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古典の記述は現代に通用するか、という疑問です。

例えば、「酒は百薬の長」という言葉があり、飲酒を正当化する際に大義名分として使用されます。調べてみると、出展は「漢書」という中国の古典だそうです。「漢書」とはどういう書物で、どういう部分に上記の話が出てくるのでしょうか?

また、二千年前の書物だと聞きます。当時は平均寿命も30代だと思います。50歳を超えれば相当な長生きの上、抗生物質のような現代的な薬も存在しませんので、結核も不治の病の時代だと思われます。すると、酒を当時の薬と単純比較した内容を、現代に平行移動して通用するのでしょうか?

A 回答 (2件)

 ご質問の言葉は、『漢書』の中の「食貸志」の中にある「塩は食肴の将、酒は百薬の長、鉄は田農の本」という文章中に出てきます。

また『漢書』は、後漢の歴史家班固が書いた前漢の歴史書です。ちなみに、中国の歴史書で最も古いものは、司馬遷の書いた『史記』(殷から前漢に至るまでの2千年の歴史をまとめたもの)ですが、これ以後、中国では王朝が変わるたびに歴史書が書かれるようになりました。つまり、新しい王朝ができると、前の王朝の歴史を書き、新しい王朝の政治を反省する材料としたのでした。ですから、前漢の歴史が書いてある『漢書』は、次の後漢の時代に書かれたものです。なお、「酒は百薬の長」について、こんな説明がありました・・・http://hippo.med.hirosaki-u.ac.jp/~sasakin/nao-h …
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この回答へのお礼

ご丁寧な解説ありがとうございます。
漢書にはなぜ「百薬の長」なのか、というのは出ていないのですね。憶測ではありますが、塩や稲などと同様に「酒」に税金をかけるときのキャッチコピーのようなものですね。
ホームページをお書きになった方は、青森県のお医者様のようですが、酒量が多く、日本で最も平均寿命が低い青森県の方が、「酒は百薬の長」と仰っても、説得力にかけるような気がします。実際、「寒い国の人は毎日お酒を飲む、とくに男の人は、という常識があった。」と書かれていて、短命なわけで、百薬の長の結論が引き出されるのが不思議で仕方ありません。

お礼日時:2007/03/10 20:27

漢書の内容は知りませんが、「>飲酒を正当化する際に【大義名分】として使用されます」とおっしゃるように、程度の問題が前提としてあるはずです。



何しろ人体にとって一番の大敵はストレスで、ストレスによる免疫力低下があらゆる病の元凶だろうと思います。
ストレスを緩和することが、病を遠ざける切り札。
これは古代より変わらぬ真理でしょう。
その為には酒でほんわか気持ち良くなるのが一石二鳥。
しかし、適度でなければ「過ぎたるは及ばざるが如し」と、こちらは論語の一節を思い浮かべねばならぬ状況に陥ることになるわけでしょう。
 
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この回答へのお礼

「漢書」の内容が知りたかったのですが、ありがとうございます。

現代のような仕事とレジャーを分ける生活スタイルになったのは産業革命以降といいます。最大の死因はお産だそうで、女性の方が寿命が短かかったのです。結核になっても薬がないので治りませんでした。酒を飲んで抵抗力がついて結核にならないなら誰も死ななかったと思います。

「酒を百薬の長」を引用される方は、どういう内容で登場するのかをご存じないのに、ご自身の体験に基いて、独自の解釈をつけている方が多いような気がします。「漢書」の直接的な内容が知りたいです。

お礼日時:2007/03/05 20:34

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