昨日論告求刑があったという例の脱税事件ですが、関与税理士の責任はなぜとわれないのでしょうか。「領収書は私の頭の中にある」などとのたまうクライアントはどんなにつきあいが長かろうが、顧問料がよかろうがさっさと縁を切るのが普通ではないでしょうか。手口が信じられないくらい幼稚で脱税額が巨額なだけに、ことが明るみになった場合の責めは自らに及ぶと考えれば当然のことのような気がするのです。
それとも世の中にはこの程度の話はごろごろしていて、単に見つかった奴が運が悪いというだけの話なんでしょうか。税理士の前身はその多くがお役人だと聞いています。また資格そのものが公的なものである以上、脱税者から受け取った顧問料の正当性にも疑義が発生する可能性があるはずです。
No.3ベストアンサー
- 回答日時:
改正税理士法では、確か他業士と同様、報酬額規定は撤廃されたように思いますがどちらだったでしょう。
税理士法のような法律では、大抵「正当事由」なく依頼を断われないとあり、脱税は犯罪なので、この疑いのあることについての助言に従わない場合は依頼拒否の正当事由に当たるといえ、その場合依頼拒否は可能ではないでしょうか。
補助者の監督責任についても同法に明文されており、通常の使用者責任を上回る責任が課されているものと解することができると思うのですが、補助者が税理士業務の全部を主導的に行っているとすれば、この制度自体無意味なものになってしまうおそれがあり、新法では税理士だけで構成される税理士法人を設けたものと思います。
私もおっしゃる通りかと思います。なぜ、関与税理士の責任が議論されないのか、不思議です。もしそのような空気があれば脱税もしにくくなると思うんですが。再度のご回答ありがとうございました。
No.2
- 回答日時:
報道で見る限り、脱税を正そうとしたが結局出したということであり、罪を認知していながら提出代行したということになり、立場からしたら共犯のような感じさえ受けるところです。
税理士法には脱税指南禁止のような規定がありますが、共犯であれば直接その責任も追及され得ると思います。あまり表に出ないとしても、然るべき取扱がされているのではないでしょうか。 身近でも、去年3月までの安定化保証融資を巡り、知人が被害にあり係争中です。ニセ税理士かと思ったら本物税理士が帳簿偽造し手数料最大半分取り、さらに残りも横領したとする事件らしいのですが、依頼者は資格よりも資質で専門家を選びたいものです。
サムライ稼業と呼ばれる職業、資格は高度に公的なもののはず。ごくごく一部のこととはいえ、そのような話を聞くと複雑な気持ちになります。そういえばかつて、会計事務所の友人と仕事上の話したときに、ある税務処理に関して法的な原則に従うべきだ、という私の意見にたいして、絶対にばれないんだし、第一そんなことをしても誰も褒めてはくれない、という話を聞いてあきれかえってしまった経験が私にもあります。彼の個人的な問題ではなく「業界」のどこかにある体質を図らずも露見してしまったのだとすると、どこか通じるものを感じてしまいます。そう思いたくはないのですが。
御回答いただき感謝します。
No.1
- 回答日時:
まず、結論から。
道義的責任はあっても、法律上の責任はありません。税理士の職務は、クライアントの資料をもとに作成します。したがって、そのクライアントが偽の資料を出したら、防ぎようが無いというのが現状です。
また顧問料ですが、税理士会の規定があります。また自分からは、顧問を辞めることはできません。報道では「担当者」ということですので、税理士事務所の補助者(従業員の事)がサラリーマンだった(悪い意味で)ということでしょう。
ま、道義的責任ということで、社会的制裁(顧客が減る)などのことは当然おきてきますけどね。
あと、税理士が主導の脱税ということはまずありません。あるとすれば、よっぽどお客さんが少ない税理士なのでしょう。
さっそく専門家からの回答ありがとうございます。
>クライアントの資料をもとに作成します。
ということですが、クライアントの頭の中にある証憑と照合したということなんでしょうか。少額多数の証憑類にかんしては仕方のない部分もあるでしょうが、一枚で多額にのぼる経費は確認するのが当然と考えるのは素人の考えなんでしょうか。「担当者」は税理士事務所に勤めていながらそんなことも知らなかったのか、なにか貰っていたのか
と勘ぐりたくなってしまいます。
そのへんの愛人囲っているような個人商店のオヤジですら、相手の申告形態を確認した上で仕入やその分の売上げを隠したり二重帳簿付けたりと、額としてはささやかですが税務署とはもっと高度な闘いを演じているはずです。
今回の当事者となった方は家族をも含めて社会的にも大きな制裁をうけることになったのですが、これだけ重大で明白な結果に追い込まれる事態をプロの立場で予測し、納税当事者の行動を律することができていれば、その窮地を事前に救うこともできたはず。あるいは手に負えないなら、税務当局にことの子細を早いうちに報告あるいは示唆しておけば、税理士本人は相当恨まれたにせよ、クライアントを結果として救えたのではないかという気がしてならないのです。
>税理士が主導の脱税ということはまずありません。
そういえば某所国税局長まで経験なさった方がやはり脱税で摘発されていましたが、これもまたあきれるほど露骨な手口であったと報道されていました。なぜ彼の目論見がはずれてことが明るみに出たのか、偶然なのか、何らかのバランスオブパワーが崩れたのか、興味深いところではあります。
結局、税理士稼業も営業力がものをいい、そうである以上立場が上のものには盲従するしかないとすれば、また法定課税主義とは別の政治力のロジックが支配する社会なのだとすれば、まじめに納税している方とすればやりきれない思いです。そうでないことを信じてはいますが。(当方一年近く失業中で直接税はあまり払っていませんので大きなことは言えません(^^;)
今回の件については本当に道義的責任や部下の管理能力に帰結する単純な問題なのかどうか注意深く報道を見守りたいと思います。
お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!
