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現在殆ど全ての輸血用血液製剤でGVHD予防のためにガンマ線照射が行われていると思います。
予防できる機序としてはガンマ線により、リンパ球のDNAが障害されることらしいことは判りました。

ここからが質問なのですがリンパ球のDNAが障害されるのならば、様々なウィルスの核酸も障害されるのではないのでしょうか?
だとすればウィンドウピリオドにおけるHIV感染対策にも有効に思えるのですがどうなのでしょうか?
どなたか詳しい方よろしくお願いいたします。

A 回答 (3件)

HIVウイルスのDNAが充分ダメージを受けるほど高フラックスのX線を当てると他の組織もぐちゃぐちゃになってしまいます。


単純に当てるのでなく、当て方が重要になるでしょうが、それには普通のX線管では不可能で、シンクロトロン放射光などから取り出した特定波長のものを当て方も工夫して用いる必要があると思います。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。

お礼日時:2008/03/11 14:13

ウイルスは細胞や細菌に比べて核酸の量が非常に少ないので、壊すにはそれだけ多くの線量が要ります。



GVHD 予防に必要なガンマ線照射線量は 15~50Gy とされていますが、ウイルスを不活化するには 1000~10000Gy のオーダーのガンマ線が必要です。
http://www.rada.or.jp/database/home4/normal/ht-d …
高線量のガンマ線は蛋白にも影響を及ぼしますので、生体材料に用いるのは難しいでしょう。

廃棄物や医療用器具の滅菌など、ともかく何でも壊せばいいという目的であれば使用可能です。医療用滅菌に用いられるガンマ線は 25000~35000Gy が使われています。
http://ja.wikipedia.org/wiki/ガンマ線滅菌
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この回答へのお礼

大変よく判りました。
ありがとうございました。

お礼日時:2008/03/11 14:14

sevenless様のご意見を拝見するに、小松左京のSF小説「復活の日」に出てくる設定は、架空の話とはいえ、ある程度は現実にあわせてあるんだなと思いました。

古い小説なのに、見事なものです。

この小説では、ウイルスよりもさらにたちの悪い、核酸だけで増殖していくという、自然増殖性毒物というものが出てきます。これが漏洩したことにより、南極にいた人間以外は全滅するというストーリーなのですが、南極に生き残った研究者が、だいたい、こんな発言をしているのです。

「この自己増殖性核酸は、重粒子系放射能を浴びせると、通常型のウイルスのような姿に戻ってしまう可能性がある。通常の放射能ではだめなんだ。重粒子線が欲しいから、原子力潜水艦の原子炉を貸して欲しい。それにしても、生物の挙動は元素や分子のレベルで考察していればよいというのが従来の常識だったが、そろそろ、より細かい放射線レベルの要素を取り込んでいかないと、生物の挙動は理解できない水準に達しているのかもしれない」。

数年後、彼はこの原理を用いてワクチン(ワクチンと呼んでいいのかな?)を開発、人類の温帯復帰に大きな貢献をするのですが、驚いたことに温帯に上陸してみると、かつての悪質な自己増殖性核酸は見つからず、代わりに彼の開発したものに酷似した無害なウイルスのみが確認されたのです。理由は何か?人類滅亡後も残っていた核戦争のための装置が、地震による基地の破壊をきっかけに自動的に稼動、その時使われたほとんどの核兵器が、通常の原爆や水爆ではなく、中性子爆弾だったからです。

今回のテーマについて、楽しみながら勉強するには、優れた作品ではないかと思います。
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