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ポリビニルアルコールを水に溶解するとき、温水を用いない理由を教えてください。
また、ポリビニルアルコールに水酸化ナトリウムを加えて加熱して生じる物質は何ですか?

A 回答 (3件)

アルカリを加えたときに生成する緑色の化合物の正体は、水酸化銅とポリビニルアルコールとの錯塩だと思います。



「通常は硫酸銅からの銅イオンをポリビニルアルコールは殆ど吸着しないが、弱アルカリ性にすると緑色の沈殿が生じる。これは水酸化銅とポリビニルアルコールとの錯塩である。」と水溶性高分子第6章ポリビニルアルコールの欄に記載されていました。

では、なぜ銅イオンがポリビニルアルコールに入っているのでしょうか?
これは、ポリビニルアルコールの原料である酢酸ビニルの製造方法と関係があります。

酢酸ビニルの製造方法には、アセチレン法(今は殆ど使われていないと思います。)とエチレン法があります。

エチレン法は、さらに液相法と気相法があります。

液相法ではパラジウムを触媒として使いますが、失活したパラジウムを再活性化するために銅塩が使われるのです。この銅塩が残っていれば、アルカリにしたときに緑色の錯体が生じます。

エチレン法の中でも、液相法は初期研究の方法であり、今は気相法が主体だと思います。気相法では銅を使わないので、市販されているポリビニルアルコールにアルカリを加えても、緑色の沈殿は生成しないのではないでしょうか。
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 冷水で分散してから加温するやり方はメーカーのカタログ等で明記してある


一般的手法です。No.1の回答のように百聞は一見に如かずです。試せば分かり
ます。
 水酸化ナトリウムを加えて生じるのはポリビニルアルコールです・・・では、
煙に巻いたような話ですが、ポリビニルアルコールにはけん化度という物性値
が付いているかと思います。エステル基の加水分解でけん化度を上げるための
所作と思いますよ。化学の実験ですか?

この回答への補足

もう少し調べてみるとポリビニルアルコールを生成する過程で
原料のポリ酢酸ビニルと反応して緑色になることがあるとある本にかかれていました。
ポリ酢酸ビニルをけん化するとポリビニルアルコールと酢酸ナトリウムが生じますよね?緑色のものはないと思うのです。よってこの緑色の正体がわからないです。

補足日時:2002/07/19 11:27
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温水を用いて溶解させてみれば、なぜ温水を使わないかすぐに分かりますよ。



ポリビニルアルコールの粉末を温水の中に入れると、粉末の表面がすぐに軟化して、粉末がくっついてしまいます。

すいとん(表現が古いかな?)のように固まってしまうので、溶解させるのにすごく長い時間がかかります。

冷水を用いると表面の軟化が起こりにくいので、粉末のまま水に分散させることが出来ます。

水に分散させた後に、温度を上げていくと簡単に溶解させることが出来ます。

温水を使っても溶解させることは出来ますが、短時間で簡単に溶解させるためには、まず、水に粉末を分散させてから温度を上げるという「こつ」があるのです。
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