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ポリ酢酸ビニル10gを水酸化ナトリウムで完全にけん化すると、理論上ポリビニルアルコールは何g得られるか。
解き方を教えてください。
よろしくお願いします。

A 回答 (2件)

ポリマーだから分子量がどれくらいのものなのか分からないけど,アセテートの部分が加水分解してポリビニルアルコールと酢酸ナトリウムができるという反応だという事は分かりますよね.



という事は例えば1mol分のポリビニル酢酸が加水分解したら1mol分のポリビニルアルコールになります.
質問文では10gとなっているのでポリビニル酢酸の分子量がaとおけば10/a molのポリビニル酢酸が10/a molのポリビニルアルコールとなるという事ですね.
10/a molのポリビニルアルコールは何gかを求めるという為にはポリビニルアルコールの分子量をbとすれば10×b/a という式で求まります.

ポリビニル酢酸を(CH2CHOCOCH3)n,ポリビニルアルコールを(CH2CHOH)nとし,ポリマー末端は両側を水素として書けば,nがいくつの時の分子量が分かると思います.

n=3とすれば,それぞれの分子量および分子量比b/aは
ポリビニル酢酸:260.2872
ポリビニルアルコール:134.1754
b/a≒0.515

n=10とすれば
ポリビニル酢酸:862.9203
ポリビニルアルコール:442.5475
b/a≒0.513

n=50とすれば
ポリビニル酢酸:4306.538
ポリビニルアルコール:2204.674
b/a≒0.512

n=100とすれば
ポリビニル酢酸:8611.06
ポリビニルアルコール:4407.332
b/a≒0.512

実際にはポリマーは分子量分布を持つのでnもある程度の範囲がありますが,上述の分子量比b/aを考えればだいたい0.51くらいになる事が予想されます.

では10gのポリビニル酢酸は何グラムのポリビニルアルコールになるかというかという回答は
10×b/a=5.1g

※分子量の計算については分子量計算MWというソフトを使っています.
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ポリ酢酸ビニルはCH2=CH-O-CO-CH3です、ポリマーになってもビニル部が重合するだけなので、加水分解したら得られるものは、形式的に、CH2=CH-O-Hというビニルアルコールになります。

ビニルアルコールはプロトトロピーでアセトアルデヒドになってしまいますが、ポリマーには二重結合が無いので、その選択肢は無い。
だからCH2=CH-O-CO-CH3 10gが CH2=CH-O-H何gになるか計算するだけ、式量の計算だから中学レベル。
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