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昨日のNHKで、自衛艦の事故に関するニュースをしていたのですが、画面の字幕に 「操舵室」 というのを 「操だ室」 と表現していました。

字幕を見て、「エッ? 何これ? ああ、操舵室の事か ・・」 となったのですが、これって変ではないですか?

「操舵室」 が、どうして 「操だ室」 になるのですか? NHKは漢字の使い方にどんな基準を設けているのでしょうか?

他にも、最近、一部だけ平仮名にした表現が増えているように思います。 視聴者を馬鹿にしているというか、小学生レベルの漢字知識しかないと考えているように感じました。

「そんなに漢字を使いたくなければ、いっその事、全部、平仮名の字幕にすれば?」 と言いたくなりました。

なお、「NHKに苦情を言えば?」 というお答えはご遠慮下さい。

A 回答 (8件)

いわゆる「交ぜ書き」ですね。



「舵」という漢字自体が常用漢字表にない「常用外漢字」のため、公用文では、「かじ」も「だ」も通常平仮名で表記します。

それが発展して「操舵」のような熟語についても、「操」は常用漢字なので「操」、「舵」は常用外漢字なので「だ」、合わせて「操だ」とするのが「交ぜ書き」です。個人的な極論ですが、少なくとも熟語における「交ぜ書き」は間違った表記ではないかとさえ思っています。理由は美しくないから。逆に意味が分かりにくくなりますよね。

ニュースについていえば、時代によりますが、1998年に北海道拓殖銀行が破綻した際「破たん」と表記されていました。また2002年小泉首相(当時)が北朝鮮を訪問し日朝首脳会談で注目された日本人拉致事件については「ら致」と表記されていました。

現在では、多くの報道機関で「破綻」「拉致」と表記されています。基本は常用漢字表に従いながらも、読者や視聴者の認知度が高いと思われる熟語については、常用外でも漢字で表現する流れになっているようです。

「操だ」については、日本語にはルビという便利な表現方法があるのですから「操舵」の上に「そうだ」とルビを振ればよいのではないかと思います。

ビジネスでよく用いられる言葉でも、意外に常用外漢字で公用文では平仮名になっているものがあります。例えば「挨拶」「進捗状況」「瑕疵担保」などがそうです。これらは公用文では「あいさつ」「進ちょく状況」「瑕し担保」と表記され、個人的には美しくないと思っています。

「子供」については、「子」も「供」も常用漢字ですので、公用文では「子供」と表記しますが、メディアはもちろん公用文ルールに縛られるはずの文部科学省を始め多くの自治体など役所でも、「子ども」と表記されます。これはまた違った意味で「交ぜ書き」にしています。

「供」だと供え物の意味になり、子供の人格を否定するからけしからん!という一部市民団体のクレームがうるさいので最初から彼らの主張どおり「子ども」と表記しておけばいいだろう、という事なかれ主義からくるものです。

かつて、「婦人」の「婦」は「女」に「箒(ほうき)」と書く。「家事をする女」という意味で男女共同参画時代になじまず、けしからん!ということで「女性」に変えたのと同じ発想です(さすがに「産婦人科」の名称は変えられませんでしたが 笑)。

個人的には、このような特定のイデオロギーが含まれた議論に迎合し、日本語が変えられていくのが残念でなりません。

イデオロギーとは無関係ですが、常用外漢字を排除した悪例と思っているのは「さいたま市」です。埼玉県さいたま市・・・と住所を書いていけば、そのおかしさはすぐ分かると思うのですが(笑)。常用外を排除したければ「さい玉市」でもよかったのでは?なんて軽口をたたきたくなります。

都道府県名に使われている漢字で常用外なのは「埼」のほか「岡」「奈」「阪」「鹿」「熊」「梨」「阜」「茨」「栃」「媛」の11字で、これは逆に常用外であることがおかしい、ということで次回の常用漢字表の見直しで常用漢字に追加されるようです。せっかく市名を変えたのに、「さいたま市」はどうするんでしょうね。

なお、No.6様がご紹介されていた産経新聞については、校閲部長が塩原経央氏だからかもしれませんね。塩原氏は実は詩人でもあり、産経新聞の校閲部長として、紙面の文字、文章が日本の伝統と文化にふさわしいかどうかを、業務として校閲しておられます。

同氏が産経新聞に不定期に連載されている随筆「国語断想」は結構面白いですよ。秀逸だったのは、2003年11月14日掲載の「『返せ』と『帰せ』事の本質きちんと見抜いて」。これは、北朝鮮に拉致された人々を日本に「カエセ」という場合、「帰せ」か「返せ」かで意味合いが違ってくる。記者は国語のプロとして吟味すべきだ、というものでした。残念ながらWebでの掲載はありませんが、他のテーマでも面白くてためになる内容が多いですよ。「国語断想」で検索してみてください。
http://www.michem.jp/2004/040422.html
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この回答へのお礼

有難うございました。
「交ぜ書き」というものなんですか。
元々の漢字を知っている者から見れば、本当に読みにくいんですよね。
漢字には素人なのですが、そもそも漢字は「表意文字」だったはずですよね。 「音」だけを表記するアルファベットやハングルなどと決定的に違うのは、その部分だと思います。
つまり漢字一文字で意味が理解できる点が最大の長所のはずです。
そう考えると、平仮名や片仮名は「表音文字」であり、「交ぜ書き」は漢字文化の素晴らしさを破壊するものだと思います。

