プロが教えるわが家の防犯対策術!

時々「左右ページのバランスが悪いから読みにくい」、といったアドバイスを見聞きいたします。

わたし自身も、オンラインで漫画を読むとき、間違えて左右のページ位置が逆になると、なんとなく読みにくいなあと思うことがあります。タメやヒキといった程度ならわかるのですが、そうでなく、なんとなく違和感を感じ、気持ち悪いのです(ただし作品によっては、まったくそれを感じないこともあります)。ただ具体的にそれが何なのか、よくわかりません。そのときに、「ああこれが経験者さんたちのおっしゃる、左右ページのバランスが悪い」ということに気がつきます。

左右ページのバランスが悪いというのは、具体的に、どういったコマ割を指すのでしょうか??

A 回答 (6件)

力線といいますか、初め、一番右上のコマが、いわゆるアイキヤッチャーになり、読者を引き込みます。

そして、一番左下のコマまで一気に
視線移動を読者にうながす、同時に次のページをめくると、どういう
展開になるかを期待させるのが、良いバランスとおもいます。
同時に、各コマの方向性も重要でしょう。

スピード感を持たせたいのなら、80パーセント以上のコマは左向きになります。
重要な会話場面はさておき、流れを重視するのが基本みたいです。

プロは、常に見開きを最大重視するとおもいますし、
編集の方も、原稿を見る際、重視しています。

最近、私も持込した経験がありましたが、見開きのことで、
かなり指摘を受けましたので、回答出来る身分ではありませんが・・。
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この回答へのお礼

具体的なアドバイスありがとうございます!
>一番右上のコマが、いわゆるアイキヤッチャーになり、読者を引き込みま
>す。そして、一番左下のコマまで一気に
>視線移動を読者にうながす、同時に次のページをめくると、どういう
>展開になるかを期待させるのが、良いバランスとおもいます。
>スピード感を持たせたいのなら、80パーセント以上のコマは左向きになりま>す。
これらは初めて聞きました。本当に役に立ちます。

こういったことをたくさん書いてある書物やサイトは存在しますでしょうか。

お礼日時:2007/03/14 21:31

>そういうところに行く気のない人は、やはり独学しかないでしょうか



そうだとおもいます。
専修学校では、プロの講師が居る所も多いでしょうが、そういった環境で全員同じ教育を受けたとしたら、・・
漫画の個性はどうなっちゃうんでしょうか。
たとえ時間がかかっても、自分のフィーリングに合った解釈と、理想を求めて、独学で励むしかないんだと私は思っています。

もうそろそろ違うテーマはどうですか?。
                   視線もよろしく。  では。
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なんか掲示板のようになってきましたね。


でも、私ごときの回答が役に立つのでありましたなら、よろこんで
ご協力致します。

>コマを斜めに配置するとはどういう意味でしょうか。コマの線が垂直平行ではなく、斜め線ということでしょうか・

コマの線は関係ありません。配置です。

たとえば、、、
ボクシングのシーン。
右のAがストレート、左のBが、かわして下からフック、固唾を呑む
観客、見守るトレーナー。
これらのシーンをどう配置するか。
順当にするならば、適度の大きさで連続で配置するでしょう。
これを、、AとBの対戦状況を、右上から左下へ帯状に配置して、
観客やその他の情景を、残った右下、左上に適当に挿入します。
説明が稚拙かもしれませんが、こういった感じです。
もちろん、Bのフックが決まるか!?それとも、っていう期待を盛り上げて次のページへ。となります。

>いつのまにかそんなこと忘れて没頭して、ページが勝手にすすんじゃうんですよね^^。思ったより難しい作業です。

そうなんですよ!。 だから自分で描いてみよう、ってことなんです!。

作家は、ひとコマひとコマ、心血を注いで描いているんです。
三日かけて描いたシーンを、0.5秒で読み飛ばされちゃうんですから。

コンビ二で原稿のコピーをとっている脇で立ち読みしている人が居ます。 自分の作品だったら嬉しいんですけど、ちょっと悲しいですね。

あとは、作家の意図を読み解く事です。
うしおととら、からくりサーカス(藤田作品)読んだ事ありますよね。航空機、鉄道、連絡船。いろんなジャンルを手抜きせず、描いています。このなかで主人公の少年と、西洋人の医師たちの会話があるんですが、この時のふきだしに気が付きましたか?。
外国人の医師たちが少年に話しかける時は縦書きで、仲間の医師たちとの会話では横書きなんです。
これは、縦書き=日本語、横書き=英語を表現しているのでしょう。
(藤田氏に確認したわけじゃないので、推測です。)

