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人間はホモ・サピエンスという一種類ですよね?
昔ネアンデルタール人がホモ・サピエンスの亜種と言われていた時期もありましたが、現在は別種と考えられているそうです。

ところで、現在人間は大きく分けると、白色人種,黒色人種,黄色人種がいます。
勿論、皆ホモ・サピエンスですが、髪の毛や肌の色,体格は大きく違います。
私はホモ・サピエンスの亜種だと思っていますが、生物学的にはどう考えられているのでしょうか?

実際、例えば北イワトビペンギンと南イワトビペンギンみたいに、外見上殆ど区別が付かなくても、亜種とされる動物は結構いますよね?
人間もこれほど違ったら、亜種になるのではないかと思います。

北イワトビペンギンと南イワトビペンギンでは、鳴き方が違ったりして、自然界では両者が交雑するのは難しいそうです(勿論生物学的には可能)
人間も、言葉(言語)が違いますよね?

また余談ですが、日本人,中国人,韓国人は遺伝的な違いは全く無いそうです。

A 回答 (4件)

 Jagar39です。



 ミトコンドリアの遺伝子解析で母系集団を追跡すると、全ての人類は10万年前にアフリカに住んでいた1つの母系集団に辿り着く、というのは有名な話ですが、アフリカ以外の全人類は約8万年前にアフリカを脱出した1つの母系集団に辿り着くそうです。
 それが、「全4タイプのうち3タイプはアフリカにしかいない」ということでしょう。

 ただ、それは「多様性」とはちょっと違うような。この調査で調べているミトコンドリアDNAは非翻訳領域が主ですから、追跡のためのマークに過ぎません。
 少なくとも、アフリカに住んでいる黒人より、アフリカ以外の人類の方が形質的には多様性が大きいです。形質はもちろん遺伝子を反映していますから、遺伝子レベルでも多様性が高いのでしょう。
 これは世界中の様々な地域で様々な条件に適応した結果、様々な選択圧が働いたからなのでしょうね。

 ちなみにアジアですが、ミトコンドリアの解析によると、かなり明確にグループ分けできるようです。これは別に人種として違う、という話ではなく、アフリカを出た人類がアジアに辿り着いたルートが1つではなかった、ということを示しているのですが。
 まあ、調べる遺伝子によってはアジア人にはまったく相違がない、という調査成績もあるでしょうけど。

 ま、ハプロタイプにしてもミトコンドリアにしても、そこでどれだけの差違があったから亜種として分類できる、という問題には直結しないのですけどね。あくまで形質や形態で差違がないと分類は難しいでしょう。遺伝子の差違だけで分類してしまうのはウイルスや細菌くらいなものです。

 ちなみに犬がオオカミから分岐したのは(説によってえらく幅があるのですが)1万5千年くらい前、と言われています。このたった(?)1万5千年でこれだけ多様な品種(分類上は全て同一種ですが、家畜でなければ絶対数十種には分類されているでしょう)に分岐したことを考えれば、犬と同じようにヒトだって"選択交配"をしてきたわけですから、生殖サイクルの長さがかなり違うとはいうものの、種として分岐するくらいの形質的な相違が見えてくるには十分な時間(世代)が経過しているはず、と考えることもできると思います。

 まあ、こういう思考実験は楽しいですが、どうしたってきな臭い思想に近寄ってしまうので、やはり「人類は1つ」で済ませた方が穏当ですよね。
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遺伝子レベルでの分析によると、人類はおおまかに4つのグループに分かれ、そのうち3グループはほぼアフリカにしかいません。

アフリカ以外のホモ・サピエンスはきわめて少数の先祖の子孫です。亜種として分類したいのなら、基本的にアフリカ以外の人間は一つの亜種になるでしょう。真に多様性が高いのは、黒人としてひとまとめにされるアフリカの人たちです。
また、日本人、中国人、韓国人に遺伝的な差異がない、の根拠は何でしょう? ハプログループ(共通の先祖を持つグループ、とでもしておきましょうか)の出現頻度に差異は認められていますよ。つまり、大勢としては共通の先祖を持っているけど、その比率には違いがある、ということです。日本人は、特定の先祖の子孫だけが多い、という傾向が低いことが特徴のようです。もちろん、北から南にかけて、優占するタイプの比率には変化がありますが。
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 まずネアンデルタール人ですが、これは学名がホモ・ネアンデルターレンシスなので、元より「人類(ホモ・サピエンス)とは別種」として認識されていました。


