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Poly(IC)とはどういったものなんでしょうか。宿主側の何か なんですか?
またどういう時(実験)などに使うのでしょうか。

A 回答 (3件)

たぶん、合成ポリヌクレオチドのことを指しているのだとおもいます。



Cはシチジン、Iはイノシン(Gと同様Cと対合する)です。
合成ポリヌクレオチドは、実験系に加えるキャリアとしてよく使われます。
たとえば、ゲルシフトアッセイのとき配列に関係なくDNAにくっつくタンパク質をブロックするため、このような合成ポリヌクレオチドをキャリアとして加えたりします(生物由来のDNAだとたまたま結合配列を含んでいることもあるのでキャリアにはふさわしくない)。これにはpoly dI・poly dC(デオキシIの鎖とデオキシCの鎖の二重鎖)、あるいはpoly(dI-dC)・poly(dI-dC) デオキシIの鎖とデオキシCの混合鎖の二重鎖)などがよく使われます。

さて、ご質問のPoly(IC)はひょっとすると、poly I・polyCのことではないでしょうか。イノシンリボヌクレオチドの鎖とシチジンリボヌクレオチドの鎖の二重鎖です。RNA二重鎖はほ乳類の生体内でインターフェロンを誘導することが知られていますが、これを実験的に起こすためにpoly I・polyCが使われます。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
私がこの言葉を見かけたのはウイルスの実験についての論文で、
このpoly(IC)が直接ウイルスの増殖を抑えるのかと思ってました。
あの、生体内で  とありますが、培養細胞でもできますか?
RNAは難しくてなかなか理解できません・・・。

お礼日時:2007/04/03 01:00

自然免疫におけるTLR(toll like receptor)のリガンドです。


他のリガンドとしてCpG,LPSなどがあります。medlineで検索してみてください。
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この回答へのお礼

TLR3でしたか。つながりました。
私の勉強不足もよくわかりました・・・。
遅くなりましたがありがとうございました。

お礼日時:2007/04/05 15:57

ほ乳類の免疫系についてはもっと詳しい方がいらっしゃると思いますが、



インターフェロンを産生する細胞は、ある種の免疫細胞に限られているので、二重鎖RNAによるインターフェロン反応がおこる培養細胞は種類が限られていると思います。

RNAiによる遺伝子のノックダウンが培養細胞では良く効くけれど、個体レベルではノックダウンの効果が評価しにくいことがあり、それはインターフェロン反応による細胞死や細胞増殖の抑制が起こるためである、そのため個体レベルでRNAiを適用するときはインターフェロン産生を誘発しない短い二重鎖RNAが用いられるようになっている、ということは耳学問で知っています。
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この回答へのお礼

そうでしたか。では、仮に論文と同じ実験を行おうとしたときには同じ培養細胞のほうが良いということでしょうか。
実際、まだ理解するのに時間がかかっているような段階なので、
行動に移さないまま終わると思いますが、
RNAとてもおもしろいです。

遅くなりましたが丁寧に教えてくださりありがとうございました。

お礼日時:2007/04/05 16:05

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