No.7ベストアンサー
- 回答日時:
暴漢から襲われた人をAさんとします。
これはホントにケースバイケースでどうなるのかは一概に言えませんが、Aさんが女性の場合は正当防衛が認められる確率が高いですが、男性だと、過剰防衛どころかAさんが一方的な加害者に扱われかねません。しかし、暴漢が両眼を潰され、Aさんがそのまま立ち去り、目撃者もいなければ、Aさんを割り出すことが難しくなります。何しろ、警察のモンタージュ写真でAさんを割り出すことが不可能になります。それにしても、こういう場合、暴漢がその後どういう行動に出るでしょうかね。恐らく、誰かに助けを求め、自分が逆に暴漢から一方的に襲われたようなことを言うでしょうね。恐らく、失明した暴漢を助けた人が警察に通報するでしょうけど、そもそも殺人ではないので警察も真剣に捜査するかは疑問です。繰り返しますが、Aさんがそのまま立ち去ればAさんを割り出すのは難しいですが、ご質問のケースはではAさんが男性で警察で特定され、体格的にも暴漢と大きな違いがなければ、Aさんが一方的な加害者にされかねないことです。しかし、暴漢が連続通り魔の犯人だとしたら、Aさんが過剰防衛だとしても、暴漢の取調べと懲罰が最優先なので、Aさんへの慰謝料など後回しになります。恐らく、懲役を食らえば服役中に民事訴訟を起こすのは事実上不可能に近いので、刑期を終えてから訴訟を起こすことになるでしょうけど、それでは、訴訟の時効を過ぎているかもしれません。それに、訴訟を起こしても棄却されるでしょう。
それから#5のお礼で書かれた銀行強盗を失明させた行員ですが、銀行強盗は非常に重大な犯罪です。その行員は正当防衛が認められる確率が高く、仮に過剰防衛だとしても強盗を私人逮捕した功績も考慮され不起訴になるでしょう。この場合、強盗は強盗未遂罪で警察に現行犯逮捕されます。この時点では警察は行員を任意の事情聴取を求め、その上で調書を取り、検察に送検しますが、検察が過剰防衛と判断し傷害罪として起訴し、裁判で行員の有罪が認めなれない限り、行員が責任を負うことはありません。もっとも、検察が起訴する可能性は極めて低いですけどね。#6さんの仰る“「はじめから目を潰す目的で目を潰そうとしているわけでして、しかも武道の心得があるとくれば「他にいくらでも方法があったのではないですか?」”ですが、先ほど書いた行員の傷害罪の
裁判が万が一実現した時に検察側が主張するでしょうけど、この裁判自体 行われることは可能性が極めて低いと思われます。強盗側が慰謝料の民事裁判を起こすとすれば、刑期を終えてからになるでしょうけど、
棄却される可能性が極めて高く、控訴してもほぼ100%敗訴します。
それに、銀行強盗するくらいだからお金に困っているんだろうし、その上めくらでは何も出来ませんよ。誰も、そんな人の弁護士になる人はいませんよ。
回答ありがとうございます。
なるほど、過剰防衛どころかAさんが一方的に加害者だと認定される可能性も高いわけですね。正当防衛の判例なら知っています。Aさんは女性でしたが 薙刀か剣道の心得があり、暴漢を失明させたものです。
確かに、この場合は女性の方から男性に襲いかかるというのは考えにくいですからね。この事件では失明させられた暴漢が民事裁判を起こしましたが、暴漢側の請求が棄却されたそうです。
No.8
- 回答日時:
>民事と刑事は別物とありますが、例えば痴漢冤罪で刑事では有罪になって
も、民事で冤罪の慰謝料請求も出来るんですか?