 ホモ・サピエンスの直接の祖先ではないかと思われていた時期はありますが、ホモ・サピエンスの亜種と言われていたという事実はありません。

 それはさておき、結論から言うと私は現世人類を亜種に分類することは可能だと思います。
 生物の分類って別に確固たる基準があるわけではなく、遺伝的にも形態的にもほとんど区別ができないのに生息地域が違うというだけで別種に分類されている動物もありますし(質問者さんが例に挙げたイワトビペンギン等がそうですよね)、ピレニーズとチワワなんて形態的にも激しく違うし物理的にも交配はほとんど不可能なのに、同じ「犬」という種でひとくくりになっている動物もあります。数万年後に後世の学者がチワワとピレニーズの化石を発掘したら、絶対同じ種には分類しないだろうと確信しますが。

 同様に現代の人類は、肌の色だけでなく形態的にも生理的にもある程度の相違は見られています。スラブ系の集団をアフリカで生活させれば、皮膚ガンの発生率は黒人より有意に高くなるでしょうし、逆にアフリカの黒人の集団をシベリアで生活させれば、肺炎や気管支炎の発生率はやはり高くなるでしょう。

 ですから例えば数万年後の後世の学者や、仮に現在地球を観察している異星人がいたとしたら、彼らは現世人類を数種の亜種に分類するかもしれません。

 ネコの子の例えは、シロネコやクロネコに仮に分類すると、シロネコとクロネコが交配して産まれた子は毛色に拘わらず雑種ということになりますよね。シロネコとシロネコが交配して黒猫が生まれるようなことがあれば、それは「シロの毛色」という形質がシロネコの中で十分固定されていないということになるので、そもそも「シロネコという種」を造ったこと自体が適切ではなかった、ということになるのでしょう。
 一度の分娩でシロやクロなど多彩な子猫が生まれるのは、単に一度の発情期に多数のオスと交配した結果なので、それぞれの子猫について雑種かシロかクロか分類すれば良い話です。
 ま、現状ネコを毛色で分類する必然も必要もないから分類しないだけで、ヒトのように肌の色だけでなく様々な形質に相違がある場合とはちょっと分けて考える必要があるかと。

 というわけで、人類を亜種に分類したければできる、とは思うのですが、それをやると優性思想や人種差別といった危険な思想と直結してしまいます。現実的には人類を細分類することは百害あって一利なしでしょう。
 だから現世人類はホモ・サピエンスでこれ以上の細分類はない、という理解で良いと思います。
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>現在人間は大きく分けると、白色人種,黒色人種,黄色人種がいます。


>勿論、皆ホモ・サピエンスですが、髪の毛や肌の色,体格は大きく違います。
>私はホモ・サピエンスの亜種だと思っていますが、生物学的にはどう考えられているのでしょうか?

「ヒト」は「ホモ・サピエンス種」の下の「ホモ・サピエンス・サピエンス亜種」に分類されます。

そして「ホモ・サピエンス種」の下には「ホモ・サピエンス・サピエンス亜種が1つだけ」です。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%83%88
の「分布と多様性」に
>つまり、生物学上は、人種というものは亜種以下の段階の差に過ぎない。
と書いてあります。

ですので、
ホモ・サピエンス種、ホモ・サピエンス・サピエンス亜種、白色種
ホモ・サピエンス種、ホモ・サピエンス・サピエンス亜種、黄色種
ホモ・サピエンス種、ホモ・サピエンス・サピエンス亜種、黒色種
のようになります。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%A8% …
を見ると、日本で一般的に飼われている「ネコ」は「ヤマネコ種、イエネコ亜種」です。

白ネコも、黒ネコも、白黒ブチネコも、三毛猫も、すべて「イエネコ亜種」です。

ですので、
ヤマネコ種、イエネコ亜種、白ネコ
ヤマネコ種、イエネコ亜種、黒ネコ
ヤマネコ種、イエネコ亜種、白黒ブチ
ヤマネコ種、イエネコ亜種、三毛猫
のようになります。

このように「色の違いは、亜種の違いよりも下位の違い」です。

>人間もこれほど違ったら、亜種になるのではないかと思います。
は間違いです。

良く考えて下さい。

「色が違えば亜種が違う」としたら「同じ親から生まれた、白ネコ、黒ネコ、白黒ブチネコ」が「異なる亜種」になってしまいます。

生物学は「同じ親から3種の亜種が産まれるような異常事態」を許したりはしません。

もし「親も子も、遺伝的に、全員、指が片手に6本づつ。6本とも正しく機能し、異変ではない」とかであれば「ホモ・サピエンス種、ホモ・サピエンス・ムツユビサピエンス亜種」のように「違う亜種」になるかも知れませんが。
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