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「確信犯」という言葉は辞書的には「何かの信念に基づいて行う犯罪」のことですが、
一般には「実は分かっていたがあえて知れらない振りをしていた」(多少ニュアンスが違うかも知れません)という意味で使われることが多いですね。
しかし、よくテレビではこの使い方は「本当の意味」とは違うと言っています。
なぜでしょう?
言葉の本当の使い方、本当の意味とは何でしょうか?
よくメディアでは日本人の言葉の乱れが指摘されていますが、どのように言葉の意味が変遷していくとが「正しい」のでしょうか?

回答よろしくお願いします。

A 回答 (8件)

「全然」は否定形を伴うのが本来の用法という解釈が一般的ですが、実は近年の新しい用法であって、明治の頃までは「まったく然り」という意味で肯定形に用いられていました。


この種の、ことばの意味や用法の変化は、古来から枚挙にいとまがありません。

ある時期、ごく一部の人が何らかの理由で、世間一般とは異なる意味や用法で使い始めます。それを世間一般では「ことばの乱れ」と呼びます。この段階では、まだ辞書には採用されません。

やがてそれが広まってくると、世間に認知されます。「本来は誤用だが、新しい意味や用法も無視できない」といった状態です。辞書にも「誤用」と明記して採録されます。

その誤用がさらに広まり定着して、本来の意味や用法のほうが少数派になると、もはや「誤用」として片付けられなくなります。辞書には本来の意味や用法が併記されるにとどまります。

最終的には本来の意味や用法が廃れてしまい、一般の辞書にも新しい意味・用法しか採録されない状態になります。

一般的にはこういったプロセスを辿るわけですが、その所要期間は様々です。新しい意味や用法がごく短期間で廃れてしまうことも少なくありません。それらは一時的な流行として片付けられます。
また、短期間に定着して、元の意味・用法が完全に忘れ去られることもあります。

いずれにしても、言語学者や辞書がことばの規範をコントロールしているわけではありません。まずことばを使う人がいて、それをどのように受けとめ、定義づけるかという問題です。
辞書は「ことばの規範」を示すものと考えるむきもありますが、実際のことばの使われ方、実態を映し出す「ことばの鏡」としての機能も求められます。新語や新用法をどの程度採録するか、どのように解説するかは、その辞書の方針、編者の考え方に依ります。

「日本語ブーム」とやらで「ことばの乱れ」が話題にのぼる機会が増えていますが、古今東西、同じことが延々と繰り返されてきました。近年はマスメディアやネットワークの発達によって、地理的な隔たりや伝播時間がほとんどゼロになってしまったので、変化の速度が極めて早くなっています。この傾向はさらに強まることでしょう。
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No3で回答したものです。


確かに、皆が使えば誤用も誤用でなくなります。しかし、その「皆」の根拠はなんでしょうか?一体何%の人が使えばよいのでしょうか。
市民権を得るとはどういうことなのでしょうか?
おそらく答えはないと思います。

そして、本来の用法が重視されるのは、決して頭が固いとかではなく、誤解を招くからです。そもそも言葉の意味は複数あるのだし、べつに確信犯に二つの意味があっても良いじゃないかという考え方もあるでしょうが、言葉に拠っては複数の意味は困るわけです。言いたい事が違ってしまうわけですから。

ちなみに、こんな事言ってますが、私も若者で気づかない誤用を沢山して、博識な大人達にとってはかたはら痛しなのでしょうけれど。
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きちんとしたメディアでは間違ったことを言うと怒られます。

正しいことを言わなければなりません。
じゃあ何が正しいのか?何か基準が必要ですね。
その基準は簡単。偉い人の言ったこと、辞書に載っていることが正しいんです。
まあ合理的な決め方でしょう。根拠を聞かれたときに「みんな使ってるから」というよりは「言語学に造詣の深い○×博士がそうおっしゃってます」、「○万語収録の□△大辞典にそう載ってます」といった方が通りがいいですから。
しかしここで問題が起こります、偉い人は頭が固いのでなかなか新しい用法を受け入れません。辞書も同じです。
その結果、「古い」用法が「正しい」と言われてしまうわけです。

