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日本では漢訳大蔵経の各種のお経が読まれていますが、中国語読みの発音では
お経がどのように聞こえるのか知りたくて投稿しました。
(1)南無妙法蓮華経
(2)南無阿弥陀仏
(3)般若心経
カタカナで中国語の読みかたを教えて下さい
よろしくお願いします

A 回答 (6件)

私は中国語の発音については、全く分からないのですが、ANo.1さまへのお礼の文を読んで、ちょっと気になったところがあったので、書き込みさせていただきます。



>日本仏教の経典は漢語ですがなぜ日本語読みになったのかと思っていました。

とありますが、日本の経典の読み方は、日本語読みではないと思います。
経典は普通、漢字の音読みの羅列で読みます。
今ではある程度、変化しているとは思いますが、基本的には、経典が齎された当時、日本の僧侶が耳で聞いたそのままの音を発音している、というのが通説です。

英語の“New York”を、日本語では「にゅうようく」と発音するように、ネイティブの人が聞いたら変だと思われるような発音だったかもしれませんが、それなりの発音であったと思われます。
漢字一般についてみても、音読みというのは、そういうものだと思います。

音読みにつては、以下のwikipediaの記事が、少し参考になると思います。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9F%B3%E8%AA%AD% …

また、例えば「般若波羅蜜多」「菩提薩婆訶」は、お経としてお坊さんが声を出して読む時には「はんにゃーはーらーみーたー」「ぼーじーそわかー」と発音しますが、普通の経文として、学問的に読む時には、「はんにゃはらみった」「ぼだいそわか」と読みます。
この他にも、お経として読む時には、今の音読みとは違う、特殊な発音をするものがたくさんあります。
このような特殊な読み方から、当時の中国の発音がどのようであったのかを推定するといった研究もなされています。

ここからも、耳から入った音をそのまま発音しているのが受け継がれてきたということが言えるのではないかと思います。

あと、
>漢訳経典も日本語用に意訳した訳者がいたのではないかとも思っています。

経典というのは、日本に入ってきた頃は、とてもありがたいもので、梵語の経典を中国経典に訳した玄奘三蔵や鳩摩羅什のような形の意訳をしたした日本人はいなかったのではと推測します。
それに、当時の知識層(お坊さんを含む)は、漢語で学問をしていたわけで、日本語訳する必要はなかったと思います。
そういうことをするようになったのは、僧侶ではなく学者が学問として仏教を扱うようになった明治以降くらいからではないでしょうか。

経典が入ってきた当初は、意訳ではなく、内容を解読する、研究するという作業が行なわれ、そういった書物はたくさん書かれていたと思いますが。

最後に、日本仏教の祖師にゆかりのある寺にお参りに行かれたお坊さんに聞いた話ですが、中国では、仏教の宗教活動は制限された時代があり、途絶えてしまった部分が多いそうです。
そんな中国のお寺で、日本のお坊さんがお経を読むと、「ああ、昔はこういう発音だったかのかもしれない」と、中国のお坊さん方が感心されることもあるそうです。
逆に、中国のお坊さんの読経を聞くと、日本のものととても似た発音のところもあるし、全然似てない部分もあるそうで、そのあたりを研究したら面白そうだというようなことを言っておられました。

ご質問とは関係のない話を長々としてしまい、すみませんでした。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます
>ご質問とは関係のない話を長々としてしまい
とんでもございません。うなづきながら拝見しました
みなさまにご教示いただいて疑問の中心部へと近づけます
ご案内のURL大変参考になりました

漢字圏の御僧侶が一堂に会して全世界の安穏を祈願する場が
あったら一つでもいいから同じ読みで読経できればいいなと
思っていました。
共通の読みができるお経があれば仏教国の国民がその経典を
購入して代金の何割かを平和への布施として貢献できればと
勝手に想像していますが難しそうに思います。

お礼日時:2007/09/20 14:49

No.1です。

皆さんがいろいろ訂正くださって助かります。

ところで、お礼欄に書かれたことから思ったのですが質問者様は、同じ字なのに中国語と日本語とでなぜこんなに異なる音になったのだろうと思っておられるのかもしれませんね。

以下のページはその歴史的経緯がコンパクトにまとまっていると思います(私にはこの文章の真偽まで判断する学問的素養はないですが)。

http://www.pacific-en.co.jp/x260-4-2.html

中国語側の音韻変化(濁音の消滅、入声の消滅など)、日本語側の音韻変化(「は」行子音の変化、歴史的仮名遣い)など、私には結構面白い内容でした。
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この回答へのお礼

