例えば事故などで遺体が粉砕されてしまった人の遺族が
「腕がないとあの世でご飯が食べられない」「足がないとあの世で困る」
と言って全部のパーツを発見することにこだわったり、
沈没船の中にある遺体を引き上げないことには葬式があげられないとか、
そういうお嘆きの話がごまんとあるわけですが、
なぜ人は死んだという事実とは遺体にこだわるのでしょうか?
遺体を集めれば、手元に置けば個人が生き返るというのならまだわかりますが、
実際のところこのような行為に意味ってあるんでしょうか?
さらに極端な話、私自身は死んだ後だったらそれこそ死体と言う名の抜け殻を
バラバラにされた上でそれこそ見せ物にされようと構わないとすら思うのですが、
これって絶対に間違っていますか? どうにもここらへんがわかりません。
なんでもいいのでどなたかアドバイス下さい。
A 回答 (9件)
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No.9
- 回答日時:
仏教的な、因果応報の観点があるからでしょう。
この世での行いや形が、浄土に行っても影響するという。悪行したら地獄だし、手がなければ、そのまま浄土で暮らさないといけないという。そういった意識が、遺族感情(こんな姿で忍びない、など)と結びついてるのでしょう。また、神道的には、異なるもの=穢れという見方にもなるのでしょう。
遺体捜索については、やはり最大のものは遺族感情でしょう。そりゃ、証拠が突き付けられてないものをあきらめろと言われても、あきらめたくないというのは理解できます。その点、海の男は、きっぱりと区切りを付けると聞き及びます。やはり、遺体が発見できない事例が少なくないからでしょう。
No.8
- 回答日時:
「死体」と「遺体」の区別で、ある程度は解りますね。
「死んだ体」ではなくて「遺された体」という想いがあるのでしょう。
思想や文化の違いもあるでしょうが
「モノ」ではなく「人」として扱うのが主流だと感じます。
その人(故人)が、どのように扱われると嬉しいか?
・・・という事に尽きませんか?
それと、遺族自身の気持ち次第でもあります。
世間体を気にする人も多いはずです。
例えば、自分が大切にしていた「モノ」を誰かに譲ったとします。
相手の「モノ」となったのですから、どうように扱われても
文句は言えないはずですが、ぞんざいに扱われたら
いい気分ではありませんよね?
それと似たようなところはありませんか?
私には「身内の遺体」を「モノ」として見ることは出来ません。
No.7
- 回答日時:
「自分の死」と「近親者の死」は同系列で考えることはできません。
つまり、
>遺体を集めれば、手元に置けば個人が生き返るというのならまだわかりますが、実際のところこのような行為に意味ってあるんでしょうか?
さらに極端な話、私自身は死んだ後だったらそれこそ死体と言う名の抜け殻をバラバラにされた上でそれこそ見せ物にされようと構わない
この文章自体、成り立ちません。
成り立たせるとすれば、
遺体を集めれば、手元に置けば個人が生き返るというのならまだわかりますが、実際のところこのような行為に意味ってあるんでしょうか?
さらに極端な話、私自身は、『私の大切な人が』死んだ後だったらそれこそ死体と言う名の抜け殻をバラバラにされた上でそれこそ見せ物にされようと構わない
です。
質問者さんは『構わない』派でしょうか?
いや、それが変だ変じゃないの話じゃ無いのですが、多分「それはイヤだな」と思うのではないでしょうか?
そんでもって、その「イヤな感じ」を残さないために、「そのような行為(集めたり、刻まない形にする)」をするのだと思います。
それが「意味」かと。
「自分の死体はどうしてもらっても構わないが、大切な人の遺体はきちんと何とかしたいと思う」のは、矛盾でも何でもありません。
近親者が死んだ場合、遺体にこだわるのはなぜか?という問いなら、そういう「文化」だからで、「文化」はいくつもの事が長い年月かけて積み重なって出来上がったものですので、端的に「こうだから」ということは私の技量では無理そうです。
日本人の、遺体や骨に対する念みたいなのを掘り下げている本は多分たくさんあると思いますが、
「脳と墓」
http://www.koubundou.co.jp/books/pages/65079.html
この本は、結構さらっと読めて面白かったです。
どこだか人の民俗学教授(多分)の書いた本に、変わった葬送の方法として、「頭蓋骨をぶら下げておく○○人」や「ラムと一緒に煮込んで人肉を食べる○○人」と同列に「骨を壺にうやうやしくしまい、いつまでも保存する日本人」のような記述があったはずです。
見る人から見れば、「遺体(骨)を大切にする」事は「超ものすごく変」に見えます。
葬送の方法に絶対的な「合ってる」も「間違ってる」も無いと思いますよ。
No.6
- 回答日時:
死の文化大国である土壌がそうさせているのでは?
