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夢野久作、大江健三郎、三島由紀夫、安部公房
上記の方々の作品でおすすめがありましたら、教えてください。

夢野→「ドグラマグラ」とその他短編を少々読んだことがあります。
   「押絵の奇蹟」は意外にも感動しました。
大江→初期作品「われらの時代」「○○」(度忘れ・・・主人公がバード)
   などは読みましたが、それ以降の作品はいかがでしょうか?
三島→最近になってやっと「金閣寺」を読み、改めて三島の美意識や文章の美
   しさに感銘を受けました。
安部→たまに頭がこんがらがってきます・・・
   でも人間の「存在」について追究するそのリアルさが好きです。

A 回答 (4件)

興味のある作家が完璧に私とマッチしてますね。

勝手にいろいろ書いていいですか?

夢野→怪奇幻想傑作選とだぶってるかも知れませんが社会思想社からも夢野久作傑作選で5冊出てます。私は「死後の恋」「戦場」といった異国の物語が独特の文体に合ってて好きです。

大江→個人的にでいいですか?河馬シリーズ(勝手に呼んでる)オススメです。「河馬に噛まれる」以降連作でいくつかありますが、文春文庫のこのタイトルの文庫に全部入っています。(このほかにもあるのかな?)
関係ないけど、この河馬とか「マユゲ犬の伝説」(藤原新也)とか「ダックスフントのワープ」(藤原伊織)とか、動物もので意表をついたタイトルのものって、以外とハズレがないんだなあ・・・私の経験則。

三島→小説とは言えないけど「葉隠入門」三島由紀夫の根本にある考え方が分かります。影響されてしまった。短編ですが「真夏の死」も面白いというか・・・やっぱり葉隠と同じ、死に対する考え方が。

安部→この人面白すぎるよう~。「ユープケッチャ」がマイベスト。それから、新潮文庫でいっぱい出てますが「R62号の発明・鉛の卵」短編集はハズレなしと思います。長いのでは「密会」。自分が入院したときこういう病院じゃなくてほっとした。

書き出すと止まらないので(特に夢野は~)このくらいにしておきます。
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この回答へのお礼

そうですか!マッチしている方がいると嬉しいです。
私の周りにはあまりいなくて・・・。もしかして横溝とか
江戸川あたりも好きだったり?
安部公房「密会」、私も読みましたよ。読んだ者のみが
味わえるあの世界・・・。「ユープケッチャ」は未読です。
ユアベストですか。期待度大ですね。
夢野久作は全集を少しずつ攻めていってます。あの独
特な文体、好きですね。「死後の恋」、惹かれます。

お礼日時:2002/07/01 10:47

夢野久作は筑摩文庫から全集が出ておりますので、そこからチョイスされればよいかと思われます。

既に読んでいらっしゃるかもしれませんが久作らしい作品として「少女地獄」と「氷の涯」、ちょっと変わったところで「犬神博士」、評伝「近世快人伝」、歌集(?)「猟奇歌」をお勧めします。なお、「少女地獄」を下敷きにした映画「ユメノ銀河」も小品ながら愛らしい作品となっていますので御覧下さい。

三島は「金閣寺」を読んだばかりということなので、もう少しいろいろ読んでからがよいかとも思いますが、「豊饒の月」四部作のうち「春の雪」と「奔馬」のニ作品をお勧めします。最後の輝きとでも申しましょうか、氏の美意識が見事に結晶した作品です。なおこの後の二作、特に最後の「天人五衰」は既に作家として終わっていたのか、自らの肉体をもって美を表現することに頭が行っていたのか、読むのがつらい(駄作という意味ではないですよ)ものとなっています。
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この回答へのお礼

まずは三島を制覇(?)しようと思い、最近「音楽」を、続いて現在「サド公爵夫人」を読んでいます。
実は三島=美しい文章・ピュアな物語・・・と勝手に思い込んでいたので初めは戸惑い気味でしたが、読み進めることで、彼が訴える何かが見えてくればイイナ・・・と思っています。
お勧めいただいた「豊饒の月」4部作は、もう少し他作品を読んだ後、心して読みたいと思います。

お礼日時:2002/07/01 11:09

夢野久作は、角川から怪奇幻想傑作選「人間腸詰」と「あやかしの鼓」という2冊がでていますので、読んでみてください。

特に、「人間腸詰」収録の「キチガイ地獄」はおすすめです。大江はあまり読んだことがないのですが、「性的人間」がおもしろいと薦められた記憶があります。三島はマイナーな作品ですが、「午後の曳航」をオススメします。高校時代にはまりました。安部公房は「砂の女」
が最高です。映画と合わせてご覧になったらいかかですか?
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この回答へのお礼

「砂の女」は5年ほど前に読んだことがありますが、映画化されていたとは・・・。
あの濃い世界を映像でどう表現してるか、興味あるので、観てみようと思います。
三島の「午後の曳航」、結構影響受けている方多いみたいですね。早速読んでみたいと思います。

お礼日時:2002/07/01 10:53

大江健三郎と安部公房は好きな時期があって、よく読みました。



大江氏の作品では、「死者の驕り」「見るまえに跳べ」「セブンティーン」
「個人的な体験」「万延元年のフットボール」「空の怪物アグイー」あたりが
好きです。主人公がバードというのはいくつかあって、「個人的な体験」
「不満足」がそうです。大江氏はアメリカのフォークナーに影響を受けていて、
同じ名前(そしてたぶん同じ人物という設定)の登場人物が複数の作品に
出てくるんですね。ギー兄さんという人も複数の作品に出てきます。
中期以降だとあまり読んでなくて、「洪水はわが魂に及び」くらいですね。

安部氏のは大江氏のほどたくさん読んでないですが、
「砂の女」「棒」「デンドロカカリア」。
この人の作品の多くはよくわかりません。

三島氏の作品は、たぶん全く読んでないです。
映画で「音楽」というのを見ましたが、ちょっとHっぽい感じでした。
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この回答へのお礼

回答、ありがとうございました。
そうそう、バードが主人公の作品、「個人的な体験」でした!
「不満足」、初耳です。作品をまたいだ登場人物がいるなんて、興味深いです。
でもやっぱ「万延元年のフットボール」、読んどかなきゃですね。ちなみに私の初大江作品は「死者の驕り」。短編ながら奇妙な、印象を未だ残しています。

お礼日時:2002/07/01 10:09

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