ご案内いただいたURL興味深く考えながら読みました
ありがとうございます
中国語の漢字字音を受け入れたときの苦心とか
呉音は仏教に関係する単語に多いこととか参考になりました
仏教の差別の読みを(しゃべつ)として一般の(さべつ)と読みを変える意味合いがなんとなく判ってきたような気がします。
一般の差別は他の蔑視に通じますが仏教の差別は、個々別々の違いとか夏と冬など事物全般の差をあらわす表現としていますが、呉音は仏教に関係することで一般読みと違いが守られてきたと判りました。
ありがとうございました

お礼日時:2007/09/20 22:14

「南無」については#2さんが言われる通りで間違いありません。

中国語辞書にもそう載っています。日本語でも同じ漢字が呉音(たとえば、「経」を「きょう」と読む)に読まれたり、漢音(たとえば、「経」を「けい」と読む)でよまれたりしますが、中国語でも仏教用語については似たような異読があるようです。(3)の「般若」も仏教用語で、普通の読み方ではないようです。手元の電子辞書ではbo1re3(ポールー)と載っているのですが、他にbo1ruo4(ポールオ)としている文献もあり、どちらか迷っています。たとえば、次のサイトでは(ポールオ)と書いてあります。
http://hiranoy.blogzine.jp/sinkyou/2006/03/index …
ひょっとして、公式にはbo1re3(ポールー)だけれど、一般にはbo1ruo4(ポールオ)と読まれることが多いのかもしれません。最初の文字「般」がban1(パン)ではなく、bo1(ポー)であることだけは確かです。昔の発音ですが、これは「パンニャー」であったことは原語のパーリ語との比較から確実です。古代日本語読みの「はんにゃ」の発音も「ぱんにゃ」に近いもので、古代において中国語の発音と日本語の発音がそれほど異なっていたわけではありません(昔の日本語は「はひふへほ」はパピプペポに近い発音であったことがわかっています)。
 中国語で読んだ般若心経が聞けるCD(その他、サンスクリット、韓国語付き)があります。
CD付 般若心教の世界 (単行本) 学習研究社
 買って確かめてみたい。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます
古代の読みと仏教用語には異読があること勉強になりました
ご案内のURL大変参考になりました
CD付 般若心教の世界は興味が惹かれます

お礼日時:2007/09/20 14:45

そういえば、台湾の道教の寺院でお経を読んでもらったときも



南無観世音佛母
の南無は、 na mo ~
でした。

現在の中国語は統一施行された時代が新しいので、仏教が普及した当時の音や仏教界で普遍的に読まれる音とは違うかもしれません。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます
天台智顗が存命の時と場所からしますと
>当時の音や仏教界で普遍的に読まれる音とは違うかもしれません。
納得いたします
当時の仏門僧侶の読経を聞いて見たいなあと思います

お礼日時:2007/09/19 23:08

NHK中国語会話8月号のテキストによると


“南無”の部分が na1mo2(ナーモー)となっていました。確か放送でもそのように発音していたように思います。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます
NHK中国語会話で仏教経典が取り上げられていたのですか
さっそく書店に行ってみます
大変参考になりました

お礼日時:2007/09/19 23:02

私もこの質問、興味あります。


果たしてこれらが今でも中国で同じ名前かどうか分かりませんが、日本語の中国語読みだけなら下のサイトで変換できます。

http://www.gakira.com/traditional.php

(1)南無妙法蓮華経
na2n wu2 mia4o fa3 lia2n hua2 ji4ng
(ナン・ウー・ミャオ・ファー・リエン・ホワ・ジン)

(2)南無阿弥陀仏
na2n wu2 e1 mi2 tuo2 fo2
(ナン・ウー・オーァ・ミー・トゥオ・フォー)

(3)般若心経
ba1n ruo4 xi1n ji4ng
(バン・ゥルオ・シン・ジン)

数字は声調を表します。声調が正しくないと決して通じないので、それはご承知ください。

カタカナはNHKラジオ中国語講座のテキストに載っている音節表(カタカナつき)に準拠しました。もともと中国語をカタカナで表すのは無理があるので、よく中国語を知っている人ほど上のカタカナには不満を持たれるでしょう(特に e の音=オーァは、苦労の跡がしのばれますね。)

正確な話は、もっと良く知っている方の回答を待ちましょう。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます
日本仏教の経典は漢語ですがなぜ日本語読みになったのかと思っていました。
梵語経典を羅什三蔵が漢訳して中国仏教教典となりましたが、日本に漢訳経典が入ったときに読みだけ日本語としたのは当時の公式文書が漢字だからとは思うのですが、ギャテイギャテイハラギャテのように咒の音をそのまま読む部分もあります。

日本語の出前迅速はデリバリーサービスのないところの中国の人には意味が通じないと思いますが、漢訳経典も日本語用に意訳した訳者がいたのではないかとも思っています。

ご案内いただいたURLは大変参考になりました

お礼日時:2007/09/19 22:58

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