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農業ではなく畜産ですがよろしくお願いします。

わたしたちが食料として食べるたまごでにわとりの
たまご(無精卵)が多いと思います。無精卵はつがいにさせたまま
交尾させないと雌が産むと聞いています。

無精卵について2つ質問です

たまごはたくさん生産されていると思いますが、
無精卵をたくさん作るためになにか特別なことをしているのでしょうか?

雄と一緒に雌のにわとりを置いて、交尾させなければ
とりあえず無精卵を生む条件になっていると思いますが
にわとりのライフサイクルから考えて卵を産む期間は限られている
と思いますし、畜産としての消費を考えると多量に効率よく
無精卵を生んでもらう必要があるかと思います。
牛乳はより多く搾乳するために、人工授精などを行って
より搾乳できるようにしていると聞いたことがあります。
たまごではそういった、無精卵を生ませる工夫などがあるのでしょうか?

もうひとつ
なぜにわとりは無精卵を生むのでしょうか?
人間における、生理(排卵)と同じと考えてよいのでしょうか。
にわとりのからだから考えると卵を産む、というのはとても
負担がかかることだと思いますし、生んだところで種の繁栄につながらなく、
腐らせてしまうために栄養価の高い無精卵を生むのは奇妙に思えます。


もちろん、本当のことは神様等の作り主に聞かないと分かりませんが(笑)
生物学的にはどのように考えられているのでしょうか?

A 回答 (5件)

 獣医師です。


 一般的な食用の卵は全て無精卵ですね。有精卵は小規模の養鶏家が"プレミア"を付けるために売っているくらいです。
 まあ食品としては無精卵と何一つ変わらないと私は思いますけどね。

 他の方の回答のとおり、無精卵は特別な措置を何もしなくても勝手に産みます。いわゆる「採卵鶏」は白色レグホンが代表品種ですが、その他にもジュリアや"赤玉"を産むポリスブラウン等いくつかありますが、いずれもだいたい200日齢前後あたりが最も盛んに産卵し、ほぼ1日に1個の卵を産みます。
 日齢と共に産卵率は低下しますが、概ね550~600日齢前後で廃鶏として食用に出荷されます。本来の寿命は20年とも言われているので、たいへん短い生涯です。

 産卵率を上げるために鶏舎を窓のない構造にして常時薄暗い明るさにしている農場もありますが、普通に例えばペットとして飼っているような鶏でも、ピーク時にはきっちり1日1個の卵を産みます。

 鶏が無精卵を産む理由ですが、これは質問者さんも推測されているとおり、ヒトの女性が毎月排卵するのと同じことです。毎日産むのは確かに鶏にとってはとても不合理なことですが、そのように品種改良されてきた結果、ということです。

 牛の話も出ましたが、乳用牛であるホルスタインも「乳を出す」ように品種改良されてきた牛です。
 さすがに子牛を産まずに牛乳を出すようにまでは"改良"できていませんが、それでも自分が生む子牛がたかだか40kg前後の体重しかないのに、泌乳ピーク時には能力の高いものは1日60kgくらいの乳を出してしまいます。これも生物としては明らかに不合理ですよね?しかもホルスタインは人間が搾乳してやらないとあっという間に乳が張り過ぎて乳房炎になって死んでしまいますから、鶏よりさらに不合理に思えます。

 牛に人工授精するのは、他の方の回答にもあるとおり「妊娠させるため」です。妊娠させて子牛を産んでもらわないと牛乳が出ないからです。
 ちなみに人工授精(AI)は「雌牛の子宮に精液を人の手で入れて受胎させること」で、受精卵移植(ET)は「受精卵を子宮に入れて受胎させること」です。
 ですのでAIは産まれてくる子牛は遺伝子の半分を母牛から引き継いでいるという意味では自然交配と変わりませんが、ETで産まれてくる子牛は遺伝的には母牛(産んだ牛)と無関係です。
 ホルスタインにホルスタインの精液をAIする、ホルスタインに和牛の精液をAIする、ホルスタインにホルスタインの受精卵をETする、ホルスタインに和牛の受精卵をETする、などなど、様々なバリエーションがありますが、それぞれ酪農家に目的があってすることです。

 いわゆる「家畜」は人間の目的に添うように長い年月をかけて品種改良されてきた動物ですから、どれをとっても本来の姿から離れた不合理に見える動物ですよ。程度の差はありますけどね。
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この回答へのお礼

専門家の回答、ありがとうございます!

酪農というとなんとなく工業と比べて牧歌的なものを
想像してしまう私でしたが、長い歳月をかけての品種改良など
いろいろな人工の歴史が織り込まれているのですね。

こうした技術の積み重ねで物質的な豊かさを得ているので
生命として不合理ということに対して感情的な批判を
すべきではないと思いますが、こうして情報を得ることは
とても私にとって有意義でした。

お礼日時:2007/11/21 07:54

基本的にニワトリ(白色レグホン種)は毎日卵を産みます。

体の中で毎日排卵していて少しずつ黄身が大きくなっていきます。黄身がある程度大きくなり、その回りに白身がついて卵殻を形成し産卵に至ります。
毎日色素を含んだエサを与え、日ごと加える色素を変えたエサを与えるとバームクーヘンのように幾重にも色がついた黄身ができたりします。

ちなみにこうして毎日卵を産むのは、白色レグホン種はそのように品種改良されているからです。すべての種類のニワトリが毎日卵を産むわけではありません。ストレスや環境によっては白色レグホン種でも毎日生まなくなることもあります。卵を産まなくなった年をとったニワトリは廃鶏として処分されます。肉が堅いこうした廃鶏が、肉質が似てるということで地鶏と偽装されて売られていたのが最近話題となりました。

>牛乳はより多く搾乳するために、人工授精などを行ってより搾乳できるようにしていると聞いたことがあります。

牛は出産しないとお乳は出ません。何もしなくてもお乳を出しているわけではありませんので、出産させることは至極当たり前です。人工授精させるのはホルスタイン種に和牛の受精卵を着床させたりします。これは生まれた仔牛の取引価格が和牛とホルスタイン種では大きく違うからです(母牛にお乳を出させるのはどちらを生んでも同じ事ですから)。ただ和牛はホルスタイン種に比べ育てるのが難しく、途中で死んだりするのでリスクが多いと近所の牧場の人が言っていました。
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>わたしたちが食料として食べるたまごでにわとりの


たまご(無精卵)が多いと思います。無精卵はつがいにさせたまま
交尾させないと雌が産むと聞いています。
無精卵はつがいにさせる必要はないと思います。情報源はどこでしょうか?
有精卵を生ませるにはつがい(雌:雄が10:1以上)でしかも平飼いで飼う必要があるため、生産コストが余計にかかります。
したがって一般に食べられている卵が無精卵なのは生産コストを下げるためだと考えられます。
鶏が無精卵を生むのは質問者様の考えているとおり、人間の排卵と同じだからです。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

>無精卵はつがいにさせたまま
交尾させないと雌が産むと聞いています。

情報源はwebで、しかも文鳥とかにわとり以外の
ことも参考にしたので私の勘違いかも知れません。

すみません・・

お礼日時:2007/11/20 12:57

鶏というのは卵を産ませるために改良された品種です。


ホルスタインの場合も沢山ミルクが出るように改良された牛です。

鶏は、狭いゲージ飼いで3日で2個くらいの卵を産んで、時期が来る(産卵数が減少)と廃鶏として短い寿命を終えます。

http://mukodai.com/niwatori/index.html
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ライフサイクルを狂わせるために24時間照明をつけています。

それしかわかりません。
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