#6です。
まず「請求できる」の意味をきちんとさせておきます。#6の回答に書いたとお
り、「自然債務を除き、立証できることを前提に裁判所が請求認容判決を書い
てくれる」です。であれば、この痴漢冤罪事件が本当に冤罪であるならばそし
てそれが不法行為を成立させるものならば、実体法上「請求できるのは当然」
です。できないとする理由が法律上全くありません。
もっとも、刑事で有罪になるような場合に民事で冤罪であることを立証するの
は相当困難なので実際には「立証ができずに敗訴する」可能性は高いです。し
かしこれは訴訟法上の問題に過ぎません。「請求できるか」という問いの法律
的な答えとしては「本当に冤罪なら不法行為の要件を満たす限りにおいて請求
できる」です。
ちなみに逆はよくありますね。刑事で無罪で民事で賠償責任を負うというの
が。ただ気を付けなければいけないのは、本当に無罪なのに民事では立証の差
で負けただけでしかないという可能性が常に少なからずあるということだけは
忘れてはいけません。民事裁判は「真実発見の場ではない」のです(これは
訴訟の目的や制度的な面を見れば明らかです)。
で、「銀行強盗事例」ですが、繰り返します。正解は「ケースバイケース」で
す。銀行強盗がいかに悪質であろうとも「だからどんな反撃も許される」など
と言うのは「判例通説に反して完全な誤り」です。目を潰すしか方法がなかっ
たあるいは方法はあったが他の方法では自分が逆にやられる危険が高かったり
して現実的な方法として目を潰すのは十分合理的だったというのなら正当防衛
になる可能性は十分あります。しかし、検察というのは正当防衛の成立につい
ては結構厳しく解釈する面があり、たとえ強盗でも「回復不能な怪我をさせる
ことをはじめから意図して行う」ような状況はかなり厳しく判断します。間
違っても「相手が強盗だから」という程度の理由で不起訴にするなどという安
直な判断をすることはありません。
同様にその場合の損害賠償請求が「100%敗訴する」などとも言えません。正解
は「ケースバイケース」です。自業自得なのでかなり厳しいのが事実だとして
も「100%」などと言える事はそれこそ100%ありません。
願望を事実とすりかえてはいけません。
あるいは論理と感情をごっちゃにしてはいけません。
その区別のできない人は法律を語る資格はありません。
No.6
- 回答日時:
まず最初に「刑事と民事は別もの」と言っておきます。
「刑事で過剰防衛だから民事でも」などと言うのは、余りに安直で法律的には間違いと言うべき部類です。損害賠償という話をするならこれは「不法行為に基づく損害賠償」が法的根拠になります。相手の不法な侵害行為に対する反撃について不法行為が成立しない条件として「正当防衛」というのがあります(刑事の正当防衛ではありません。民法独自の正当防衛です)。
民法720条 他人の不法行為に対し、自己又は第三者の権利又は法律上保護される利益を防衛するため、やむを得ず加害行為をした者は、損害賠償の責任を負わない。(以下略)
この民法上の正当防衛の成否は、刑事の正当防衛と判断それ自体は似たようなものになるので「刑事で過剰防衛となる場合には民事でも過剰防衛となって不法行為が成立する」可能性は確かに十分あります。しかし、「絶対」というわけではありません。そもそも「認定する訴訟手続きが違う以上、片や過剰防衛で片や正当防衛という認定がないとは言えない」のですから。
その上で、(刑事でどうなるかに関わらず)民事上は反撃が過剰で不法行為は成立するという判断になれば#3の回答にある過失相殺の問題になります。もしも「不法行為が成立する」となればこの場合、賠償責任がなくなることはありません。過失相殺では賠償額全額を免除することはできません。賠償責任がないのは「不法行為が成立しない場合だけ」です。
いくら相手が不当だと言っても「だからどんな反撃をしてもいいことにはならない」のは言うまでもありません。反撃が正当でない以上、そこに不法行為が成立することは当然ですしそうなれば損害賠償責任を負うのも当然です。損害賠償を負うのがおかしいと思うのならそもそもそれは「不法行為になるのがおかしい」ということであって「過剰だから不法行為になるけど賠償責任を負うのはおかしい」などと言うのは法論理的には矛盾以外の何者でもありません。言い換えれば、「反撃は正当であって過剰ではない」と主張するのなら賠償責任を負わないという主張の根拠にはなりますが、「反撃は過剰だ」と言っておきながら賠償責任を負わないというのは全く論理的に整合しないということです。
ともあれ、正当防衛となって不法行為が成立しないにしろ、成立した上で過失相殺で賠償額をどの程度減額するかという話になるにしろ、「相手から莫大な慰藉料を請求される」かどうかは別問題(*)。そして、それが裁判で認められるかというのとも別の話です。
そもそも「正当防衛云々が問題にならない不法行為ですら、請求と実際の判決の間には少なからぬ差がある」のが普通ですから、請求が莫大かどうかと判決の認容額がどうなるかは、正当防衛など考えるまでもなく「ケースバイケース」としか言いようがないです。
