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映画などで武勲を挙げたので勲章をもらえるなんてシーンがよくありますが
いまいち価値が解りません

武勲を挙げたので昇進だと解り易いのですが、勲章関連の描写をみますと
昇進より価値がありそうな感じですし・・・
名誉って観点だと勲章の方が上な気もしますが
まったくピンときません

勲章があると特権とかあるのでしょうか?

A 回答 (4件)

勲章は平和なときの文化勲章のような類より、やはり戦争中に受けた勲章がインパクトがあるのは否めない事実です。

ではその軍事の面での勲章の存在意義と聞かれれば、一言でいえば受勲した側には名誉であり、授けた側、つまり国にしてみれば国民や軍、さらには底辺の部隊や兵士一個人への戦意高揚と国への忠誠に活用するためといえるかもしれません。

 実際受勲者の多くが勲章を授かったことを一生の名誉と考え、またその家族も代々にわたってそれを名誉と考える人々が多いことを見れば、かなり効果的なアイテムだともいえます。あなたのおっしゃるように、軍にいたときの階級よりも、勲章を受けたことのほうがいつまでも人々の記憶に残ることも確かなことです。

 戦時の勲章は勇気の印であり、つまりはいかに国家に貢献したかのバロメーターでもあるため、現代では到底考えられない忠誠心を持った多くの国の国民が、勲章というものに憧れと敬意を持っていたということです。

 ではその勲章の特権というか実利的な面ですが、まず日本では勲章には年金が付与されていました。もっともこれは太平洋戦争の前と後では大きく異なってしまっています。日本軍の勲章である金鵄勲章ですが、これには下から「功7級」から「功1級」があり、戦前には受賞者にたいして、現代の貨幣価値で「功7級」の70万円から「功1級」の1000万円が終身年金として授けられていました。もっとも戦中は受勲者が大量に出たため(戦意高揚を目的としているため、当たり前といえば当たり前ですが(^_^;))、年金から一時金に変わり、さらには国債支給に変わっています。

 アメリカでは陸海空海兵沿岸警備隊の5軍がそれぞれ独自の勲章制度を設けていたため、詳細は省きますが、議会名誉勲章・勲功十字章・勲功章・銀星章・殊勲章の五つが5軍の兵士に共通して与えられています。最高位の議会名誉勲章についてだけ説明しますと、受勲者には年額7200ドルの終身年金と、軍をリタイヤしたときの退職金の増額が特典となっています。もっとも名誉勲章は兵士たちの間では「デッドマンズメダル」と揶揄されていることからも分かるように、高位の将校や将官政治家などと違って、一般の兵士たちに与えられるときにはその資格者の多くが戦死していることが多いのが皮肉といえば皮肉ですが…。  つまり犠牲的精神で戦闘に大きな功績を残したか、英雄的行為で戦友や部隊の危機を救った者へ与えられるということなんでしょうね。ただしこの勲章の認定基準は恐ろしく厳しく、受勲者の直上の指揮官の推薦はもちろん、最低でも2~3人の戦闘当時、一緒になって戦った戦友の証言を求められ、さらには専門の調査委員会も設けられることになっています。

 ついでながらイギリスにおける名誉勲章ともいえるビクトリア十字勲章ですが、これはアメリカよりさらに受勲資格がシビアで、長い間戦死者にのみ与えていたということです、つまり勲章が欲しければ必死に戦って死んでこい!ということなんですね(^_^;) もっともこの制度は現在では変更され、生死の区別なく与えられるということです。

 さて勲章マニアとも言うべきドイツですが、この国の特徴はある等級以上の勲章を与えられるべき功績を残した受勲者が兵もしくは下士官であった場合、受勲と同時に士官に昇進したということでしょうね。連合軍やソビエト軍を相手に大活躍した戦車兵(正確には戦車長だけの場合が多かったのですが)の多くが、ただの軍曹からあれよあれよという間に、少尉や中尉に昇進していった事例があり、平時では考えられない昇進のスピードでした。他の特典といえば金銭的なものはほとんどなく、よくて長期休暇が与えられたということです。

 最後におまけですが(長くなって申し訳ないです)、かの北朝鮮においての最高勲章といえば「英雄称号」というものがあるのですが、これは数次にわたって与えられることが出来るものですが、あの金正日やその親父である金日成でさえ2回しか手にしていないにも関わらず(といっても、自分で自分に与えるようなものですので噴飯ものですが)、それを3度てにした人物がいます。長年にわたる韓国へのスパイ行為や日本人を始めとする外国人の拉致工作に多大の功績があったというのが受勲の理由ですが、これには金額は不明ながら多額の年金と、ピョンヤン市内にあるマンションと家財道具一式、さらには自家用車と、かなりの厚遇で、正直この資料に眼を通したときは頭にきましたね(-_-;)

 長くなりましたが参考になれば幸いです。

 
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市民が警察の捜査に協力したり消防活動に協力したりすると警察や消防から感謝状が贈られますよね。

それみたいなもんだと思えばいいです。感謝状をもらったから税金が安くなるとかお金がもらえるとか何か犯罪を犯しても大目に見てもらえるとかそういうものではありませんが、まあ何かしてもらってありがとうの一言だけではどうなのよってところがありますのでなにがしかの形にするってことです。

一言でいえば名誉ですね。例えば、プロスポーツ選手で慈善活動を熱心にやっている人を表彰したりしますよね。でもそういうことをしたからなんだといえばそれだけです。でもそういうことをしているならやっぱり名誉ぐらい与えないと、ってのはあるじゃないですか。
もちろん、年金などに反映するものもあります。それはその国ごとに違います。
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日本国憲法に以下の規定があります。



 第14条3項
  栄誉、勲章その他の栄典の授与は、いかなる特権も伴はない。

 ただし、戦前の金鵄勲章には、終身年金等のかなりの特権が存在してました。(二等兵の月給が8円80銭の時代に、功一級で900円を支給)

 勲章をに伴う名誉の度合いを示す好例として、アメリカの「議会名誉勲章」が有ります。アメリカでは、名誉勲章受章者に対しては、相手の階級に関係なく自分から敬礼し答礼を受ける事が慣例となっています。
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国によって様々な制度があるので


一概にはいえない。
恩給の支給額にプラスされる国もあれば、
名誉だけという国もある。
アメリカなどでは社会的地位が高く認められて
復帰後の待遇に大きな差が出るともいわれる。

ただ一般論として、近代の軍組織では
階級は組織運営上の技量、つまり管理職としての能力を必要とするので、
単に武勲を挙げた、英雄的行為をしたという理由によって昇進させるということはできないので、
戦闘下での人命救助や決死の行為を賞賛・奨励するのには
勲章が一番いいし、それ以外には軍隊は報いる方法がないというのが実際だね。

昇進は人事上の問題となるので、簡単にはできないし、
南北戦争みたいに士官が大量の不足しているような時代は極めて稀なんで、
通常は、多くはポストで欠員がなく、年功による順番待ち状態であることが多い。
対象となる本人が戦死していて、遺族のために特進させるというのとは違うわけで、
昇進させたら職場に配属しなければならいないから、
英雄的行為なんかでは無理なんです。
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