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グリフィスさんは、
病原性のS型菌と病原性がないR型菌の2つの、この肺炎双球菌を用いて何の目的でしたのかは知りませんが、次のような実験を行いました。

                (1) 生きているS型菌―――――――→肺炎になった
(1)~(4)をそれぞれ     (2) 生きているR型菌―――――――→肺炎にならなかった
ネズミに注射        (3) 死んだS型菌―――――――――→肺炎にならなかった
                (4) 死んだS型菌+生きているR型菌→肺炎になった

(4)→元のS型菌とは少し形質が違うが、S型菌が検出された。
              ↓
     R型菌がS型菌に形質転換した。
                   →R型菌が死んだS型菌から何らかの物質を受け取った。

・・・・というような内容だったと思うのですが、
煮沸してS型菌は死んでいるはずなのに、どうしてDNAはきっちりR型菌に受け渡されているのでしょうか?死んでしまえばすべての機能(?)は使えなくなると思うんですけど・・・・。

(4)が逆に、生きているS型菌+死んだR型菌ならば、ネズミは肺炎にならないのでしょうか?

あと、もし死んだS型菌+死んだR型菌をネズミに注射したらネズミは肺炎になるのでしょうか?

説明下手ですみませんが、わかりやすい説明をよろしくお願いします。

A 回答 (2件)

前の方も回答しておられますが、DNAは高温にしても(タンパク質よりは)壊れにくい物質です。


その残ったS型菌のDNAを一部のR型菌が勝手に取り込んで、運よく形質転換したものがS型菌になり、ネズミは肺炎により死亡しました。

2つめの質問ですが、(1)と同じ状況なので、当然ネズミは肺炎になり死亡します。

3つめは、問題外です。
死んだ菌を入れても、それは何も入れていないのと同じ状況なので、何の変化も起きません。

余談ですが、形質転換はそう簡単に起こるものではありません。
なので(4)の実験では、大半(ほとんど全て)のR型菌がS型菌になっていない(=R型菌のまま)ことは理解しておいた方がいいです。

また、グリフィスは遺伝子の正体を確かめるためにこの実験を行いました。

モーガンという研究者はご存知ですか?
キイロショウジョウバエを使って、3点交雑法により染色体地図を作った人です。
モーガンは「遺伝子の正体はタンパク質だ」とする説を発表し、モーガンは当時としては偉い科学者でしたので、ほとんどの科学者がこれに賛同しました。
一部の科学者はモーガンの説に疑問を持ち、それを覆すために行われた実験の一つです。(他にはアベリーの実験、ハーシーとチェイスの実験等があります)

長文、失礼しましたm(__)m
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

詳しくて、分かりやすかったです。

お礼日時:2013/06/22 17:53

DNAはタンパク質より熱に強いので煮沸によって死んだS型菌の死骸には壊れていないDNAが残っています。


それをR型菌が取り込んだ結果、R型菌はS型菌の形質を発現し、病原性を発揮したのです。

生きているS型菌と死んだR型菌ならS型菌が肺炎を起こすので病気になります。もしかしたらR型菌のDNAを取り込んで無害になったS型菌もいるかもしれませんが確率的に全てのS型菌がR型菌のDNAを取り込むとは考えにくいですし、そもそもR型菌のDNAを取り込んだら無害化するかは分かりません。
(死んだS型菌と生きたR型菌の組み合わせでも全てのR型菌がS型菌のDNAを取り込んだ訳ではないと思います)

両方死んでいるなら病気にはなりません。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

そりゃそうですよねw
かんがえすぎちゃいました。

お礼日時:2013/06/22 17:53

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