遺伝子を組み替える、ということ自体あまりよくわからないのですが、遺伝子組み換え穀物を食べたとすると、おなかの中で分解された後も普通とは違うタンパク質やブドウ糖などになるのでしょうか。
遺伝子組み換えというのは分子の並べ替えほどはミクロの世界ではないのでしょうか。
ドラえもんではビックライトがどら焼きを大きくしますが、小豆や小麦粉を構成する分子も大きくなると、取り合えず地球上に存在しない分子を食べることになるんですよね?
まとまりのない質問ですいません。食卓に上がる牛豚などは遺伝子組み換え穀物を食べて育ったものがほとんどだ、ときいたので、遺伝子組み換え穀物は「どのようになって」人体にはいるのか、気になっています。
よろしくお願いします。
No.7ベストアンサー
- 回答日時:
なぜにサリドマイド?と思いましたが、いっていること心配していることの意味が少しわかりました。
○遺伝子組み換えに関し、光学異性体についてはまったく考慮の必要がありません。微生物由来のタンパクも、その他のいかなる生物由来のタンパクもユニットとして使っているアミノ酸は同一です。炭水化物についても同様。
○光学異性体に関し、必要以上に問題視する必要は通常ありません。確かにサリドマイドは一方の異性体ににのみ催奇性があるようです。しかし、多くの化学物質があり、劇物、毒物も少なくありませんが、このような事例はむしろまれです。私はほかの例を知りません(化学は専門外なので、単に知らないだけかもしれませんが)。
○サリドマイドは妊娠初期の妊婦が服用したときに限り、胎児に影響が出るものです。もちろん引き起こした事態は重大ですが、たとえば男性では起こりえない問題であることも事実です。
○サリドマイドに関しては、細胞分化の過程のメカニズムに悪さをしていると考えられます。要は組み立てラインを妨害しているわけです。部品自体に取り込まれるわけではありません。当方の見解では食肉経由でサリドマイド(あるいは同じ作用機序をもつ化学物質)が人体に影響を及ぼすとは考えにくいです。
○ビックライトに関しまじめな考察をすることはばかげていますが、分子というものは大きくなったり小さくなったりはそもそもできません。仮に分子が大きくなるのだとすれば、それは単に消化吸収されないだけではないかと思います。
○遺伝子組み換え穀物は食肉を介した場合、いったんアミノ酸まで分解されてますから、その場合、区別は不可能です。栄養素レベルでは全く違いが無いといってよかろうと思います。
質問者様の視点で見た場合、その心配は杞憂といってよいと思います。まぁもう少し化学用語、生物学用語を理解した方が話が早いかと思いますが。
回答ありがとうございます。
>要は組み立てラインを妨害しているわけです。部品自体に取り込まれるわけではありません。
これはとても分かりやすい比喩でした。
>ビックライトに関しまじめな考察をすることはばかげていますが~単に消化吸収されないだけではないかと思います。
第一、味にすでに問題がありそうですよね。
>遺伝子組み換え穀物は食肉を介した場合、いったんアミノ酸まで分解されてますから、その場合、区別は不可能です。栄養素レベルでは全く違いが無いといってよかろうと思います。
これが今回私の一番聞きたかった回答でした。
ど素人の私にもわかりやすい言葉で説明してくださって感謝です。
私の生物学知識は中学で止まっているもので、今回も皆さんの用語をある程度理解するのにも一苦労しています。
遺伝子は奥深いものだなあ、と興味深く思えたことが一番の収穫かな。
No.8
- 回答日時:
分子の並べ換えですが、生物はそんなに自由にいろんな分子を並べ帰れるわけではないです。
たんぱく質に必要なアミノ酸はL-体(光学異体のひとつ)が使われて、生物はL-体を作るシステムを持っていますがD-体を作るシステムは(特別な場合をのぞいては)持っていません。遺伝子のATGCもデオキシリボースやリボースという糖の分子を持ちますがD-型(リボース)が使われてL-型は使われないわけです。
もしD-型アミノ酸を作る酵素を組みかえると何か起こる可能性がありますが、故意にそういうことをしない限りほぼあり得ないわけです。
