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よく、歌手とかの評価で「声量がないからダメ」とか聞きますが、声量ってそんなに重要な要素なのでしょうか?

私の率直な考えでは、マイクで声は大きくなるし、問題ないと思ってしまいます。
それに歌がうまいというのは、声量以外にもっとたくさん重要な要素(表現力、声のきれいさ、もちろん音程の正確さも)があると思います。
なぜこんなに声量が重視されるのか、正直言って分かりません。

この疑問について説明できる方がみえましたら、ご回答いただけるとうれしいです。よろしくお願いいたします。

A 回答 (4件)

素人PAマンです。

マイクで声を大きくする担当です。

>私の率直な考えでは、マイクで声は大きくなるし、問題ないと思ってしまいます。

と、考えられるのはよくわかりますが、私らマイク屋の立場で言いますと
「最低限の声量は無いと、マイク通したら声は大きくなるが『汚い声』にしかならない。」
同じく
「最低限の声量は無いと、マイクを通したら表現力ががた落ちになる」
ということは、言い切れます。

ある意味、マイクを通すからこそ、声量はかなり大事なファクターです。
これも一種の感覚論ですが、人間が声を出す時は、身体の構造上、どうしても「きれいな声成分」と「汚い声成分」は同時に出てしまいます。
そして、「声量が大きい=きれいな声成分がより大きい」ということは言えます。
人間の耳は、ある意味「きれいな音」に敏感なので、生声を聞いている分には「汚い声成分」はあまり気になりませんが、マイクは機械なので、律儀に「きれいな声成分」も「汚い声成分」も平等に増幅します。結果、声量が少ない人のマイク経由の声は、非常に「汚い声成分」が目立つ(耳立つ?)こととなります。

また、最近のマイクはかなり高性能ではありますが、それでも人間の声の表現力を100%再現するには至っていません。まだまだ完全にはほど遠い物です。
一方、声の表現力の要素はいろいろありますが、きれいな声は大前提としても、「声の『微妙な』大小のコントロール」という要素はかなり大きいものです。
ところが、マイクを通すと、この「声の大小」も今のところ100%再現できません。私に言わせれば、生声の半分くらい再現できれば上出来です。
と、なると、絶対的な声量が少ない人の歌の表現は、マイクを通すとどうなるか? …本人が思っている半分の、そのまた半分再現できるかどうかです。

このような現実的な問題からも、たとえマイクを使っても…というより、マイクを使うからこそ、絶対的な声量の小さい人は、歌い手として圧倒的に不利なんですね。

そして、ここで言う「最低限の声量」は、感覚論ではありますが、一般の皆さんが思っているよりはかなり大きいです。
オペラ座でマイク無しで歌いきれるほどの声量は要りませんが、私の経験的には、少なくともバスケットコート1面取れるくらいの体育館か講堂で、歌い手聞き手が互いに対角線上に位置して、その歌声が聞き手に十分伝わるくらいの声量は必要ですね。もちろん、マイク無しの生声で…ですよ。

もちろん、プロ歌手で、今述べた程度の声量が無い人など居ません。
また、これはご存じない人が多いんですが…プロでいわゆるウィスパーボイス等と呼ばれる、囁き声的な小さい声の表現を得意とされている方もおられますが、レコーディングの時はともかくも、ライブの時の、その「囁き声」は、実は我々が普段日常会話で喋り合ってる声よりも、かなり大きな声です。少なくとも通勤電車内の騒音の中で、1メートル以上離れて軽々と会話できるくらいの音量です。

ある程度の音量は出さないと、マイクを通すと自分のやりたい表現がスポイルされることを、プロ歌手の方はよく知っているからです。
それだけの一般的には十分な大声を出しつつ、囁き声的な表現を見事に自己演出できるところが、プロの技と言えるでしょう。
私も、初めてそういう歌手の方のPAをした時、めちゃくちゃびっくりしました。

というわけで、繰り返しですが、
「マイクで声を大きくするにも、そこそこの声量が無いとダメ」
ということがありますので、やっぱり声量は結構重要ですねぇ。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
成程、マイクを使うからこそ、声量が必要になるのですね。
そんな理由があるとは思いもしなかったのでびっくりしました。
ありがとうございました。

お礼日時:2007/10/12 23:23

演歌ならともかく、普通のPOPSであれば、西洋音楽の基本的発声原理であるベルカントの延長上にあり、これは、もともとオペラのように、大ホールにひとりで声をマイクなしでも届かせてしまうために発達したテクニックです。

腹筋を使えとか、頭を響かせろとか、のどを開きっぱなしにしろというのは、オペラ歌手もPOPS歌手も一緒です。

POPSの場合は、マイクを使うとはいえ、同じベルカントに依拠した発声が普通です。大声量を出せる人は、そのほかにも、少しの呼吸で長いフレーズを歌いきったり、ゆっくりした曲を音ぶれなしで安定的に歌ったり、高音をのどを絞って聞き苦しい音を出さずに美しく歌えるといった能力も身についています。POPS歌手にとっても、その気になれば大声量を出せることは、同じ発声原理の応用上、非常に重要です。

まあ、森田童子や手嶌葵のようにウィスパーヴォイスを特徴とした歌手もいますので、必ずしも声量が必須なわけではありませんが、彼女たちも、その気になれば、大声量を出せることでしょう。ただ、つぶやくような歌い方が好きで、そうしているだけだと思います。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
声が大きい=肺活量が多い=うまく歌うための能力が身につく
ということですね。

お礼日時:2007/10/12 23:25

声量は基本中の基本です。


「声域」「声量」「声質」「表現力」の4拍子揃って一流です。

マイクなしで歌い上げる=感動があるのではないでしょうか。
それが選ばれしシンガーなのです。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
だいたいはマイクで歌うと思うのですが…。私はマイクを通してでも、良い歌には感動します。

お礼日時:2007/10/12 23:13

私なりの勝手な見解ですが、これも重要な要素の1つではないでしょうか。



声量があることで、音の強弱を表すことができ、それが1つの表現力につながっているのではと思います。

ただ、おっしゃるように、声量だけではないと私も思いますがね。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
確かに、声が大きければ声の大小に幅が出ることになりますね。
単純なことですが、気づきませんでした。ありがとうございました。

お礼日時:2007/10/12 23:11

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