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今朝の日経の記事にプラザ合意について触れられていたのですが、そこで指摘されていたのが、この合意後に日本はバブルになったという点です。プラザ合意後はご存知の通り円高に進んだ訳ですが、円高というと輸入品が安く買えるということですよね?その他どういった原因でバブルになったのですか?株式や為替との関係がいまひとつわかりません。

A 回答 (5件)

プラザ合意後にバブルになった背景に次のような出来事がありました。



<「金余り→貸込」の構図>
貯蓄過剰・適切な運用先の不足・金利低下 →運用圧力 →無理な運用 →行き過ぎた投機
運用圧力の源泉:
(1)マネーイリュージョン
(2)運用利回り低下→急には下げられないものの存在:人件費率・物件費率・確定給付〇〇・・

<日本のバブル時の金余り>
(貿易黒字、大企業の銀行離れ、金融自由化への危機感があり、そして急激な円高が起きた)
☆預貸率が低下する危機感/円高パニックで外債が毒リンゴ化/余資運用難
→ 猛烈な融資拡大
→ 融資はかなり預金に戻る+貿易黒字/所得向上/円増加諸要因等で更に預金が増加
→ 猛烈な融資拡大 <repeat>
☆地価上昇 →早い投資ほど大きなゲイン →担保価値up →益々借入可能
→まだ上がっていない地域へ拡散 →値上り期待の伝播 <repeat>
☆あの会社は土地を持っている →こんなもんじゃない! →株価上昇 <repeat>
マネーサプライ増加 vs 物価安定 → 「貸込・投機」のポンプで金余りが土地.株に集積した
プラザ合意後の円高で外債運用減少・解約が発生、円高対策等と相まって金余りに拍車がかかった
(信用創造×少数取引が相場形成=元は想像より少ない金余りが想像を絶する地価総額に繋がった)

・・・・・・・・・・・・

バブル発生にはアニマルスピリットが関わっているとの見方が有力になっています。
投機対象商品の価格がファンダメンタルズから大幅に乖離するが最後は戻す力が働く。

バブルの基底には「人の群れ行動により投機がブーム化する」現象(下記abcd)があります。
他の生物との比較で見ると、これは「情報伝播でプログラム作動が連鎖的に広がる」群れ行動です。
その波に「金余り」や「超長期的な自信の波」が重なって巨大化しています。

【欠乏・値上りの予想から見ると】
a. 人の投機市場には命令者が存在しない、若しくは命令が弱い
b. 将来の欠乏・値上りを予想させる出来事が生じる
....→ 不安を感じた者が焦燥感を持つ → 他人に話したがる
c. 風評・早い者勝ちの感情が伝播 →
....(人は付加価値を生むが、短期的に追加供給が困難な場合もある)
....(人は貯蓄本能を持ち、将来を予想し、「不確実な将来の収益」にも強く反応する)
....(人は情報伝播速度・個性差を持ち、後から後からブームに乗る者が現れる)
....→ 「将来値上りするから・買えなくなるから」今買う → 「皆が今買うから」今上がる
....→ (暴走は一者の善行では止まらない) → 不安定な価値感 → 投機価格(price)
d. 最後は効率的な配分への力が働く → 無限には発散しない
....事象は常に変化している → 収束もしない
....上がり下がりを繰り返して答えを探し続ける → 振動する

【転売目的から見ると】
a. 人の投機市場には命令者が存在しない、若しくは命令が弱い
b. 錬金術のように見えるもの(特別な餌)が登場する
....発見した者が上気する → 他人に話したがる(成功談・自慢話)
c. 風評伝播 →
....(人は付加価値を生むが、短期的に追加供給が困難な場合もある)
....(人は貯蓄本能を持ち、将来を予想し、「不確実な将来の収益」にも強く反応する)
....(人は情報伝播速度・個性差を持ち、後から後からブームに乗る者が現れる)
....→ 儲け遅れる心配 → ラッシュ → ブーム → 不安定な価値感 → 投機価格
d. 最後は効率的な配分への力が働く → 無限には発散しない
....事象は常に変化している → 収束もしない
....上がり下がりを繰り返して答えを探し続ける → 振動する

・・・・・・・・・・・・

下記URLを参考にしました。

「バブルの原因は何だったのか - 総括 -」
http://www.value-workers.com/design/chick-earthw …
「バブルの原因は何だったのか - 群知能 -」
http://www.value-workers.com/design/chick-swarm- …
「バブルの原因は何だったのか - 投機熱の伝播 -」
http://www.value-workers.com/design/chick-fever- …
「バブルの原因は何だったのか - 投機.価格.価値の遺伝子 -」
http://www.value-workers.com/design/chick-pricev …
「バブルの原因は何だったのか - 新型発生のメカニズム -」
http://www.value-workers.com/design/chick-newtyp …
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 プラザ合意が直接、バブル経済へつながっているというわけではありませんよ。