回答ありがとうございます。
お礼が遅くなってすいません。難しかったので一生懸命考えていました。
遺伝子はなかなか興味深いですね。
生物の遺伝子組み換えにD-型を使ってその生物がまだ生きているとどんなものになるんでしょうね。怖いですね・・・。
No.6
- 回答日時:
>遺伝子レベルというのは一体どういうレベルになるの
>でしょう。
>分子レベルとはまた違うのでしょうか。
この質問は下の最初の質問に関してのものと思います。
>遺伝子組み換えというのは分子の並べ替えほどはミク
>ロの世界ではないのでしょうか。
おおざっぱには分子の並べ替えといって良いと思います。
遺伝子はA、G、C、Tと示される分子が並んで構成されたDNA(分子)です。この並び方の違いが生物の特徴やその生物が持っているたんぱく質の特徴の違いに反映されています。たんぱく質は20種類のアミノ酸がある特定の配列で並ぶことでその特徴を示すようになります。この配列はDNAのA、G、C、Tの配列の設計図にして決めています。たんぱく質の配列を少し変えると、寒冷地でもよく働くたんぱく質ができるかもしれません。また、同じ系統の植物でも暑いところで育っているものと寒冷地で育っているものの配列は少し違って、環境に適応したたんぱく質を作っていることもあり得ます。たとえば、寒冷地ではあまり育たない植物に、寒冷地でもよく働くたんぱく質の遺伝子を導入(組み換え)して、有用な物を得ようというのが農作物などで考えられている遺伝子組み換えの発想です。
再回答ありがとうございます。
なかなかむずかしいですね。
分子の配列変えはなんだかサリドマイド事件を連想させるんですが、それとはまた違うのかな・・・?
おかげさまで遺伝子が少し分かったような気がします。またよろしくお願いします。
No.5
- 回答日時:
NO4です。
遺伝子組み換え作物はざっくりいってしまえば、本来その作物にはない蛋白質を作らせ、殺虫効果を得るものです。ですので、その蛋白質自体が人体もしくは家畜等に毒性が低いことことが求められます。逆に言えば、+αとして組み込んだ蛋白質が人体もしくは家畜に影響が無ければ、その作物もほぼ安全であろうということは常識的に判断されるのではないでしょうか。一例のみあげます。BT剤というものがあり、これは本来バチルス・チュリンゲンシスという微生物由来の蛋白質です。これは昆虫にのみ有効な成分であり、哺乳類に毒性は無いとされております。これを家畜飼料に組み込んだ遺伝子組み換え作物がありますが、まずその作用機序から考えて、家畜に影響があるとは考えにくく、さらには単なるタンパクですから、家畜の体内に蓄積される、もしくは家畜の食肉部分に何らかの変性をもたらすというのは考えにくいです。BTタンパク自体に特記すべき毒性が無ければ、組み替え作物自体もかなりの確率で安全でしょう。
100%の安全は保障できませんし、安全危険両方の意見に耳を傾ける慎重さがあってよいとは思いますが、反組み替え作物キャンペーンというものには懐疑的であってよいと思います。理屈上もかなり安全を心がけており、実際にばたばたと人が死んでいるわけでもありません。
参考URL:http://www.greenjapan.co.jp/qa_bt.htm
再度の回答ありがとうございます。
遺伝子組み換えにもいろいろあるのですね。
BTは人間の胃の酸性酵素のお陰で毒性が消えてしまう、ということでした。もし胃が弱ってたりしてうまく胃酸が出ないとあぶないのかな、と思いました。
No.4
- 回答日時:
>おなかの中で分解された後も普通とは違うタンパク質やブドウ糖などになるのでしょうか。
そもそも「違うブドウ糖」って言うのがよくわかりませんが。たんぱく質を構成しているアミノ酸レベル、炭水化物を構成しているブドウ糖レベルでは遺伝子組み換え食物でもなんら構成分子は変わりはありません。
でもいわゆる毒物でもそのレベルなら構成分子は変わるとはいえないものは多々あるでしょう。従いまして、質問の趣旨として、「・・だから安全」「・・・だから危険」ということであれば、その設問ではいずれの回答も得ることはできません。
