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はじめまして。
自分は哲学とは無縁の素人ですが、趣味(というか好きなので)哲学関係の著作はよく読みます。けれどもやはりわからないことが多く、質問させていただきたいことがあります。

デカルトのコギト、つまり方法的懐疑によって取り出された「我思う、ゆえに我あり」という<コギト>が哲学史的にどのように乗り越えられたか、またはどのような意義を持つものだったのか、という点がよくわかりません。

また、それと関連してデカルトは心身二元論の元祖として捉えられていると聞きますが、それはどうしてなのでしょうか?

<コギト>の思想と心身二元論がすぐに結びつくものなのでしょうか?
なんとなくわからないではないのですが、どうもすっきりしません。

どなたか回答いただければ大変嬉しいです。

A 回答 (4件)

我思う故に…という方法的懐疑は、


心身二元論を説いていくための、
前段階にある考察です。

我思うで行き着いた、
精神・心(主観)と、
それが捉えようとする、
物質・体(客観)と、
二元論で思考できるように至ったところが、思想に大きな影響を及ぼしたのです。コギトと二元論を分断してデカルトを俯瞰しようとするから、混乱しているのだと思います。

この回答への補足

気になっていた所でズバリ、といった回答で大変ありがたいです。

しかし、いくつか疑問があるので再回答いただけると嬉しいです。

>我思うで行き着いた、
精神・心(主観)と、
それが捉えようとする、
物質・体(客観)

ということですが、捉えようとするのは自分の中の観念、つまり「精神」も含まれると思うのですが、それは物質や客観と捉えて良いのでしょうか?

>コギトと二元論を分断してデカルトを俯瞰しようとするから、混乱している

自分としては、コギトと二元論は分断して考えていないです。というより、それら二つがうまくつながらないところが今回の疑問なのですが、どう考えればいいのでしょうか?

端的に述べるなら、「心身二元論」というレッテルは後世の人々によってレッテルを貼られた結果なのではないか、とかすかに思っているのです。

しかしこれはやはり私の間違いなのならば、是非その点を理解したいと思うのです。

もしよろしければこのあたりの点に関して再度教えていただけたらと思います。

補足日時:2007/08/28 22:26
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デカルトの方法的懐疑を理解するためにはモンテーニュの「随想録」は必読だと思います。

モンテーニュは懐疑論を実行者として押し込めるところまで押し込み切りました。彼の座右の銘「われ何をか知る」の回答として<ゴギト>が出て来たと考えられます。

また、デカルトに関しては、以下の文の抜粋が彼の人類史的な意義を考えるのに参考になると思います:
 「西洋の思想史のなかで、決定論を前面に押し出した巨人として、デカルトとアインシュタインを挙げたい。この二人に共通しているのは、共に戦乱の悲劇のなかに人生を送ったことである。デカルトは日本の鎌倉時代の宗教革命に後れること300年ほどで起こった西洋の宗教改革の結果、プロテスタントとカソリックの血を血で洗う戦乱のなかで生き、アインシュタインは第一次と第二次の両大戦のなかにユダヤ人として生きた。彼らはともに理性の希求する汚れのない永遠の存在を志向した。日本では源平の戦乱が無常的世界観を発展させ、西洋では同じ戦乱が決定論という、正反対の世界観を発展させた。筆者は、この正反対なことが起こったことにプリゴジンらが開発した複雑系の科学の重要な成果の一つである『分岐の理論』の好例を見るような気がする。」
[Tomio Yamakoshi Petrosky『複雑系と時間の矢』(『複雑系叢書』第7巻、早稲田大学複雑系高等学術研究所編、共立出版、2006)よりの抜粋]
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参考までに




補足はまだもらってないんですが、ここに良い回答が出ています

参考まででした。

参考URL:http://oshiete1.goo.ne.jp/qa3235343.html
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 私は全く専門家ではありません。

高校の倫理社会で初めて、なるほどと思った記憶があります。
 自分という存在をどう証明するか、「この世界は何か」「自分は何者なのか」「他人は果たして本当に存在するのか」。。フト気になることありますよね。
 それまでは、自分という存在は既に在るものとして、考えられていたのではないですか。肉体と精神は同じレベルで考えられていた。
 しかし、肉体でさえ、自分が考え出したものであるという可能性。しかし、肉体や物質を否定すると、この世界そのものが虚構にもなるし。。
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