今日、古いコミック、西遊記(藤原作品)を引っ張り出して読んでました。(当時前編PC処理のフルカラーで有名)
これって、ほぼ100パーセントスクエアなコマなんですね。
なのに独特のスピード感があります。

しかし、最近の読者は、こういった作者の意図を読み解かず、
ただただ消費するものだと、なかば絶望に似た気持ちでありましたが、
質問者のように、前向きで読解に取り組もうとする人が居る事、
大変はげみになります。
(じゃないとこの先、日本のコミックは、韓国なんかに負けちゃいますからね。)
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この回答へのお礼

おお!ありがとうございます。
>観客やその他の情景を、残った右下、左上に適当に挿入します。
なるほどお。うーん。こうしたテクニックをてんこもりした本があれば・・・。zenzaburou出していただけませんか。同人でもOKです。買います。買わせていただきます。

いま、げんしけん を改めて読んでいるのですが、zenzaburouさんのおっしゃった、右ページの1コマ目から左ページ最終コマまで、勢いをつけて読ませる っていうのがすごく如実に出ていて、すごく納得させられました。タメもありますが、むしろヒキがたくさんこの作品にはあるなあと感心しました。ストーリーを構成するというのは、こういうことだったのですね。1つの話を、全体のページ数内にまとめるということではなく、こうした、2ページごとに小さく割る作業、更にその中にできるだけタメとヒキを入れること、なるだけ右ページ初コマでアイキャッチさせること、更に視線の流れをその中で考えること。うーん。すごい作業なんですねえ。やっとこマンガのすごさの導入部分を垣間見れた気がします。こういう技術を元に、魅力的なキャラの創出、面白いストーリーを考える、新しいアイデア、自分のオリジナル、そういうものがのっかるのですね。すごい

あ、それと、昔と比べて確かに読者が立ち読みも含めて(昔も貸本とかありましたけど)、いまは速く読むようになったと思いますが、ちゃんと好きな作品は、買って、何年にも渡って何度も読むと思いますよ。自分は子供の頃に読んでた作品をまた買って、いままた読んでいますから。子供の頃と違って、感情移入するキャラが自分の年とともに変わるんですよね(笑。あと気になることとか変わったり。それは同時に自分の変化を発見することでもあり、そういうのって何かいいですよね

いい作品って何か心に残るんですよね。それはやっぱりキャラや世界観の魅力とかありますけど、やっぱり技術的にもすぐれていることが大前提になるような気がします。そういうのは速く読んじゃったあとで、もう一回読んでみたくなるんですよね。バガボンドなんて同じ作品の中で、いんしゅんまでの絶頂期と、その後の停滞期を見ると、あきらかにコマ割りとか構成の技術が落ちていると思いますし。

技術的なことって、代アニとかの専門学校とかで、教えてるのでしょうか。そういうところに行く気のない人は、やはり独学しかないでしょうか。

お礼日時:2007/03/18 17:07

はずかしながら、三度の登場、お許しください。



参考文献、ありませんでしたか・・。
かつて、手塚治虫氏が書いた本があったような記憶がありましたが、、

>違和感や、爽快感や、その作者の持っている独特な流れなど、何となく漠然と感じていることを、具体的に理解してみたいと思っています。

>面白い漫画と面白くない漫画。漠然と感じることを、具体的に説明できたらなあとも思います。

コマ割りだけで作品の良し悪しを判断するのはどうかとおもいますが。

ただ、少女コミックスのように、一見意味の無いようなコマ割が、
独特の世界を構築する場合もありますから、重要なんでしょうね。

それと、コマは大きさと配置によって、時間の長短も現すことが出来ますね。
昔ありました「ワイルドセブン(望月作品)」などでは
コマと描画によって、サム・ペキンパーばりのスローモーションを
表現されていました。
最近のコミックスは、ストーリーよりも、ひとコマひとコマ
いかにしてかっこいい構図にするかと腐心しているようですね。
それは、最近の人は、文章を読みませんから、視覚で表現するのが
必須条件なのでしょう。
あとは斜め読み。 作者が苦心して描いたページも、一瞬で通読。
それを知ってか重要なコマを斜めに配置する人もいますね。
上手く活用出来ればむちゃくちゃスピード感が出ること請け合いです。

