プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

先週、某クイズ番組を見ていたら
「するどい」と発言したとき流れたテロップが
「鋭どい」になっていました。
パソコン等で「するどい」を漢字変換してみると
「鋭い」としか変換されません。
単純な誤変換ではなくて、
わざわざ後から「ど」を付け加えたとしか思えないのです。
それからよくあるのが「今だに」。
これもわざわざ「今」+「だに」と
しない限り、普通は「未だに」と変換されると思います。
この例に限らず、テロップの誤字(単純な誤変換が多い)をよく見かけます。
誰かが再チェックしないはずはないと思うのです。
何故、誤字が誤字のまま放送されてしまのでしょうか?

A 回答 (2件)

あなたは鋭い!(笑)



その道の者です(^_^;)
確かにあなた様のご指摘の件、まったくその通りで
不可思議な事だと思われても仕方ありません。

現代のテレビのテロップというものは
殆どが電子テロップと言いまして
ご想像の通り、黒画面(キー付きと言います)上に
キーボードで文字を打っています。

しかし、その作業は人間が行っておりまして
テロッパー(打つ人間)のスキルに依るところが大きいんです。
もちろん、校正と呼ばれるテロップチェックも行っておりますし、収録番組の場合にはスポンサープレビューというものもあります。

しかしながら番組によっては納品が遅れて
OA直前に納品を行ったり、たまたま誰も気付かないまま放送されてしまったり・・・。
これが現実でもあります。

さて、『鋭い』が『鋭どい』になるケースですが
そもそもテロップの発注は
当然ながら制作側から発注が出ます。
そして、発注用紙と呼ばれるものは『手書き』が殆どです。
つまり、制作側の(ADが発注することも多々ある)
発注する用紙に『鋭どい』と手書きで書いてあると
テロッパーの中にも新人や一般教養の無い者もおりますので、そのまま『鋭い』と変換してご想像の通り
『ど』を付け加えて『鋭どい』と打ってしまうケースもあるんです。(信じられませんが・・・)

また、時々この誤りを巡って
制作側と電子テロップさんの間で
詰まらない対立が起きることもあります。

制作側『手書きで誤って書いて発注したって
       直すのがそっちの仕事だろ!』

電テロ『いや、こちらは発注用紙通りに
    打ったんだから確認しないそちらに非がある』
 
など。

基本は電テロさんには校正マン(デスクと呼ばれる場合もある)という最終チェックを行なう監視人が居るのですが、そこも人間による手作業。
忙しい時にはチェッカーマンの手をすり抜け
誰のチェックも受けないままOAに出てしまうテロップも一枚や二枚はあるのが現実です。

最近ではインタビューの際などに『訳テロップ』が
当たり前のように出ますが
これにも色々と問題がありまして
実際にインタビューで話している人間は
『ら抜き言葉』を使っていても
テロップフォローを行なう際には『ら』を入れて
出すという決まりが各局であります。
それも制作側はコメントをそのまま手書きで発注するのでら抜きを直さずに出す場合があります。
それを電テロさんがそのまま打たれた場合には
当然『ら抜き言葉』のままOAに乗ってしまうことになります。

最後に・・・
私は殆どの番組を経験していますが
報道の場合は
5秒前に打ったテロップがそのまま放送に出るような
”戦場”です。
もちろん、間に合っても誤ったものが出てしまっては
本末転倒です。

制作側も常にチェック体制を設けて誤字脱字には気を付けていますが本当にLIVEの世界なんです。

もし、ニュース番組の『生読み』によるVTRのテロップの誤字があった場合はこの文章を思い出して下さい。

完パケ(完全パッケージ※事前に編集済み)内でのテロップミスは単に制作側の怠慢によるミスだと取って頂いて結構です。

テレビ界も編集機材にノンリニアが当たり前のように導入され、デジタル化が進みますが
文字は人間が創造し作りあげるものなので
どうしてもミスが発生してしまう現実があります。

戒めの意味も込めて書かせて頂いておりますが
人間は所詮アナログである、ということを
お含みの上、ご理解頂けると幸いでございます。

余談ですが
NHKは『十回』を『じっかい』と発音し
民放局は『十回』を『じゅっかい』と発音します。
キーボードではどちらで打っても変換はされますが
日本国語協会なんたらでは『じっかい』を推奨されていますね。

スポーツの大会などNHKによる中継などをご覧になる際は『第○回』などの発声に耳を立てて聴いてみて下さい。
もちろん、NHK出身のフリーアナは
民放での仕事にシフトする際にまず気をつける”代表文言”でもあります。
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この回答へのお礼

詳しく教えていただいてありがとうございます。
人間のやることですから、間違いがあっても仕方ないことではあると思いますが、
あまりにも多い・・・。現場の誰も気づかなかったからこそオンエアされてしまうのですよね。

昨今、「日本語・薀蓄」などを扱ったクイズ番組等が数多くありますが、
そういう番組内でテロップに誤字を見つけると、その程度の番組だったんだ・・・
と本当にがっくり来ます。

お礼日時:2006/07/05 08:34

興味津々→興味深々


女生徒→女性徒
南京袋→軟禁袋
快く→心良く

最近気がついた誤字だけでもこれだけありました。
徴収をびしゅうと読んだ人もいます。
やはり能力不足と言う以外ないと思ってます。
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この回答へのお礼

能力不足、コレに尽きますね・・・。
ありがとうございました。

お礼日時:2006/07/06 22:01

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