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中央部に緑地を集中させて、周辺部を開発すれば
ドーナツ型に市街地が広がる郊外分散型の都市になるのですか?

A 回答 (7件)

回答していて思うのですが、質問者様の聞き方は「AをしたらBになるのか」「AとBはどっちがどうなのか」など、非常に短絡的で思慮に欠けると思います。



どのくらいの年齢なのか、質問の目的は何なのかはっきりしませんが、少なくとも高校生くらいになったら「AとBという計画において、それぞれCになる条件の違いは何だろう?」くらいは考えてみませんか?

今回の補足質問で言うならば、

「都心集中と郊外分散型の都市があるが、自然環境という観点から見て、各々のメリット・デメリットは何だろう?」

もしくは

「都心集中と郊外分散型の都市で、それぞれ自然環境を守るにはどういう方策があり、その違いはなんだろう?」

と質問すると、色々と考え方が広がっていきますよ。

合計の人口が同じと考えるならば、自然環境を守るには、

都心集中:コンパクトシティ(最近はやりの考え方です)を目指し、あまり肥大せずに公共施設や交通インフラを小さく留めるとともに複合化のメリットを追求する都市開発の手法

郊外分散:1極集中を排し、それぞれに環境負荷の小さい地域拠点をつくっていく手法

経済投資効果を考えると、郊外分散型はそれぞれの地域拠点を結ぶ交通インフラが必要ですし、公共施設の利用効率が低くなったり、商業施設が不活性化するなど、不利な点がたくさんあります。

しかし、コンパクトシティといえども集中が生じるわけで、それに伴うヒートアイランド化現象や、都心に公園や緑地を整備する必要があるなど、必ずしも絶対にメリットがあるというわけではありません。

実際はその間に適切なバランスを持った都市のあり方が存在するのではないかと思います。
つまり、それぞれの利点・不利な点がなんなのかを明らかにし、それぞれを定量的に把握することによって、利点を最大に生かす都市計画の手法を考えることができる、というわけです。
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>複数の中心地を作って分散させることは可能ですか?


東京の場合、新宿、渋谷、池袋は、政策的にというよりは、交通の結節点(電車の乗換駅)であったことから、私鉄資本など民間主導で都心に準ずる商業・業務機能の集積地=副都心になりました。
しかし、新しい中心地を人為的につくることは、広い用地があり、公的主体(都市機構など)などが集中的にインフラ整備した場合でも、容易ではありません。というのは、初期に立地する企業は、仕事の相手方から遠くて時間と費用がかかる、近くに昼飯を食べるところも夜の居酒屋もないなど、不便この上ありません。
企業が立地せず人も少なければ商業施設も成り立ちません。
要するに、立ち上がりが難しいわけです。

>それだと、反対に郊外が寂れるのではないですか?
地方では中心都市ですら遠くない将来に人口減少に転じます。無秩序に宅地が郊外化し、それらに下水道などインフラ整備するにはコストがかかる、中心部に空き家が増えると無駄だし、治安上も良くない、などの理由により、全体としてみれば郊外が寂れる(少し昔に戻るだけですが)のは止むを得ないというのが正直な答でしょう。特に青森市は豪雪地帯のため、郊外化によって除雪費用が膨大になるので、コンパクトなまちづくりを進めようとしてます。

>中京圏や近畿圏に分散させないのですか?
民間企業や大学を強制的に移転させることはできません。
政府機関のうち、本省以外はなるべく東京23区の外に移転させることが竹下総理のとき(昭和の終わりか平成のはじめ)に決められました。しかし、東京から離れると不便なので、移転先は横浜、さいたま市など首都圏内にとどまりました。
民間企業に特別の税金や課徴金をかけて東京集中を抑制し、分散を誘導しようという議論が、日本でも過去何度かなされましたが、産業界の猛反対で実現には至りませんでした。そういう政策はフランスには過去にあり(今どうなったかな?)、韓国ソウルには今もあります(しかしソウル一極集中は東京よりすごい)。

>都心部のマンション立地を規制しないのですか?
一般論として、住宅を規制すべきだという議論はほとんどありません。職住近接を望む人は多いのだし、電車の混雑も緩和します。
そこで、最近では逆に、「都市再生」を掛け声に、一定の条件を満たす開発であれば、容積率を大幅に増やしてあげるなど、規制緩和が進められています。これには、政府の支出を増やさず、民間主導の手っ取り早い景気対策という側面もありました。
景観などの問題を指摘する意見は確かにありますが、「都心の超高層、すてき!」という人の方が圧倒的に多いでしょう。
私は個人的には、ちょっとの地震でエレベータが止まる埋立地のマンションに住みたいとは思いませんけれど。
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経済学の立場から見るのか、都市計画の立場から見るのかで、「郊外分散型」の都市構造は如何に形成されるかという点についての考え方は非常に異なってきます。



質問者様の考え方は都市計画側に立ったもので、行政が開発あるいは規制を行い、緑地帯を中央に設けることでなんらかの都市構造を誘導する、もっと言えば強制することで郊外化がなされる、というものです。しかし、実際は、緑地なんていうものはそのうちの小さなファクターでしかありません。

せっかくですので、事例をいくつか。

今、全世界的な現象として郊外化が進んでいると言われています。

古くは1960年代からパリやロンドンで郊外化が観察されています。(コリン・クラーク)
ニューヨークでも同様の現象があるようです。

経済学の立場から説明されるのは、所得が向上し、寄り広い住宅を求めて都心から郊外へ脱出するというもの。もちろん、モータリゼーションや鉄道網の整備など、都市インフラの整備が進んでいることが前提です。