それだけ死を文化的に考えているのではないでしょうか。
破壊の戦争の歴史を繰り返し、国土を荒廃させまくった国は遺体回収なんて出来なかった事情があるのでは?
No.5
- 回答日時:
はじめまして
とてもデリケートな問題と思います。
まず、ここでは複雑になりますので宗教や思想や霊魂等の内容は省きます。
>私自身は死んだ後だったらそれこそ死体と言う名の抜け殻
抜け殻という事は、思考や記憶や感情のあった肉体が死亡(脳死、完全死はここでは問わず)により単なる物体=抜け殻になるんだとhitohininさんは捉えているんだと理解します。
私も大雑把に言えば近い考えだと思いますが、少々考えたい部分が存在します。
>「腕がないとあの世でご飯が食べられない」「足がないとあの世で困る」と言って全部のパーツを発見することにこだわったり、沈没船の中にある遺体を引き上げないことには葬式があげられないとか、そういうお嘆きの話
この話を誰が言っているかというかとです。ほぼ、対象者の近親者や繋がりの深い(深かったと過去形にはあえてしません)方々ではないでしょうか。
自分に置き換えて考えた時に、子供や親や兄弟親戚や友人知人が不条理、理不尽な事件や事故に遭ったならば、私も言葉や行動を通じ同じような状態になるであろうと推測できます。
生前の方との繋がりが深ければ深いほど嘆きも深いと思います。
>私自身は死んだ後だったらそれこそ死体と言う名の抜け殻を
バラバラにされた上でそれこそ見せ物にされようと構わないとすら思う
上記のhitohininさんの生前の想いと遺族との想いが必ず一致するかどうかは私は判りませんが、残されたものの嘆きは深いと思います。
No.4
- 回答日時:
他人の死ならば、質問者の方の考えも賛成しますが、
身内の死ならば、先の回答にありましたように、生きているような遺体で火葬したいです
私は両親はもういませんが、棺おけに入った親の顔をみてからそう思うようになりました
No.3
- 回答日時:
日本人は遺体にこだわりますね。
欧米人はそれほどでもありません。先日の衝突沈没事故でも、ほかの事故・事件でも、日本の場合は遺体捜索に時間をかけ、現実的な生存可能限度を超えても、「行方不明者」として扱います。
欧米では、生存可能と考えられる時間を過ぎると、生存者や遺体の捜索は打ち切られ、現実的な事後処理に移ります。これは9.11のときもそうでしたし、飛行機事故や自然災害のときもそうです。
私も最初は、宗教的な概念が影響しているのかなと思いましたが、その観点だとむしろ「最後の審判」のときのために、火葬を拒否するのが欧米のキリスト教ですので、日本のように火葬にしてしまう宗教観なら、遺体にこだわる必要は薄いはずです。
で結局たどり着いたのが、日本が漁業国だということです。
日本では古来から、漁業や運搬などで航海にでて嵐などに遭遇し、行方不明になることが多く有りました。
死体が上がらずに1年程度待って、死者として扱ったら、2年後に戻ってきたなどということがざらにあったそうです。
このような場合、遺産問題や婚姻問題などが持ち上がり、大きなトラブルになったそうです。
そのため、日本では「確実に死亡している」ことに重点が置かれ、遺体が無い場合は「行方不明」として、生きている前提でことを進める法的文化が育ったようです。
婚姻の解消後、半年間女性が結婚できないのは、海での事故の場合、半年程度は帰ってくる可能性が高いことと、その場合(たとえ不倫関係があっても)最終交渉の時期から前夫の子供であると推測するほうが合理的だからです。
ほかにも民法の規定を見ていると、行方不明者が帰ってくることを想定した規定がいくつか見られます。
ですので、遺体に執着するというより、「確実に死んだか」が問題なのだと思います。
もちろん、腕がないとご飯が食べられないなどの感情論はあるのでしょうが、これは古代から墓に副葬品を入れるようなことが全世界的にありますので、個人の心のありようなのだと思います。
ちなみに私は、自分が死んだらお墓はいりませんし、見世物にされても構わないと思う一人ですが、結局残された自分の周りの人がどう感じ、「私の死」をどう受け入れるかが大事ですので、必要があれば墓に入れてもらい、場合によっては切り刻んでもらってもいいと思っています。
この辺は、個人と信仰する宗教や文化の問題でしょう。
この回答への補足
欧米人はそれほどこだわらないというのであれば、
自分の発想は欧米的ということになるのでしょうか?
