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米国基準の評価について
(1)現在価値(present value)
(2)現在の市場価値(current market value)
(3)将来のキャッシュフローの現在割引価値
(present value of future cash flows)
の意味の違いがよくわかりません。特に(1)と(3)は同じ意味のように
書かれているので混乱しています。ご存知の方がいましたら教えて
ください。

A 回答 (4件)

No.2で答えた者です。


財務会計の講義だと,(1)は,他にも簿価ベースの自己資本の額などが考えられますが(これだと,現在価値という意味からは遠くなるかも)...。

(1)を清算価値という意味での,(3)をCFを金利で割り引いた現在価値,として答えさせてもよいですか? 
それだと,(1)は資産面から評価した価値,(2)は収益面から評価した価値という,2つのまったく異なる面から見た評価ということで直接関係がありません。わかりやすく言えば,りんごの木をどう価値評価するということです。(1)は,りんごの木をばらばらにして木材としてお金に換えた価値で,(3)は,将来得られるりんごの価値をそれぞれ現在に引き戻した価値の総計の価値,ということです。
通常,収益の上がるまともな事業,企業ならば,(3)の方が大きくなります(そうでないと,(1)のお金を投じてビジネスを起こさない)。
株などで言えば,収益性が下がり(3)の価値が大きく下がっても,その事業の価値は最低限(1)の価値はあります(りんごの実がならなくなっても最低限木材で売れる)。その程度のつながりしかありません。まったく違う側面から見ているので。

むしろ,(2)と(3)は,関係があります。それらは,それぞれMVAとEVAというものに関係しており,概念がやや連結されています。ただ,これを説明するには,ポートフォリオ理論などからやらねばならないので,講義だと20時間以上はかかり,この小さいコーナーで説明するのは無理だと思います(私,大学で教えています)。
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この回答へのお礼

とても具体的な回答ありがとうございます。
僕は税理士試験の簿記と財務諸表を合格していたので授業
を少し甘くみていました。本当に反省しています。
大学で教えておられるとのことなので教えていただきたいの
ですが、ポートフォリオ理論関する新書のようなわかり易い本
がありましたら教えて下さい。宜しくお願いします。

お礼日時:2007/09/12 00:43

引き続きNo.2です(No.3でもあります)。


その前に,言い忘れていたことは,EVAやMVAと関係があると書きましたが,あくまでも,財務会計の方のアプローチからでは,という意味です。その分野でやや関係があるといった程度です。この辺の事業価値,企業価値の測定は,ファナンス(証券論的)との学際的な部分ですし,いろんな考えを知っておいた方がよいかと思います。
ご質問の「ポートフォリオ理論が書かれた新書版くらいのもの」は,おそらく読み物(半年経つと忘れて良いもの)としては良いと思いますが,身に付かないと思います。ですから,推薦できるものはありません。授業で使われているプリントなどで半年か1年の間みっちりやった方が良いと思います(そうでないと頭がもやもやになる?)。ポートフォリオ理論は,統計学(少なくとも2資産の分散効果がわかる共分散のあたり程度)からやって,エクセルなどで自分で数字をいじり,計算できるようにならないと,真に理解できないと思います。
あえて,短い時間で勉強したいなら,木島先生の「金融数学・確率統計」や,ぶ厚いですが証券アナリスト協会が出している「証券投資論」あたりはどうですか。後者は,他のファイナンスのアイデアが一通り網羅されてます(高いですがたまにブックオフなどで格安で売ってます=おそらく証券アナリストを諦めた人が売っている)。
でも,税理士を2科目取ってらっしゃるなら,税理士免許取ってからで良いのではないですか? 結構ボリュームありますよ。学生ですでに税理士科目2科目取っているのなら,優秀です。きっと良い大学なのでしょう。うちの学生は,4年生になってやっと1科目とれるかどうかです(3分の2の学生は失敗)。
(1)に関しては,先生にもう一度確認した方が良いですね。これだけだと,情報不足で,清算価値を言っているのかどうかわかりません。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。とても難しいみたいですが頑張ってみます。早速、ブックオフかジュンク堂で探してみます。2回も回答していただいて本当にありがとうございます。

お礼日時:2007/09/12 18:45

会社や事業の価値の話なら,(2)の現在の市場価値とは,一般的に捉えれば,市場(証券取引所またはその類似組織[PTSなど])におけるその時点での取引価格(株価)をベースにした価値という意味だと思います。

すなわち,時価総額のことで,株価に発行済株式数を掛ければ算出されます。
会社や事業の価値の話ではなく,物品の価値程度の小さいもので言えば,市場での取引価値のことで,客観性のあるものです。
いずれにしても,(1)や(3)に比べれば,主観の入る余地がありません。

(1)と(3)は,先の方が詳しく丁寧にご指摘されているように,通常は同じ意味です。しかし,(1)には,キャッシュフローという言葉はありませんから,キャッシュフロー以外で現在価値を示すものというと,非常に広い意味で捉えることも可能かもしれません。これは,財務会計の話ですか? 経済性分析などの話ですか? あるいは,M&Aなどのときの企業価値を測る話ですか? それによって見方は変わります。(2)と(3)と並び称される間隔で(1)を設定するのなら,清算価値(総資産を全部売却して負債を全部返した後残るような価値)のようなものかもしれません。

時価総額の考え方の参考: みかん箱に入っているみかんの総価値(箱は除く)は,みかん1個の価格×みかんの総個数で計算される。
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この回答へのお礼

回答ありごとうございます。
説明不足ですみません。この課題は財務会計の授業で出されたものです。
財務会計の場合だと(1)(3)の関係はどのようになるのでしょうか?
すみませんがお暇な時にまた回答お願いします。

お礼日時:2007/09/11 19:10

誰かがあなたに100万円あげます。

と言ったとします。

もちろん欲しいですよね。するとその人は
今日100万円あげるのと、1年後に102万円あげるのとどちらがいいですか?
と聞きました。

どっちがいいですか?
多い方がいいですか?早いほうがいいですか?

もし100万円を今日もらって、5%の利息のつく債券を買ったとします。
すると1年後には105万円になっています。だったらこちらの方が得ですね。
5%の利息がつくとしたら、今いくらもっていれば1年後に102万円になりますか?
102万÷1.05=971428.5円
です。

今97万円あれば1年後には102万円になりますから、1年後に102万円もらうということは、今日97万円もらう、というのと同じことになります。
この97万円を102万円の現在価値と呼びます。
また、この時の計算方法は、5%で割引いた、と言います。

投資の採算性などを評価する場合には、今日100万円投資したときに、1年後に102万円しかキャッシュフローが得られなかったら、102万円を5%で割引いた現在価値は97万円しかないので、
100万円の投資で97万円得られた、つまり3万円損した、と考えるわけです。

現在価値というのは、割引くという計算をして求めるので、(1)と(3)は同じ意味なのです。


(2)の「現在の価値」は、文字通り現在の価値です。1年後の101万円は現在はもっていませんから、「現在の価値」というのは存在しません。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
とても具体的な説明ですっきりしました。ありがとうございます。
(1)(3)が同じ意味だったのですね。ありがとうございました。

お礼日時:2007/09/08 00:26

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