノルウェイの森と質問者様の現在の感性が合わなかったのだと思いますが。
感想を拝見する限り、大変失礼ですが質問者様はノルウェイの森を深い所まで洞察して読みこなしていらっしゃらない印象を受けました。それよりも技法や理論中心で読んでいらっしゃるような…。もしかして大学の国文科在学中か卒業生の方でしょうか?
もしくは質問者様にとって村上作品に出会うのは時期が少し早かったのかもしれません。もう少し年月を置いて色んな経験をしてから再度読まれると、また見方が変わるかもしれませんよ。私には実際そのような体験がありますので。
私は読書は自由で楽しいものであるべきだと思っていますし、小説に限らず色んな創作に対する魅力など人に訊いて感じるものでは無いと思います。
魅力が感じられないならそれでいいのです。ただ自分の感性とその作品が合わないだけなのです。それを国語のテストでも受けているかのように理屈で解決しようとする事には無理があるように思います。
人生の時間は限られています。その貴重な時間を割いてわざわざ嫌いなものに対して何故好きになれないのか悩む必要は無いし、時間も勿体無いです。
それより小説に限らずもっとたくさんの物を観たり触れたりして感性を磨いて行かれるほうが有意義ではないかと思います。
以上直接の回答でなくて申し訳ありませんが、少しでもヒントになれば幸いです。
この回答への補足
ご回答ありがとうございます。
質問の文章が悪かったのかも知れませんが、
改めて質問を明確化させていただきます。
村上作品、または、「ノルウェイの森」において、
読者の感性等により、さまざまな感想があると思いますが、
その中でも、「好感を持てた」、「ファンである」という方々に絞っての質問をしました。
質問内容は、要点を絞ると、
「どんなところがよかったですか?」
というものです。
質問の意図を踏まえた皆様方のご回答を心よりお待ちしています。
よろしくお願いします。
No.2
- 回答日時:
#1さんに同意です。
私はノルウェイの森を読んだとき、やはり大学生で恋愛中だったため、かなり共鳴した部分がありました。
なので、主人公にホンキで惚れたようなところがありました。
確かに主人公の行動は「どーして???」と思うようなところもありますが、それでも苦しいが故のもがきのような気がして、ちゃんとした理由はいらないような気がしました。
最後の叫びにそれは表れていると思います。
ファンタジーとして楽しむのであれば、羊シリーズや「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」なんかは面白いと思います。
彼なりの世界観、というものが「現実」とはうまく線を引いて存在しているので。
近頃の小説はその「線引き」がぼやけているので、マジに読んでいると途中で非現実的な世界に強引に突っ込まれるので「どーいうことだ?」と迷ってしまいます。その迷い加減が良い、という人もいますが。
私はエッセイも好きですよ。彼なりの素朴さとこだわりが毒無く読めます。
No.1
- 回答日時:
基本的に村上春樹氏の本は雰囲気に浸れるかどうかが一番重要だと思います。
私も学生の頃はよく読んでいましたが、最近読んだ海辺のカフカは途中で投げました。
投げた理由は、彼の描く世界があまりにナルシシスティックだからです。
謙虚なフリをして他人より高尚ぶっていて、自分は世間に収まらない人間だ・・・的な文章が、昔は好きでした。
でも最近は「嫌な奴だな・・・」としか思えなくなってしまいました。
質問者さんはノルウェイの森があまりお気に召さなかったようなので、長編ではなく短編を読まれた方が良いかと思われます。
私は羊男シリーズが結構好きでした。
この回答への補足
早速のご回答、ありがとうございます。
>謙虚なフリをして他人より高尚ぶっていて、自分は世間に収まらない人間だ・・・的な文章
の表現がよく理解できました。
私は長編のほうを完読しました。
「羊男」シリーズは「ノルウェイの森」とはどのような点が雰囲気として違いますか?
よかったら教えて下さい。
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