遺伝子組み換え作物については世間のイメージほど、人の生命に危険が及ぶことが多いわけではありません。死ぬ人の数だけ考えるなら、秋にキノコ取りに行って中毒になるような人やフグを食べる人に注意してあげた方がよいと思うのですが。
回答ありがとうございます。
遺伝子組み換え飼料で育てた家畜を人間が食べるとどうなるのかな、と考えているところです。
>「違うブドウ糖」って言うのがよくわかりませんが。
奇形児を生んだサリドマイドの左右対称の分子構造を考えていました。
>たんぱく質を構成しているアミノ酸レベル、炭水化物を構成しているブドウ糖レベルでは遺伝子組み換え食物でもなんら構成分子は変わりはありません。
そうですか、安心しました。
>質問の趣旨として、「・・だから安全」「・・・だから危険」ということであれば、その設問ではいずれの回答も得ることはできません。
そうですか。また不安になりました。
しかし遺伝子組み換えというのは毒性があるとしても殺虫剤やヒ素などの毒性とはまた別物ですよね?ヒ素などなら家畜の体に溜まっていくけれど、遺伝子組み換えの毒性は直接食べた時点で終わるのか、それとも溜まっていくものなのか。これが私の質問の原点です。
No.3
- 回答日時:
遺伝子組み換えは、簡単に言えば作物に農薬をまぶす代わりに、作物自身に毒を生産させようという手法です。
虫にだけ効いて人間には効かない毒を選んであるはずですが、本当のところは分かりません。
しかし、毒が人間にも効くかもという不安は従来の農薬の危険性と変わりありません。(新しい手法だから不安というのはありますが)
本当に怖いのは、作物がきちんとその毒だけを作ってくれるかどうか。もし、虫を殺す毒を作る遺伝子だと思って入れたものが全く別の毒も作る遺伝子だったら。そしてその毒は人間を殺す毒だったら…。
回答、ありがとうございます。
遺伝子とかDNAというのは科学的にいうとどのレベルなんでしょう。
分子のレベルのことかな、と思ったりするのですが、ド素人なものでよくわかりません。
No.2
- 回答日時:
遺伝子組み換え穀物について詳しくないのですが、遺伝子組み換え穀物も普通の穀物も消化酵素によって分解されてから体内に吸収されるという事実は全く変わりません。
例えば蛋白質であればペプチドにされてから吸収されます。そのようにして吸収されたものは細胞内で使いやすい形に作り変えられてから利用されています。害虫を殺す成分を作るように遺伝子を組み換えた穀物であれば、その殺虫成分がどういうものかによって吸収までの道のりは違ってくるので何ともいえないのですが、虫に効く薬がヒトに効くとは限りませんが、効かないとも限りません。その辺を科学的にきちんと説明できる成分であれば安心なのですが。牛や豚が間に挟まれば大丈夫な気もしますが、その殺虫成分しだいでは気を付けた方がいいものもあると思います。
遺伝子組み換え穀物の問題点は実はもう一つあります。遺伝子組み換えの穀物を育てている畑とそうでない畑が当然あるのですが、そうでない畑の穀物まで遺伝子組み換え穀物にいつの間にかなってしまっていたということも起こってしまうわけです。いわゆる遺伝子汚染ですね。これが野生のものにまで広がってしまうと大変なことになります。それを食べた虫が死んでしまうのですから、その虫を捕食する動物の個体数にも影響を与え、結果、その穀物をピラミッドの基礎とした生態系の頂点に位置する生物が激減してしまいます。
このように遺伝子組み換え穀物は人体に影響し得るだけでなく、生態系に確実にダメージを与えてしまうのです。このあたりが、遺伝子組み換え穀物に警鐘が鳴らされる理由です。
回答ありがとうございます。
>蛋白質であればペプチドにされてから吸収されます
遺伝子組み換え穀物を食べた場合、このペプチドも普通の穀物から分解されたペプチドと違う、と言うことはあるのでしょうか。
サリドマイドは存在する分子を化学的に作ったもので、全く同じ原子でできてはいたのに、構造が本来存在するものとは鏡対称(左右逆)に配列されていて、それだけで異形児が生まれるという副作用があったんだそうですね。
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