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お世話になります。
部門別原価計算の問題です。
下記の問題の解き方、またシュラッター図をどのように使えばいいのか教えてください。
全体像が分かるように教えていただけると幸いです。

*工場では製造間接費を組立と塗装の2つの製造部門をとおして製品に配賦している。
次にあげる資料を用いて組立、塗装両部門費の予定配賦率を求めよ。
両部門とも間接費は直接作業時間を基準として製品を配賦する。
資料、
(1)向こう一年間の予定直接作業時間...組立8000時間、塗装6000時間
(2)上記操業度(予定直接作業時間)において予想される部門個別費は解答欄のとおりである。
(3)部門共通費1,000千円(すべて固定費)の各部門への配賦は直接労務費を基準にして行う。
直接労務費は組立部部門12,000千円 、塗装部門8,000千円 補助部門5,000千円と見込まれる
(4)補助部門費の配賦は直接配賦法により直接作業時間を基準にする。
(5)両部門の予定配賦率は変動比率と固定比率と別々に算出したのち合算する。

補助部門費計算表が載ってるのですがここにはかけないため、
以下のとおり文章で書いておきます。

部門個別費--------組立部門 --変動費 3,200 固定費 8,000 
組立部門費
変動比率----------- ? 
固定比率----------  ?
合計 ----------?

塗装部門費
変動比率----------- ? 
固定比率----------  ?
合計 ----------?

シュラッター図でやればわかりやすいといわれてもどういうように解けばいいのか、、、よく分かりません。

A 回答 (1件)

先日も回答させて頂いた者です。

良回答の評価を頂いたのに申し訳ないのですが、質問者様が一級受験者だと思い込んでいたため、二級の勉強中である質問者様にとっては不必要な部分を多く回答に書いてしまったようです。また、言葉を少々曖昧に使ってしまった部分があることをお詫びします。申し訳ないです。

二級の範囲を正確に把握していないため、的確な回答ができるかわかりませんが、改めて質問に答えさせていただきます。

まず2級であろうとも勘定連絡図の流れを意識することは重要です。これが理解できるようになると全体像が掴めるようになると思います。

次に大まかな流れを書かせていただくので、勘定連絡図を見ながら追ってみてください。

(1) まず製造部門における予定配賦率を出し(今回の問題はこれが聞かれています、詳しくは後述するのでまずは流れを追ってください)、それに実際操業度を掛けることによって予定配賦額を計算します。この予定配賦額をもって製造部門(の貸方)から仕掛品(の借方)へと予定配賦します。勘定連絡図でどこからどこへいくのか見てください。繰り返しになりますが、ここでは予定配賦額をだし、製造部門勘定から仕掛品勘定へ配賦するのです。もちろん今回の問題は製造部門が二つあるため、それぞれの製造部門ごとに予定配賦率を出し実際操業度をかけます。ここで一つ注意する点は何を基準に配賦を行っているかによって使う実際操業度が変わるということです。今回はともに直接作業時間を基準に製品に配賦しているため、実際直接作業時間を実際操業度として使います。

勿論機械作業時間を基準にする場合は実際機械作業時間を実際操業度として使います。

片方は直接作業時間もう片方は機械作業時間を基準にしているにもかかわらず、どちらの製造部門のデータにも実際直接作業時間と実際機械作業時間の両方をのせている場合などもあるので、ダミーの方を使わないようにしましょう。


(2)次に実際発生額を集計します。(今回の問題とは関係ない部分に入ってきますが、流れを把握してもらうため書かせてもらいます)実際発生額は製造部門、補助部門ともに借方に書かれるここになります。どちらとも製造間接費(もしくはそれぞれの費目)の貸方から部門個別費が直課され、部門共通費はなんらかの基準で配賦されてきます。ここで集計(直課や配賦)に使われるのは実際発生額です。実際発生額を集計するので当たり前ですが、一応気をつけましょう。

ただし、製造部門は部門個別費と部門共通費だけのみではありません。これらに加えて、更に補助部門(の貸方)からも製造部門(の借方)へと配賦されてきます。

製造部門費は部門固有費(部門個別費+部門共通費)に補助部門費からの配賦額を加えるということを注意してください。

この補助部門費の配賦には色々と論点があるのですが、二級ではそんない深くはやらないと思います。予定配賦するか実際配賦するか。それに加えてどの配賦方法(直接配賦法や相互配賦法など)を使うかなどによって変わってきます。今回は詳しい説明は省かせていただきますが、わからないようでしたら仰ってください。