(*)一般に「請求できる」と言えば、法律論では実質的な意味では「自然債務を除き、立証できることを前提に訴訟で裁判所が請求認容判決を書いてくれる」ということですが、その場合には「莫大な」とか「請求される」とかいう話にはなりません。なぜなら「請求できる」というのは法律的一般論であるが、「莫大な」というのは損害賠償額が「具体的に」いくらになるかという話でまさしく「ケースバイケース」ですし、「請求される」というのもあくまでも請求権者が請求しようと思って「現実に」請求するかどうかの問題で、これまたまさしく「ケースバイケース」な話ですから。つまり、本件設問は「法律的一般論としての請求できるかという話ではない」と解さざるを得ません。従って、上記の通り、「正当防衛など関係なくケースバイケース」ということになります。
なお、補足ですが、刑事における正当防衛か過剰防衛かを判断する要件である「相当性」というのは「結果によって判断するものではない」です(これは判例です。条文見たって分かりませんよ。条文を見ただけで法律が語れると思ったら大間違いです)。つまり過剰かどうかの判断に当たっては、「失明した」という結果ではなく「失明させるに至った反撃行為が反撃として妥当か」が問題になります。ですから、体力的に劣る女性が屈強な男に反撃するためにカバンを振り回して顔に当てたところたまたま突起物が目に入り失明させたとして、「失明したという結果が問題なのではなくて、単に、そのような状況でカバンを振り回して反撃するのが妥当かどうか」で判断するということになります。
ちなみに、#5の回答にある例は過剰防衛となる可能性が極めて高いです。はじめから目を潰す目的で目を潰そうとしているわけでして、しかも武道の心得があるとくれば「他にいくらでも方法があったのではないですか?」という可能性が極めて高いからです。無論それもケースバイケースなので絶対とは言いませんが。具体的な事例における正当防衛の成否というのはかなり細かい事実認定に基づいて行うもので一般論で片付くほど簡単なものではありません。
#この話を書くのはここ数ヶ月で3回目くらいな気がします。
回答ありがとうございます。
民事と刑事は別物とありますが、例えば痴漢冤罪で刑事では有罪になっても、民事で冤罪の慰謝料請求も出来るんですか?
No.5
- 回答日時:
No1です。
もし貴方が銀行員で後ろから首を絞め、ナイフを突きつけらた状態で銀行に金を要求しました。武道の心得のある貴方はすきを見て目潰しを食らわせ、犯人を取り押さえましたが不幸にも犯人は片目を失明してしまいました。この場合私は正当防衛が成立すると思うし、成立して欲しいです。
追伸 今回の回答は条文を見ずに書いていますので確信は無いです。
No.3
- 回答日時:
そうならない為に「過失相殺」という考え方があります。
やくざに因縁を付けられ殴られそうになり、思わず傘を振り回したら相手の目に刺さってしまった。
老人、女性、子供なら正当防衛ですけど、屈強な男性がやれば過剰防衛になりかねません。
しかし、そもそもの原因はこのやくざですから、賠償金も相殺され何割かということになりますし、刑事罰もこのあたりを考慮して、起訴猶予とかなるのでは。
回答ありがとうございます。
「過失相殺」というのは過剰防衛の場合ですよね。つまり、過剰防衛でも慰謝料が免れるケースがあると考えていんでしょうか?
お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!
このQ&Aを見た人はこんなQ&Aも見ています
-
あるあるbotに投稿したけど採用されなかったあるある募集
あるあるbotに投稿したけど採用されなかったあるあるをこちらに投稿してください
-
フォロワー20万人のアカウントであなたのあるあるを披露してみませんか?
あなたが普段思っている「これまだ誰も言ってなかったけど共感されるだろうな」というあるあるを教えてください
-
映画のエンドロール観る派?観ない派?
映画が終わった後、すぐに席を立って帰る方もちらほら見かけます。皆さんはエンドロールの最後まで観ていきますか?
-
海外旅行から帰ってきたら、まず何を食べる?
帰国して1番食べたくなるもの、食べたくなるだろうなと思うもの、皆さんはありますか?
-
天使と悪魔選手権
悪魔がこんなささやきをしていたら、天使のあなたはなんと言って止めますか?
-
チンピラに胸ぐらを掴まれた瞬間相手の両鼓膜破壊もしくは両目潰しは正当防衛になりますか? 防衛したもの
その他(法律)
-
ストーカーを失明させてしまったら
その他(ニュース・時事問題)
-
過剰防衛っておかしくないすか? 身の危険を感じたら徹底的に抗戦するのが普通だ そこには本能しかない
その他(悩み相談・人生相談)
-
-
4
ストーカーが過剰防衛で失明
事件・犯罪
-
5
泥棒を棒でぶん殴っちゃいました。やりすぎたかな?