言葉が根付くかどうかはお偉方が決めることではなく、その言葉でしか表せない意味、感情があるかどうかでしょう。どうしても使って欲しくないというのなら代替案を提示して欲しいものですね。
「永遠と」「何気に」「すべからく」「確信犯」
それぞれ他の言葉には置き換ええない含みがあります。今は多少の抵抗もあるものの、将来的にはこれらが「正しい」とされることも十分ありうるでしょう。
今でもこれらの言葉を確信犯(古いほうの意味で)で使っている人、確信犯(新しい方の意味で)で使っている人も大勢いることでしょう。

「ふいんき」「すくつ」なども使う人が多くなればそれが正しくなるでしょう。
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日本語は乱れに乱れています。


と、我々古い人間は言います。

例えば、「何気に」「てゆうか」「きもい」などの新語?
「クラブ」など「カタカナ言葉の語尾上げ」などなど。

昔はそのような使い方をした場合、大人たちが直していましたが、今ではマスコミを通じて間違えた言葉遣いが市民権を得てゆきます。そのスピードは修正、訂正が効かないほどの速さです。

しかしm太古の時代から現代まで、言葉は次から次へと時代とともに変化してきています。平安時代の人、江戸時代の人が今の言葉遣いを知ったら嘆くと思います。

そのように昭和の人間は平成言葉を嘆くのです。
しかしその嘆かれた平成言葉がいつの間にか正しい言葉として市民権を得て通用しはじめるのです。

どのように変遷して行くのが正しいのかは時代が決める問題で、法則も規則もありません。それが時代と言語です。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

私もshigure136さんの考えと全く同じ考えを持っていました。

お礼日時:2006/07/02 22:37

たしかに貴方の言うとおり、「確信犯」という言葉の本来の意味は、


「正しい事だと信じて悪いことを行う人」のことですが、最近は
「悪い事だとわかっていながら悪いことを行う人」という意味で使われていることが多いですね。
テレビも注意して見ていると、間違った日本語は頻繁に出てきます。
以前は僕も貴方と同じように、メディアとして沢山の人に見てもらう「テレビ」で、
間違った日本語を流すということが、頭にきていました。
「すいません」ではなく、「すみません」が正しい日本語なのですが、
テロップで、「すいません」と出しているテレビ番組がありました。
それ以来、「すいません」などと出すテレビ番組は見ないでおこう、
と心に決めたのですが、それを実行すると、見る番組がほとんど無くなってしまいました(笑)
僕の見ている9割の番組で「すいません」とテロップを出していたのです。
なので、結局その決意は妥協したのですが・・・
今の世の中は逆に、正しい日本語を使うほうが会話が成立しないです。
例えば「他力本願」という言葉の本来の意味は「他人まかせにする」という
意味ではなく、「自分が一生懸命がんばる」という意味なのですが、
テレビ番組で、一生懸命がんばっている人に対して、「凄い他力本願ですね」
というコメントをしても、「何言ってんだこの人?」という空気になってしまいます。
それどころか、最近の辞書には、その本来の意味が載っていない物もあります。

なので、何が正しい日本語なのかという疑問に、とくに答えはなく、
その人の言葉の解釈によって大きく変わってくるのではないでしょうか。
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この回答へのお礼

tohoho1114のおっしゃる間違った日本語とは何でしょうか?
今の正しい用法が100年、200年前の正しい用法と異なるように、新しい使い方、意味が市民権を得ればそれが正しいのではないでしょうか?

お礼日時:2006/07/02 22:42

メディアで平然と間違った用法をしているのは問題だと思います。


こんなにも有名な「誤用」なのに何故使うのでしょうかね。
それはそうと、かつての意味と現代の意味が違うのはよくある事で、最近変わった用法だと辞書にも「俗」という記号とともに書かれていたりします。つまり、正しくはないけれど使いますよ。ってことです。
本当の意味とは、その言葉が生み出された時点での意味だと思います。(古語は除く)
ですが、辞書に載ったからと言って正しいわけではないと思います。

「全然」という言葉の後には「否定語」がこなければならないのに、
「全然大丈夫!」とか使ったりしますね。アレは本当は間違いですが。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

皆がそのように使えばそれは誤用ではなくなるのではないでしょうか?
古文の意味とは違う言葉を現在平然と使いながら、なぜほんの少し昔の使い方に固執するのでしょか?

お礼日時:2006/07/02 22:12

「おまえ」も「御前」の字をみれば丁寧な言葉のようだし


「きさま」も「貴様」だと敬称のように見える
 何が正しいと決めるは難しいのではなでしょうか
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国語審議会に認められたり国語辞典に載った時点で間違った用法が正しい用法に変わるんじゃないでしょうか?

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