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NHKラジオ英会話講座より
Cecillia:I\'m watching something on TV, and the good part is coming up. Hey! Turn around,Sammy. Here comes Big Rita again.
・・・、後ろを振り返って、サミー。ビックリタがまた来たわよ。

(質問)Here comes Big Rita !  でお尋ねします。
(1)これは強調の為の倒置だと思いますが如何でしょうか? 正式にはBig Rita comes here. だと思いますが・・。
(2)「強調の為に強める語句を文頭に置く」と本にはあります。
では、Here Big Rita comes!ではいけませんか? 何故、主語と動詞までもが、入れ替わったのでしょうか?
(4)強調の為の倒置について、参考になるヒントをいただけると助かります。宜しくお願いいたします。 以上

A 回答 (2件)

こんにちは。



ご質問1:
<(1)これは強調の為の倒置だと思いますが如何でしょうか? 正式にはBig Rita comes here. だと思いますが・・。>

違います。このhereは強調ではありません。

1.このhereは注意を喚起するために用いられる、一種の間投詞のような働きをしています。通常の副詞「ここに」とはややニュアンスが違います。

2.日本語にすれば「ほら」「さあ」といった、相手の注意を引きつける表現です。
例:
Here’s your tea.
「さあ、お茶をどうぞ」

3.There is構文も同じく、「ほらあそこに~がある」と相手の注意を呼びかける働きが、Thereにはあるのです。

4.この間投詞的なhereの用法は、感嘆詞的な用法に転意して、以下のように使われています。
例:
Here!「はい!」(点呼に対する返事)
Here, here, don’t cry.「さあ、さあ、泣かないで」

5.Big Rita comes here.だとhereは「ここに(来る)」という副詞として使われ、「さあ」「ほら」といった相手の注意を喚起する用法はなくなってしまいます。

従って、ニュアンスが異なるのでこの語順にはならないのです。


ご質問2:
<では、Here Big Rita comes!ではいけませんか? 何故、主語と動詞までもが、入れ替わったのでしょうか?>

主語が初めて登場する名詞だからです。

1.このhereの用法は相手の注意を喚起します。その注意を向けるもの(ここではBig Rita)が、初めてその場面に登場する場合は、文末におくことでその名詞を強調しているのです。

2.There is構文でも本来なら
There an apple is on the table.
としてもいいところですが、

There is an apple on the table.
「(ほらあそこに)テーブルの上にりんごがあるよ」
と動詞の後に置いた方が、りんごに焦点を当て易くなるのです。

2.一度登場した名詞が代名詞で使われる場合は、語順はSVに戻ります。
例:
Here comes Big Rita!
Here she comes!
これは、一度登場したものを再び強調する必要がないからです。

ただ、代名詞でも再び強調したければ、語末におくことも可能です。
例:
Here comes she again!
「また、彼女よ!」


ご質問3:
<(4)強調の為の倒置について、参考になるヒントをいただけると助かります>

1.副詞が強調のため倒置されると、通常は動詞は助動詞と原形動詞に分解されてから倒置を起こします。
例:
He never came here.
→Never did he come here.
「彼は一度たりともここへは来なかった」

ここでは否定副詞neverを強調しています。動詞cameはdid+comeに分解され、did+主語+原形動詞という語順で倒置を起こします。

分解の例は
goes→ does go
go→ do go
went→ did go
などです。

2.助動詞が使われる場合は、倒置は助動詞+主語の倒置で結構です。
例:
He never should do that.
→Never should he that!
「絶対に、彼がそんなことするはずがない」

3.現在完了の場合は、倒置は助動詞+主語+過去分詞の倒置になります。
例:
He has never should done that.
→Never has he done that!
「絶対に、彼はそんなことをしたことはない」

4.強調される副詞は以下のようなものがあります。
例:
Never「決して」
Seldom「めったに」
Only then「その時初めて」

以上のように、その副詞(副詞句)自体にすでに強調の意味が隠されています。

5.従って、Hereのような平均的な場所を強調するために、Hereを前置する、ということは通常はありません。

6.ただ、主語が長すぎるために、頭でっかちの文になるのを避け、副詞や副詞句が前置し、倒置が起こるということはあります。
例:
In the park are playing some children who has finished their exams.
「試験が終えた子供達が公園で遊んでいる」
ここでは主語が関係代名詞で修飾され長くなっているので、場所を表す副詞が全治するという倒置が起こります。


以上ご参考までに。
ここのところ仕事が少し忙しく、回答が遅くなってしまいました。間に合って何よりです(笑)。
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この回答へのお礼

何時もご回答いただき感謝いたしています。今回もとても勉強になりました。
>hereが強調でない理由、thereと同類であること、副詞や助動詞の倒置、主語が長い場合等、
 とても役立ちました。何気ない疑問でしたが、質問して本当によかったです。少しづつですが英語が分りやすくなっています。お忙しい中、投稿いただき、心より御礼申し上げます。健康にご配慮の上、益々のご活躍をお祈りいたします。 敬具

お礼日時:2008/04/19 17:24

これは強調のための倒置ではないと思います。


辞書(ライトハウス)の「倒置」の項目では次のように分類されています。

(I)<V+S>の倒置:
 (i) 疑問文
 (ii) 感嘆文
 (iii) there [here] is [are, was, were, come(s), etc.]...の構文で:There are several books on the desk.机の上に本が何冊かある  / Here's your money. どうぞ、これはあなたのお金です
 【語法】ただしHere we are. (さあ、着きましたよ)などのように、there, here が場所を示す意味合いが強い場合は普通の<S+V> の語順になる。

このあとも倒置の分類はずっと続いてますが、今回の文はこの用法ということで、there is 構文の一種と考えればいいかと思います。

なお、here の項目の方を見ますとこのようにあります:
[文頭で;物・人の導入・提示に用いて](ほら)ここに[へ]:
Here is your bag.ここにあなたの鞄がありますよ。
Here is the boy I spoke about yesterday. こちらが昨日私がお話しした少年です。
 【語法】この用法で主語が名詞の時は<V+S>の語順となる:
Here comes his son! ほら彼の息子がこちらに来るよ
主語が代名詞の時はHere he comes! (ほら彼がこちらに来るよ)のように<S+V>の語順となる。


ということですので、Here Big Rita comes! は言わないかと思います。
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この回答へのお礼

いつもご回答いただき有難うございます。とても分りやすく回答いただきましたので、よく理解できました。hereはthereと同類だったのですね。何となく感じは掴んでいましたが、お陰ではっきりしました。質問を繰り返すたびに、理解度が進んでゆくのを実感します。楽しいです。今後とも宜しくお願いいたします。敬具

お礼日時:2008/04/19 17:10

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