その他(法律)
-
6
エッチをしなくても平気そうな彼について
カップル・彼氏・彼女
-
7
甥が同級生を失明させた
中学校
-
8
彼氏が勃たない事で。勃起不全ではありません。
カップル・彼氏・彼女
-
9
【女性の方に質問です】彼女がドMです。
片思い・告白
-
10
過剰防衛で相手を失明させたら、慰謝料はどれくらい?
事件・犯罪
-
11
上司をパイプ椅子で殴ってしまいました………さらに中指をつきたてて威嚇 キレすぎてやりたい放題でした
ストレス
-
12
変な質問ですみません! 男性に質問です! 好きな人(彼女)のおしっこ飲みたいと思いますか? この間、
その他(恋愛相談)
-
13
彼氏と寝転がってる時私を抱き枕みたいにしてブツをすりつけてきます。これはみんなそうなんでしょうか、そ
カップル・彼氏・彼女
おすすめ情報
- ・漫画をレンタルでお得に読める!
- ・街中で見かけて「グッときた人」の思い出
- ・「一気に最後まで読んだ」本、教えて下さい!
- ・幼稚園時代「何組」でしたか?
- ・激凹みから立ち直る方法
- ・1つだけ過去を変えられるとしたら?
- ・【あるあるbot連動企画】あるあるbotに投稿したけど採用されなかったあるある募集
- ・【あるあるbot連動企画】フォロワー20万人のアカウントであなたのあるあるを披露してみませんか?
- ・映画のエンドロール観る派?観ない派?
- ・海外旅行から帰ってきたら、まず何を食べる?
- ・誕生日にもらった意外なもの
- ・天使と悪魔選手権
- ・ちょっと先の未来クイズ第2問
- ・【大喜利】【投稿~9/7】 ロボットの住む世界で流行ってる罰ゲームとは?
- ・推しミネラルウォーターはありますか?
- ・都道府県穴埋めゲーム
- ・この人頭いいなと思ったエピソード
- ・準・究極の選択
- ・ゆるやかでぃべーと タイムマシンを破壊すべきか。
- ・歩いた自慢大会
- ・許せない心理テスト
- ・字面がカッコいい英単語
- ・これ何て呼びますか Part2
- ・人生で一番思い出に残ってる靴
- ・ゆるやかでぃべーと すべての高校生はアルバイトをするべきだ。
- ・初めて自分の家と他人の家が違う、と意識した時
- ・単二電池
- ・チョコミントアイス
このQ&Aを見た人がよく見るQ&A
デイリーランキングこのカテゴリの人気デイリーQ&Aランキング
-
血縁者を家から法的に追い出す...
-
息子を家から追い出す方法
-
10万円盗まれました。指紋から...
-
裁判を起こすことになりそうで...
-
ボランティアの草刈で車に数十...
-
法令名、条文、項、号の略しか...
-
「振替休日」は「祝日」ですか?
-
友達に盗撮されました。これっ...
-
絶対Hしないからラブホテルに行...
-
逆美人局かも
-
大切なものを捨てられ、訴えたい
-
裁判所職員への苦情はどこへ?
-
バイク盗難で、時価以上の請求...
-
除籍後の大学の学費について
-
約8年前に預かった物を返さな...
-
10年通っていたスポーツクラブ...
-
『料金が未払いだ』と電話がか...
-
カーブスがしつこいです!
-
日本は優生保護法を復活すべき...
-
ワンクリック詐欺から携帯に電...
マンスリーランキングこのカテゴリの人気マンスリーQ&Aランキング
-
血縁者を家から法的に追い出す...
-
息子を家から追い出す方法
-
法令名、条文、項、号の略しか...
-
ボランティアの草刈で車に数十...
-
10万円盗まれました。指紋から...
-
元彼にレイプされました。法で...
-
絶対Hしないからラブホテルに行...
-
裁判を起こすことになりそうで...
-
「振替休日」は「祝日」ですか?
-
『料金が未払いだ』と電話がか...
-
友達に盗撮されました。これっ...
-
下ヨシ子氏は実際の所本物の霊...
-
交通渋滞を起こした人ってペナ...
-
夜間、駐車場にたむろす若者に...
-
過剰防衛で相手を失明させたら
-
カーブスがしつこいです!
-
駐停車禁止の路側帯に駐車して...
-
近所のイベントでの騒音につい...
-
犯罪を知ったときの、通報など...
-
お客様でも許せない。
おすすめ情報