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「詰む」、「詰み」という言葉は誰がなぜ作ったんですか?
なぜ最後の局面を「詰む」、「詰み」という言葉にしたんでしょうか?
別に他の言葉でもよかったような気がするのですが。
これじゃないとダメなんでしょうか?
何かこだわりがあるのでしょうか?

A 回答 (2件)

 


  将棋というのは、囲碁に較べると、現実の戦争・戦闘などをシミュレートしたものだと言えます。歩兵がいて、槍隊がいて、騎馬兵や、その他「将」の幕僚と言える金や銀、そして遊撃部隊とも言える角や飛車がいる訳です。
 
  従って、これは日本語での言い方だと、やはり、戦国時代やそれ以前の武士のあいだの戦いのシミュレーションになっていると言えます。陣地を築きますし、考え方によっては、本丸、二の丸、三の丸なども造り、防衛しつつ、攻撃するのが将棋だとも言えます。
 
  古語で、「詰めの城」という言葉があり、これは「本丸」の別称です。当然、二の丸、三の丸などを前提にした言葉です。結局、守りが破られ、布陣の三の丸、二の丸も、攻め落とされ、本丸に敵が迫り、「詰めの城=本丸」が落とされると、勝負が決まるのです。
 
  「詰め」というのは、例えば、軍陣で、「後詰め」というような言葉があります。先陣を補佐するため、後ろに詰めている軍勢のことですが、ここを「詰めて」おかないと、先陣が危なくなる訳です。
 
  「詰める」というのは、敵がこちらの陣地を詰めるという意味以外に、自軍の陣地も、戦闘に相応しいよう、詰めておく必要があるのです。
 
  そこで、戦いにおけるもっとも重要な戦略点は、「将」のいる本丸だということになります。防御において、戦いに置いて、ここを「詰めて」おかないと、戦略は成り立たないのです。この最重要な詰めの城が、敵によって攻略され、本丸に敵が詰めるようになると、戦いは終わりです。玉将を詰めるまで行かなくとも、「詰めの城」が攻略され、敵の詰めが、そこに成立すると、玉将戦死まで未だ時間があっても、詰めの城が攻略されたことで、勝負の帰趨は決まったのです。
 
  敵の本丸を詰めてしまうと、勝負は決まったことになるのです。本丸というのは、「最後の詰め」ですから、そこに敵が詰めてくるというのは、勝負は決まったということなのです。だから、「詰む・詰み」というのです。将棋の勝負で、玉将や王将を取って勝負終わりと言うのは、プロなどのあいだではあまりないのです。実際の戦争でも、本城が、落とされれば、「将」の生死に関係なく、勝負は決まったとも言えます。
 
  「詰め将棋」というのは、この「詰めの城」の防御配置を純粋に取り出したもので、本丸攻略の方法を考える訓練なのです。ここでも、最終的には、玉将の死を目的としても、本丸=詰めの城の攻略手順が分かれば、問題は解けたことになるのです。
 
  玉将を詰めるというより、詰めの城を攻略したというのが、「詰め」の意味なのでしょう。玉将を動けなくして「詰める」のなら、最終は、玉の死で、「玉死」などとでも言えばよいのですが、玉の死などの前に、本城が攻略されれば、勝敗は決したということで、詰めの城を攻略し、敵がそこに代わって詰めるのが、勝負の「終わり=詰み」なのです。
  
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「詰む」という言葉の意味は


1)「窮迫する」
2)「緊密で隙間がない」
という意味であり、また
「詰める」という言葉の意味はいろいろありますがその中に
1)逃げ道がないようにする。(13世紀の「保元物語」で既に使われているようです)
という意味があります。

将棋用語としては上のことから転じて
「玉の逃げ道が無いようにする」することを「詰める」と言い
「玉の逃げる隙間がない状態になる」ことを「詰む」と言うのであろうと思います。
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