(3)ここまでの説明で補助部門、製造部門それぞれの勘定の貸方と借方が
埋り、どのような数字が入るのかが少し理解していただけたのではないでしょうか。

この一連の流れをしっかりと理解し、勘定連絡図上それぞれの動きはどのような事をしているのか(例えば製造部門の貸方から仕掛品の貸方への振り替えは予定配賦額を計算し振り替えているということ)、これをしっかりとマスターすることによって全体像をつかめると思います。


(4)さてここまでで主な勘定の記入は全て終りました。最後にすることは差異を把握して分析することです。シュラッター=シュラッターの図は勘定記入が終って差異を分析するときに使うのです。

でわ、どの部分に差異は出るのでしょうか。製造部門勘定の借方貸方をそれぞれ考えてみましょう。借方は実際発生額を集計してきました。これに対して貸方は予定配布額を使いました。ここに差異が発生します。この差異の原因を分析するのが差異分析です。

それでわ補助部門勘定はどうでしょうか。借方は実際発生額を集計しました。これに対して貸方はというと、先ほども書いたように実際発生額を製造部門に配賦する場合もあれば予定額を使い配賦する場合もあります。予定配賦する場合は補助部門にも差異が生じますが、実際額を配賦する場合は借方に集計された額を配賦することになるため差異は生じません。補助部門についても差異が生じる場合は差異分析します。

分析の仕方は少々文章では説明しにくいので省かせていただきます。テキスト等で図の書き方を学んでみてください。もしわからないようでしたらできる範囲で説明させていただきますが、少なからず大まかな図の書き方はテキスト等で学んで頂きたいところです。

(5)これが一連の流れです。大体の個別問題はこれを一から全部やらせるのではなく、この中から一部分だけをピックアップして解かせています。今回の問題だと製造部門の予定配賦率を出す部分だけをピックアップして問題にしてあります。最後に今回の問題である製造部門の予定配賦率の出し方を説明します。

まず、頭に入れておいていただきたいのは“予定”配賦率というだけあり、使う数値は予算額(基準操業度における予定額)です。また、製造部門は先ほども書いたように、部門固有費と補助部門から配賦された額によって構成されます。くどいかもしれませんが、予定配賦率を出す場合は、補助部門からの配賦についても予算額を使います。

でわ、具体的な算出方法を書きます。予定配賦率=予算額÷基準操業度という式で表せます。基準操業度は基本的に所与だと思います。このため、予算額を求めればそれぞれ当てはめて計算すれば予定配賦率をだすことができます。一応注意としては基準操業度が一年間の基準操業度しかかかれてない場合は12で割って月単位の基準操業度になおし、これを計算に使います。

予算額も年単位で与えられていたら一年間の基準操業度の数値を使わないといけないのですが、基本的に予算額は月単位で与えられている場合が多いです。とりあえず単位を一ヶ月単位もしくは一年単位にそろえないといけないということです。

予算額の具体的な出し方は製造部間接費予算を製造部門と補助部門に部門個別費は直課し、部門共通費は配賦し、それぞれを求めます。ここで注意することは今行っている計算は予定配賦率を出すために行っているだけで、計算した数値は直接どこかの勘定に記入されるわけではありません。あくまでも予算額をだし、基準操業度で割ることによって予定配賦率を出すために行っているだけです。

次に補助部門に集計された予算部門固有費を製造部門へと配賦します。これを製造部門の予算固有費に足すことにより製造部門の予算がでます。しつこいですが、この計算も直接には勘定とは関係ありません。

またもや長文になってしまいましたが全体的にはこんな感じです。

何かありましたら補足等お願いします。補足等なされる場合には、なるべく具体的に書いて頂けると答えやすいです。
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この回答へのお礼

大変お手数かけ詳しくありがとうございます!!
今、拝見しましたので少し時間をかけて読み直してみます。
またなにかあれば補足させていただきますがまずは取り急ぎ御礼まで。
m(__)m

お礼日時:2007/05/21 13:58

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