プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

表題の通りです、スポーツ中継のカメラマン席にはCanonのサンニッパがズラリと並び
カメラ売り場でお勧めは?と聞くとCanonです。と大抵は答えます。

なぜカメラは(特に一眼レフ)Canonが圧倒的なのですか?

20年前(30年かな?)はカメラはニコンという時代だったと思います、互換性の無いレ
ンズ資産を考えると余程のことが無いと簡単にはシェアは変わらないと思っていたので
すが その間に何があったのでしょうか? 決定的な強みがあったのでしょうか?
デジタルが普及する前から(2000年)既にそうでしたね。

A 回答 (14件中11~14件)

 HappyEarthさん こんばんは



 昭和50年代以前のカメラは、現行のカメラみたいにAFなんて便利な機能は有りませんでした。そう言う時代は、レンズの細かな性能やボディーの丈夫さ等でカメラ選びをする方が多かったんです。特に私たち仕事で写真を撮る方はアマチュアとけた違いにシャッターを切りますし色々なシチュエーションでの撮影もしますから丈夫さがカメラ選択の多くの部分を占めていたんです。俗にニコンFはビルの数階から落としても壊れないと言われ(本当かな??と私は思いますけど・・・・)、丈夫さを謳い文句にしたカメラでした。そう言う意味でプロユーザーでニコンを選ぶ方が昔は多かったんです。
 ローバートキャパと言うアメリカ人の報道カメラマンをご存知でしょうか??彼が朝鮮戦争を取材した時にニコンのカメラで撮影したのですが、戦争写真と言う事で暗がりの撮影等色々シチュエーションで撮影するのですが、彼がニコンのカメラ・ニコンのレンズで撮影した写真が「ライフ誌」の表紙を飾りました。その表紙を飾った写真を見て、世界中の多くの方がニコンのレンズの描写の素晴らしさに驚き、絶賛するんです。
 以上の様なレンズの描写の素晴らしさ・ボディーの丈夫さ等を良しとして多くのプロカメラマンがニコンを使う様になっていくのです。アマチュアは、名だたるプロカメラマンがニコンを使っているから「私もいつかはニコン」と言う事でニコンユーザーが増えて行く訳です。したがってその時代のスポーツカメラマンの殆どがニコンを使っていたわけです。

 昭和60年にミノルタから世界初のAF一眼レフ「α-7000」が発売されます。しかしこの当時のAFは現行のAFほど性能が良い物でなく、アマチュア仕様のカメラと言うことも有ってプロカメラマンは見向きもしませんでした。
 ミノルタに遅れる事2年、昭和62年にキャノンもAF一眼レフ「EOSシリーズ」を発売します。このEOSシリーズと言うカメラを発売する時に、今までのMF時代のFDマウントを捨てて「EFマウント」と言う新たなマウントで再出発する事になります。
 この「EFマウント」の特長は、「大口径マウント」と言う事だったんです。従ってこれまで実現不可能だったAF機構搭載のシフトレンズ「TS-Eレンズ」や超大口径レンズ「EF50mm F1.0 USM」等数々の工夫を凝らしたレンズが実現出来る様になり、プロ仕様のカメラもAFの時代へと移り変わるきっかけを付けたんです。以降キャノンは色々な最先端技術を使ったレンズを沢山発売していく事になります。これらの最先端機能を取り入れられるのも、大口径マウントである「EFマウント」のお陰だと私は考えています。

 現在では「手ブレ防止機能内蔵レンズ」の数的にも圧倒的にニコンより多く、ニコンよりプロの様々な要求に耐えられるレンズのラインナップが多い関係で、スポーツ写真を含めたプロカメラマンの中でキャノンを選ぶ方が多いんです。
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この回答へのお礼

カメラ関係の仕事をされている方とのことで貴重な話 有難うございます。

Nikon Canonのカメラの流れがホント良く判りました。

私もNikonの戦後の国際デビューのきっかけになった話を聞きました。

安かろう悪かろうのMade in Japan から物作りニッポンの最初のきっかけ
になったメーカーとして以前からNikonは尊敬しています。

戦場で確実に動作する安定性と堅牢性、メカ好きの私は垂涎の的でした。
ボディーやレンズの艶消し黒色塗装も戦場からのニーズですよね。
逆に言うと 平和な社会でカメラマニアが大事に保管庫に仕舞う状況
ではある意味オーバースペックと言えるかも。

