No.1
- 回答日時:
よく覚えていませんが、昔世界史やった時に見た気がするのですが
政略結婚じゃなかったかなーって気がします。確か。
ローマ皇帝の一族かなんかですよねハプスブルグ家って。
スペインは艦隊が無敵艦隊と呼ばれるくらい軍事力が
昔は凄かったみたいなのでそれでじゃないでしょうか?
No.2ベストアンサー
- 回答日時:
ハプスブルク家が、歴史の表舞台に登場するのは、ルドルフ1世の時代です。
それまでは、スイス西部の田舎者でしかありませんでした。
当時のスイスは、神聖ローマ帝国に属しており、当時は大空位時代とも呼ばれ、有力諸侯が力の弱い貴族を皇帝に選び、自分達に有利な政策をとらせていました。
力の弱い皇帝として、ハプスブルク家のルドルフが皇帝に選ばれるのですが、当時最大の力と領土をもっていたボヘミア(チェコ)のオットカルが、ルドルフを皇帝と認めず、戦争になります。
ルドルフは、オットカルを破り、オットカルの領土であるオーストリアを自分の領土として、ウイーンに本拠地を移します。
ルドルフの子アルプレヒトの時代に、スイスを失います。(ウイリアム・テルの話)
その後ボヘミアは、ルクセンブルク家のものになり、ルクセンブルク家とハプスブルク家は、神聖ローマ帝国になり、それに対抗するハプスブルク家と対立します。
ルクセンブルク家の男子系統が絶えると、ハプスブルク家が皇帝になり、以後ハプスブルク家が皇帝位を独占します。
ハプスブルク家のマクシミリアン1世は、ブルゴーニュ公国のマリアと結婚し、ブルゴーニュ公国(オランダ、ベルギー、ルクセンブルク、ブルゴーニュ、アルザス、ロレーヌを支配)をハプスブルク家の領土とします。
マクシミリアンの子フィリップは、スペインの王女ファナと結婚し、スペインをも領土とします。(スペイン領であった南イタリアも領土にします)
このフリップの子がカール5世で、オーストリア、ブルゴーニュ、スペインを支配します。
また、カール5世の弟のフェルディナンドは、ハンガリー王女アンナと結婚し、ボヘミアとハンガリーの王となります。
これら一連の結婚政策により、ハプスブルク家は領土を拡大しますが、これはハプスブルク家が意図したものではなく、全て相手方よりハプスブルク家側に申し込んだ結果です。
スペイン王家との婚姻には、ハプスブルク家側は、難色を示した(ハプスブルク家が乗っ取られる可能性のほうが高かったため)のを、スペイン側の熱意に負ける形での結婚となります。
カール5世の死後、スペイン、ネーデルランド、南イタリアは息子フェリペ2世の物になり、オーストリア、ハンガリー、ボヘミアは、フェルディナンド1世のものになります。
フェリペ2世は、その後ポルトガルも併合し、ポルトガルはスペインの一部となります。
その後スペインのハプスブルク家の男子系統が絶え、フランスのブルボン家のものとなり、現在に至っています。
(その前にスペインの力が落ちてきた時、ポルトガルは独立しています)
オーストリア側は、ナポレオンの時代に神聖ローマ帝国がなくなったため、オーストリア帝国皇帝になり、後にハンガリーに大幅な自治を与え、オーストリア・ハンガリー帝国となり、第一次世界大戦まで生き残ります。
カール5世(スペイン王としてはカルロス1世)の時代からフェリペ4世くらいまでが、スペインの最盛期でした。
スペインが強国となるのは、カール5世がネーデルランドから連れて来た官僚達の活躍と、アメリカ大陸からの銀によりスペインは大発展します。
スペインは、遅れた未発展の国でしたが、当時ヨーロッパの最先進地域であるネーデルランドから来た官僚たちが、スペインの徹底的な改革を行い、スペインの産業を拡充しました。
それができたのは、カトリック両王(スペインのイサベルとフェルナンドの事)の結婚に反対した貴族達の反乱やハプスブルク家のスペイン支配に反対した貴族達の反乱を鎮圧した事により、スペイン国内での貴族の力が大幅に減少していたためです。
フェリペ2世の時代になりますと、アメリカ大陸の植民地から大量の銀がもたらされ、スペインは益々豊かになり、強国になります。
しかし、新大陸からの銀の流入が多くなればなるほどスペイン国内ではインフレとなり、しだいにスペイン産業は衰えてゆきます。
ポルトガルの没落の最大の原因は、国内人口が少なすぎた事にあります。
当時のポルトガルの人口は、100万人ていどで、その少ない人口が、広大な植民地支配に使われてしまったため、国内産業や流通などを維持できなくなり、外国人(特にスペイン人)に実益を奪われていった結果です。
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