確かに数々の事象、データによって"公認"された死と断定できれば、
遺体などなくても構わないわけですから。
なにより消費される時間も、費用もばかにならないでしょう。
にも関わらず諸々の障害を度外視してあくまで発見回収しようとする
日本人の執念は正直理解しがたいものがあります。
そこでこちらの回答での「漁業国から来る確実な死の断定」としての
遺体発見という分析には目から鱗が落ちる思いでした。
こういう感情を別に置いて、事実とそこから発生する問題、損失からの
論理的な回答というのが自分の欲しかったものです。
欲を言えば、人間が遺体を目にすると感情的に、過剰に個人に思いを馳せる
そこのところの分析があるとさらに理解できるような気がします。
No.2
- 回答日時:
事故などで急に死なれた場合、多くの場合「死ぬ直近の完全に元気な素顔・姿」を記憶していません。
なんとなくは出かける時の「行ってらっしゃい」の姿だったりしますが、「目に焼き付けて」いません。私の母も交通事故で死にましたが、結婚して独立していたため、少し前の姿しか見ていません。直近というモノを思い出せません。写真を見ても実感がわいてこない。事故は突然起こるモノです。私が抜けるに抜けられない仕事を背負い、病院に駆けつけたときは、容態が変化した母は(今から思えばムダな)手術室に運ばれるところでした。その瞬間に見た視線の定まらない薄く開いた目が最後の姿でした。
棺桶の母の目にはガーゼが貼られていました。事故ですので、薄い皮膚であるまぶたがドス黒く変色しているのは、ガーゼの縁からも少しわかりました。さらにはそこから涙のようにリンパ液(?)が止めどなく流れています。さらにさらに屈辱的に哀しかったのは、母の口がすでに死後硬直になりかけたのか、口にはめられた楕円形の呼吸器の形をそのまま残していたことです。私はとうとう母の最後の安らかな死に顔は見れませんでした。他の親戚の死に顔をきちんと見たくなったのはそれからです。安らかな顔は、最期の顔を見るにふさわしい、安堵感を与えるようになりました。
それに加えてどこかの部分が足りなかったり、遺体さえ見れないのは、死んだことを認識できない苦痛を残すと考えられます。気持ちだけで死は感じとられないのです。見て初めて認識し、そしてそれからやっと納得します。
故に私は、せめて不完全なりにもできるだけのことをしたい(部分を探したい・遺体を発見したい)という気持ちが痛いほど理解できます。
この回答への補足
初めに断らせていただきたいのですが、
ここから下の文は自分の語彙力、表現力の無さでうまく文章に出来ないため、
読む人によっては侮辱に当たると思うことがあるかもしれませんが、
本人にはそのような意図が全く無いことをどうかご承知下さい。
自分が体験した数少ないケースの場合、血縁者であろうと知人であろうと、
亡くなった場合は死んでしまったというより終わってしまったという
過去形のような感情、書類上の事実くらいにしか思えませんでした。
そこでは病死であろうと事故死であろうと死んだということに変わりは無い、
そこに残された遺体はあくまで物体でしかないのだと。
どうやら今の自分にとっては世間一般で言う綺麗な死に様も
目を背けるようなむごたらしい死に様も全て死を修飾するものでしかないようです。
どうにも自分の思うことを文として表せないのですが、
身内のものであっても遺体というのはそこまで大切なものとは思えないのです。
No.1
- 回答日時:
どちらでもよいのではないかと思います。
死体/遺体に対する考え方、信仰、思想
に基づいてそれぞれの個人が、本人の良
心にしたがって行動・発言しているだけ
ですから・・・。
遺体にこだわるのはやはり、魂的なもの、
死後の世界的なもの、輪廻みたいなもの
を信じるまたは意識するからです。僕は
もし自分が死んだら「五体満足で死に」た
いと考えます。残した人たちにもそうして
ほしい。
この回答への補足
一番最初にそう言っていただけたのはありがたい限りです。
というのも世間一般ではこのような考えは尋常ではない、
忌避すべき考え方のようですから。
ただ知りたかったのは遺体にこだわる理由の根源、思想がどこから来たのか?
それを知ることが出来れば自分の考えも変わるのかもしれないと思い質問しました。
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