他の方も言われていますがEFマウントにしたのが結果的に重要な事柄だった
みたいですね。

 詳しい話を有難うございました。

お礼日時:2007/01/17 20:59

デジタル時代に必要なものを自前で取り揃えているというのは大きいです。

元がカメラ屋ですからレンズ等の光学系には当然強いですし、精密機械加工などもそう。早くから電子制御を取り入れていたので電子回路技術もお手の物。コンパクトデジカメで使っているCCDは自社製ではないようですがデジタル一眼で使っているCMOS受光素子は自社製。更にはプリンタも大きなシェアを持っています。

 自前で用意できない部分があると必然的に自分たちの好きなようにはできない部分が出てきます。お金を出しても一番いい技術は売ってもらえないとかいろいろ。自分で持っていれば「無理に売ってくれなくていいですよ?ちょっと高くつくけどうちにもありますので」などと言って取引材料にだって使えます。業界統一規格を作ったりするときも必ずといっていいほど口を挟むことができますし、それによってライセンス料の入ってくるチャンスも増えます。

 一眼レフに関して言えば、AEやAFに積極的、特にAF速度向上に熱心だったのが効いているのではないでしょうか。AF駆動をレンズ側にしたことにより、ボディ側駆動の他社より速度で優位に立ち、超音波モーターに代表される静音性やAF/MFをシームレスに扱える機能などの付加価値をいち早く取り入れることができたなどの条件が積み重なって今に繋がっているのではないかと推測します。
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この回答へのお礼

電子化は電機製品のみならず 機械製品にも重要な要素なんですね。
Canonが以前より電子制御関連に強かったとは知りませんでした。
AFは電子技術そのもでしょうし カメラ以外にいろいろと応用されて
いるんでしょうね、例えばイラク戦争で活躍したピンポイント爆撃用の
センサーとか車で言うとETCとか車間センサーとか 見えない部分でも
かなりCanonは商売している感じがします。

貴重な話 有難うございました。

お礼日時:2007/01/17 21:45

以前ニコンユーザーの方がキャノンは車メーカーに例えるならトヨタ、大衆車だ。

と言われた事があります。ニコンは日産という事になるのでしょうか。
確かに誰にでも楽に乗れて癖のないデザインはキャノンにも当てはまるかも知れませんね。
自分もキャノンを使っているから言うのでは無いのですが、ニコンは使い手側を選ぶ感じがします。いかにも頑丈そうなダイアル・ボディ等は初心者に一見して難しそうなイメージを与えます。キャノンは使い手側を選ばない感じがします。
写真の仕上がりを見てもニコンらしい描写、キャノンらしい描写がありますね。どちらがどうとは好みもあるので言いませんが、使い易さやイメージからキャノンは人気があるのでしょうか?
マニュアルからオートフォーカスに移行する時にキャノンはマウントを変えキャノンユーザーから反発を受けましたが、今となっては正解だったのかも知れないですね。
ただ人気があるから良いとは限りません。自分に合ったカメラメーカーを選択すればよいと思いますが・・・・
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この回答へのお礼

ご回答有難うございます。
キャノンはトヨタで ニコンは日産というたとえも判るような気がします。

ユーザーのニーズを考えるCanon カメラはこうだと主張するニコン、偉大
な大衆車カローラがEOS Kiss 、セダン最強の車GTRがF5 みたいな
(ちょっと違うかな)。

両者のイメージがなんとなくわかってきました、有難うございます。

お礼日時:2007/01/17 19:49

高感度ノイズ耐性とレタッチなしで使える絵でしょう。


報道で、RAWで撮って現像ソフトで仕上げるような悠長な時間は有りませんからね。
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この回答へのお礼

ご回答有難うございます。
そうですか Canonはオリジナルでも十分見易い画質なんですね。
報道カメラマンはJPG Tiffで保存されているのですか。

お礼日時:2007/01/17 19:35

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