まず、プラザ合意というのはドル安円高へ各国が協調して介入しようということを決めたわけですが、それだけをみると、急速に円高が進むわけですから、輸出中心の日本経済は逆に景気が悪く(円高不況に)なるはずですよね。しかし、そうなることは目に見えて分かっていますので、ここで日本銀行が反応します。公定歩合をそれまでの約半分の2,5%に引き下げたのです。そこで、個人や企業はお金を銀行から積極的に借りることができるようになるわけですから、その借りたお金を使って積極的に投資をするようになります。最初のうちは実態に見合った投資をする。つまり、自分が住もうと思う家を買ったり、以前から計画のあった工場などを前倒しして建設したりなど、必要なものに投資していたものが、だんだんと投資が過熱していくうちに、自分が住むためではなく、お金を儲けるために使う予定はないけど土地や家を買うというようになってきます。しかし、それらは実態に見合っていない、つまり、取引は盛んにされるけれども実際にはその土地は使われないということになります。ということは、ある程度以上の価格になってしまうと、だんだんと取引が鈍ってきてしまいます。そうしていると、だんだんと景気が後退局面に入っていくわけですが、普通の場合は徐々に景気が後退していきます。しかし、このとき、日本銀行は公定歩合を連続して急激に引き上げたため景気が急激に後退してしまいました。つまり、日本銀行は金利の引き上げ時期を誤ってしまったのです。しかし、バブルとは夢のようなものでその時には今がバブルだとはほとんどの人が予測していなかったでしょう。つまり、日本銀行は景気の幕が厚いと思って針を刺して風船の空気を抜いて景気の大きさを適正な状態まで戻そうとしたかったのだと思いますが、結果的にはシャボン玉ほどの薄さしかなかった景気に連続して急激に政策金利の引き上げという針を容赦なくバブル経済の泡へ突き刺したのでした。
 その後の日本経済はご存じのとおり、いたずらに時間だけが失われています。
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プラザ合意→円高→円高不況→日銀が公定歩合を下げる→お金が余って土地、株、モノへの投機的動き、バブル景気→日銀が公定歩合を上げ、政府が土地取引規制→バブル崩壊・失われた10年の始まり。



お金が余っているのは今も同じですが、日本の不動産に流れ込んではいないようです。
バブル期には、日産自動車が限定発売した「Be」という車の中古価格が新車の2倍以上したり、異常なことが数々ありました。
ただし、消費者物価はそれほど上っていないのです。

参考URL:http://www.nomura.co.jp/terms/japan/ha/bubble_e. …
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まずは、輸入物価が急激に下がりデフレになった事で金利を下げましたが、それでも円高を食い止める事ができずに更に金利を下げました。


この結果として日本では2.5%まで公定歩合が下がりました。
しかし、この低金利を元に土地投機や株投機が起こりました。
その当時の旧XX銀行は預金者を債務者にせよとの伝令を行員にも発動したり、「今は借金をしても投資をすべきだ!」と言った本まで置いてある状態になりました。
その預金も皆、土地投機や株投機を助長するような貸し出しを銀行が行ってきた訳です。
で、この当時には次の神話があります。
「土地の値段がサラリーマン(フリーター)ごときに買える値段に下がる事は絶対に有り得ない、絶対にサラリーマン(フリーター)の給与で買えない値段に上がり続ける」
「株価はこれからも長期的に上昇を続けるだろう、次は40000円だ!」
この神話によってバブルが作られたのは間違えは無いでしょう。
要は『市場の驕りの象徴』ですよ!
しかし、市場の驕りの象徴であるバブル退治を目的に日銀の三重野総裁は金利を上げた途端にバブルが破裂しました。
つまり、健全な姿に戻った訳です。
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不動産バブルの形成は


当時 円安による日本企業の輸出への依存から
米国の対日赤字を減らし米国債務の評価額減少を企図して
円安の是正と内需の拡大を米国から求められ
内需拡大用多額の予算をN首相の一存で付けたそうです
ゼロ一桁少ないとか、鶴の一声で。
その後2.3%くらいの低金利で円高不況を切り抜けようと
しましたが? 都銀が不動産への過剰な融資を敢行
不動産関係への融資が 回りまわって バブルとなった
こういう構図でしょうか・・・・
石ノ森プロ、マンガ日本経済入門とかに当時の話が出てます
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