似たような質問が見つかりました
- その他(法律) オーナーと顧問税理士に、私個人の税金を勝手に脱税して申告されていました 2 2023/08/02 16:23
- 弁護士・行政書士・司法書士・社会保険労務士 相続手続きの各分野における専門家について 1 2022/07/08 16:19
- 弁護士・行政書士・司法書士・社会保険労務士 司法試験合格者の司法書士試験の受験について 3 2022/08/31 16:40
- 弁護士・行政書士・司法書士・社会保険労務士 国家は行政書士を舐めてるのでは?「金が欲しいか? そらやるぞ。お前ら、どうせ仕事無いんだろ?」 2 2022/04/22 12:35
- 消費税 中古車販売と消費税・インボイス制度について 2 2022/12/21 13:32
- 公認会計士・税理士 申告書等の税理士欄について 5 2022/09/14 17:23
- 弁護士・行政書士・司法書士・社会保険労務士 行政書士試験の受験者層 1 2022/10/19 17:06
- 財務・会計・経理 決算のやり方、税務申告書の書き方、おすすめ本 4 2022/06/18 22:45
- 弁護士・行政書士・司法書士・社会保険労務士 資格制度上の他資格の試験免除の撤廃について 4 2022/03/29 13:48
- 弁護士・行政書士・司法書士・社会保険労務士 商工会・商工会議所について 1 2022/06/23 16:00
おすすめ情報
デイリーランキングこのカテゴリの人気デイリーQ&Aランキング
-
印鑑代・・・21万円(固定資...
-
税理士会の支部に関して
-
中間申告の税金を納めてない場...
-
源泉徴収票の住所違い
-
会社名義でスクラップ売ってし...
-
講師へ謝金を支払う際の明細に...
-
「印紙税申告納付につき○○税務...
-
源泉納付書記入ミス
-
源泉所得税の納付書の人員だけ...
-
仮払税金がずっと残っています。
-
所得ごまかし。私は一応パート...
-
専従者給与の源泉徴収票はどこ...
-
他社分を立替払いした場合の源...
-
社員の住民税の天引き金額を間...
-
職場の人でメルカリなどの転売...
-
住民税通知書の給与収入と給与...
-
高額な税金の納付方法
-
建退共と中退共の違い!
-
法人税申告書 別表五(二)の...
-
源泉所得税の支給額を間違えて...
マンスリーランキングこのカテゴリの人気マンスリーQ&Aランキング
-
WEB通帳のスクショ、税理士に送...
-
印鑑代・・・21万円(固定資...
-
知らない税理士事務所から資料...
-
ほんとは恐ろしい「税理士法第...
-
相続税対策の相談場所を教えて...
-
脱税の幇助をしている税理士
-
法人化後の報酬の決め方
-
例の脱税事件、税理士の責任は?
-
税理士さんに相談したい!
-
東京都中野区の税理士
-
このサイトの税金相談は税理士...
-
税理士費用について。
-
医療費控除対象に含められるの...
-
建退共と中退共の違い!
-
源泉徴収は泣き寝入りするしか...
-
中間申告の税金を納めてない場...
-
「印紙税申告納付につき○○税務...
-
自宅で申告や届け出何もなしで...
-
会社名義でスクラップ売ってし...
-
源泉納付書記入ミス
おすすめ情報