あとは、70年代から80年代の作品を沢山読むのが良いでしょう。
基本が判りやすく表現されていますから。
(本質問とは無関係ですが、ドッグワールド 石森作品は、全て
ペン描写で、トーンやアミをほとんど使ってません。虹のシーンだけ?)
あとは、やはり自分で描いてみるのがいちばんですね。
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この回答へのお礼

再度まことにありがとうございます。このような具体的かつ有用なアドバイスをいただけるなんて、とてもうれしいです。

アドバイスいただいてから、左右のページバランスと視線の流れを主に分析しようと思ってマンガを読んでますが、良いマンガは、いつのまにかそんなこと忘れて没頭して、ページが勝手にすすんじゃうんですよね^^。思ったより難しい作業です。

>あとは斜め読み。 作者が苦心して描いたページも、一瞬で通読。
これはもうほんとに同感です。なんだかよくわかりませんが、子供の頃を比べて、すごく自分の視線が早く流れるのを感じます。よほどのことでない限り、ページをじっくり隅から隅まで読みまなくなってます。

>それを知ってか重要なコマを斜めに配置する人もいますね。
質問させていただいてよろしいでしょうか。コマを斜めに配置するとはどういう意味でしょうか。コマの線が垂直平行ではなく、斜め線ということでしょうか・・

お礼日時:2007/03/17 21:01

早急のお礼有難う御座います。


再びの登場です。
まず、質問者は、ただ読むためだけなのでしょうか。
それとも、自ら描きたいがための質問なのでしょうか。

>オンラインで漫画を読むとき、間違えて左右のページ位置が逆になると、なんとなく読みにくいなあと思うことがあります

当然、作者の意図した構図からはずれる事になりますから、
不自然になります。

なるべくペーパーメディアのコミックをよみましょう。

>こういったことをたくさん書いてある書物やサイトは存在しますでしょうか。

大学の漫画研究サークルにアクセスするのが良いでしょう。
漫画の描き方などの書物は、沢山ありますので、捜してみて下さい。

自らが描く場合は、背とじのノートにコンテを描きましょう。
やはり基本は見開きです。
物語の導入部3ないし6ページだけでも、数多く描けば、自然と判ってくるはずです。

最初にトビラを付けると、導入部は広大な見開きからはじまりす。
(トビラがこれからはじまる物語りを紹介する、、基本のスタイルです。)
トビラを後のページに付けた場合、左の1ページが導入部になります。
(プロのみ許される高度な技量を要しますが、映画ばりの迫力が生まれます。)
あとははっきりいって、あれが良い、これが悪い、というセオリーはありません。作家の感性と表現能力です。
その良し悪しを見極めたいのなら、あとはとことん読む。描く。
これしかないでしょう。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

>まず、質問者は、ただ読むためだけなのでしょうか。
>それとも、自ら描きたいがための質問なのでしょうか。
変な立場ですが、マンガ技術を分析したいというのが、動機です。違和感や、爽快感や、その作者の持っている独特な流れなど、何となく漠然と感じていることを、具体的に理解してみたいと思っています。

>大学の漫画研究サークルにアクセスするのが良いでしょう。
アドバイスありがとうございます。いくつかのサイトを見てみましたが、あまり有用な情報は見つけられませんでした。彼らに会いに行って、お話しを聞かせてもらうのがよいでしょうか。
またマンガの書物も何冊も読みましたが、zenzaburouが最初にしていただいたような、コマ割りに関する具体的な知識が豊富な本は見つかりませんでした。唯一手元にある『漫々快々』にコマ割りの知識が実践が載っていますが、物足りない感じです。

面白い漫画と面白くない漫画。漠然と感じることを、具体的に説明できたらなあとも思います。

お礼日時:2007/03/16 17:39

左右のページのバランスということならば、以下のことが考えられます。



・右ページと左ページで、コマの割り方(コマの大きさ、数)あまりにも偏っている。(右は3コマなのに左は10コマ切っているなど)

・右ページと左ページで、白黒のバランスが偏っている。(片方のページだけベタが多くて原稿が黒いとか)

絵的に見て、見開いたときに均等でないと見づらいものになってしまいますので、絵コンテの段階で原稿を見開きで置いてみて、偏っていないかどうか確認するといいと思いますよ。
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