逆に、都心のスラム化やマイノリティの進入によって、富裕層が郊外の治安が良く、行政サービスの良好な都市に移動する現象。これはアメリカで見られます。

もう一つは民間デベロッパーが既成市街地に対抗し、副都心(エッジシティ)を戦略的に開発する手法による郊外化も見られます。

行政主導の郊外化の事例としては、これは日本ですが、首都圏整備法というものを制定し、大学や工場を都心につくってはいけない、という制限の一方で、郊外の開発を誘導していく、というものです。今は廃止されていますが、ちょっと前までは、例えば都心に大学を建設することは法律違反とされていたのです。

自由主義的な経済学の立場から言えば、神様でも無い限り、行政が絶対的な権限を持って開発を誘導・制限するというのは思い上がりに見えるものです。
都市計画的な規制・誘導政策と、経済的な自由を実現する視点の双方のバランスが大事だと思います。

この回答への補足

都心集中型と郊外分散型なら、どちらが自然環境に良いのですか?

補足日時:2007/10/01 07:40
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 その方法では、郊外分散型にはならないでしょう。

問題は
商業地域の作り方です。緑地の周縁に商業地域を設けることに
なりますが、完全に均一な円状に開発することは不可能なので、
円周のどこかが中心地的な役割を担うことになります。

 すると結局、そこを中心とした都市化が進んでしまうので、
緑地の反対側は寂れてしまうでしょう。うまくいったとして
せいぜい半円状の分散都市ができるだけです。

 ドーナツ型の市街地ができやすくするには、中心部に
小規模で集中した商業地域を作り、その周りに住宅圏を
作ったうえで、それを円状に取り囲むグリーンベルトを
設けるほうが確実です。都市開発では中心部の設定よりも
外縁を決めたほうが発展をコントロールしやすくなります。

 なお上記の条件は、完全な計画都市であることが前提です。
自然に形成された都市であれば、川や丘といった自然条件に
都市の発達方向は強く影響されます。あらゆる都市は立地条
件に応じた発展をしてきているので、モデル例だけを検討し
ても机上の空論になってしまいます。

この回答への補足

>ドーナツ型の市街地ができやすくするには、中心部に
>小規模で集中した商業地域を作り、その周りに住宅圏を
>作ったうえで、それを円状に取り囲むグリーンベルトを
>設けるほうが確実です。都市開発では中心部の設定よりも
>外縁を決めたほうが発展をコントロールしやすくなります。
都心と郊外の中間地帯を緑地帯にするという意味ですか?

補足日時:2007/09/28 10:36
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韓国で計画されている首都機能移転先の新都市=行政中心複合都市は、ドーナツ型のデザインになっています。


政府が全面的に土地を買収し、理想的な都市をつくろうとしているようです。

郊外分散型の都市をつくるためには、中心部を緑地にして開発規制するだけでなく、環状道路などの交通体系の整備と、郊外の核になる拠点地区を先行的に整備することが必要でしょう。単に中心部を規制しただけでは、その隣接地に新しい中心ができるのが自然の流れであり、この場合大きくみれば一極集中型と言わざるを得ません。

ところで、郊外分散型の都市が望ましいかというと、これは現在では反対論の方が多いです。日本の地方都市は、車社会のせいで郊外化が進みすぎて中心部が寂れてしまい、今では逆に中心市街地を再活性化させ、人口も中心部に呼び戻すことを目指すようになりました。
また、首都圏は巨大になりすぎたので、国は分散政策を進めてきましたが、実際には中心部の魅力が強すぎて、あまりうまくいっておらず、最近では逆に都心近くにマンションがボコボコ建つようになっています。

参考URL:http://www.mlit.go.jp/kokudokeikaku/iten/service …

この回答への補足

>単に中心部を規制しただけでは、その隣接地に新しい中心ができるのが自然の流れであり、この場合大きくみれば一極集中型と言わざるを得ません。
複数の中心地を作って分散させることは可能ですか?

>今では逆に中心市街地を再活性化させ、人口も中心部に呼び戻すことを目指すようになりました。
それだと、反対に郊外が寂れるのではないですか?

>首都圏は巨大になりすぎたので、国は分散政策を進めてきましたが
中京圏や近畿圏に分散させないのですか?

>最近では逆に都心近くにマンションがボコボコ建つようになっています。
都心部のマンション立地を規制しないのですか?

補足日時:2007/09/28 10:55
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緑地には重要な目的があります。


防火帯
非常時の:
 :避難場所
 :援助物資の集積場所
防音帯
空気の浄化
ヒートアイランド効果の軽減
これらを一箇所に集中させるのは適当ではありません。
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都市がどのように形成されるのかを考えてみてください。



非常に人工的に、厳格な法律による用途制限と政府主導の開発、住宅などの都市施設の供給を行い、そこに人が住むように誘導あるいは強制すれば、極端に言えばどんな構造の都市だって可能です。ブラジルのブラジリアなどはその典型です。

仰るように「中央部に緑地を集中・周辺部を開発」という開発ですが、無理矢理やればそうなります。
しかし、自然にドーナツ型の郊外分散型の都市になるかどうかは、移動の自由が保障されている社会においては、この条件だけでは決まりません。
中央に何の魅力もない都市であれば、誰も住まないからです。
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