私の友人が「さいたま市」に住んでいるのですが、町名が変わった時、「お前の町の住民は漢字も読めないのか」と、からかった事を思い出しました。
たしかに埼玉県さいたま市 ・・ 実に奇妙な表現ですよねえ。

それと、「婦」のように一部の狂信家グループのために漢字が削除されていく現象には溜息をつくしかありませんね。
もっと漢字を大事にしたいものです。

お礼日時:2008/04/22 11:00

新聞紙面のことに限って回答するならば「記者文書マニュアル」(社によって呼び名が違う)があります。

言い回しは各社独自ですが、平易な文章と語彙を目指しての配慮があるのでしょう。たまにヘンなのもありますが、校閲でマニュアルに沿って訂正が入ってしまいます。
(人権に配慮する部分もあります)

NHKも報道機関として何らかの表現規定が存在してもおかしくはありません。それを知っているので私はNHKが視聴者を小ばかにしているとは思えません。スルーです。
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この回答へのお礼

有難うございました。
NHKにも独自の表現規定があるのですね。
操舵室が「操だ室」になったのも、その規定のせいなんでしょうね。
視聴者を馬鹿にしているとは思いませんが、普通の社会人の感覚からすれば、明らかに変な使い方になっているように感じます。
その規定を作成した人と一般人との間には、何か大きなギャップのようなものがあるのかも知れませんね。

お礼日時:2008/04/21 10:21

新聞でも僧侶は「僧りょ」でしょう。


これを見るたびにウンザリ。
日本のマスコミの気骨のなさの象徴のように思えて。
産経だけはたしか「僧侶」。孤軍奮闘。
わたしの株価ボードで産経株がすこし上がりました。
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この回答へのお礼

有難うございました。
僧侶もダメなんですか。
奇妙な漢字の使われ方は、他にもたくさんありそうですね。
産経新聞は色々と批判する人もいますが、なかなか気骨があるメディアですね。 見直しました。

お礼日時:2008/04/21 10:14

因みに。



「お風呂」の「呂」も常用漢字表にありません。なので「お風ろ」と表記しなければなりません。

これでは、告示の「分かりやすく通じやすい文章を書き表す」と言う趣旨に反し、逆に「訳の判らない文章」になってしまいます。

その為「お風呂に入る」の代わりに「入浴する」など、常用漢字表にある漢字を使った別の単語に置き換えるなども行います。

告示は「分かりやすく通じやすい文章を書き表す」ためにあるのに、告示を基にして、カナ漢字を混在させた文章を書き「分かりにくく通じにくい文章を書き表す」と言う結果になっているのですから本末転倒です。
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この回答へのお礼

有難うございました。
エッ、風呂もダメなんですか。
常用漢字って、日本語をダメにするために作成されたのでしょうか。
誰か権威のある人が「これはおかしいだろう!」と指摘してほしいものですね。

お礼日時:2008/04/21 10:12

『舵』という漢字が『常用漢字』ではないので使えないんだそうです。



※ 最近は見直されて来ているようですが、法令では常用漢字のみを使用することを原則としているそうです(参考:Wiki)

よく使う漢字でも『常用漢字』に含まれないものが多数あります。
私的には、”よく使う”のだから『常用漢字』にすれば良いのにとか思いますが・・・
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この回答へのお礼

有難うございました。
> 私的には、”よく使う”のだから『常用漢字』にすれば良いのに ・・
全く同感です。 発想が逆ですよね。
一体誰が、どんな基準で勝手に使用禁止にするのか知りませんが、何だか日本語をダメにしているように感じますね。

お礼日時:2008/04/21 10:09

「舵」は常用漢字に含まれていないため、ひらがなで表記したのです。


内閣府から「法令・公用文書・新聞・雑誌・放送等、一般の社会生活で用いる場合の、効率的で共通性の高い漢字を収め、分かりやすく通じやすい文章を書き表すための漢字使用の目安」として告示されています。
ですから、日常で使うのに常用漢字に含まれない、常用漢字に含まれているのに日常で使う、などの矛盾が生まれるのは仕方ありません。
NHKはこの告示に沿って字幕を作っているだけです。
変な漢字の使い方・・・と思うのは、常用漢字が原因なのです。
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この回答へのお礼

有難うございました。
なるほど、常用漢字というのが曲者なんですね。
学者たちが集まって決めているのでしょうが、社会的に使用されている漢字を、ダメというのは変ですよね。
「分かりやすく通じやすい」という理由のようですが、その漢字を知っている者にとっては、実際とても読みにくい表記になっていると思います。
「いっその事、漢字全部を使用禁止にしたら?」と、ツッコミを入れたくなりました。

お礼日時:2008/04/21 10:07

1981年10月1日に内閣告示第1号「常用漢字表」により発表された漢字使用の基準に拠ります。



NHKでは、この「常用漢字表」に無い字は、漢字を使用せずにカナで表記する事にしています。

この「常用漢字表」に無い場合、例え小学1年生で習う簡単な漢字であっても、漢字にせずにカナで表記します。

逆に、かなり読み難い漢字であっても、この「常用漢字表」にある場合は、漢字で表記します。

なお、人名を表示する場合は、この限りではありません。
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この回答へのお礼

有難うございました。
内閣で決めた漢字表がもとになっているのですか ・・ その漢字表自体がおかしいというか、普通の社会人から見ると変な使い方になっているようですね。
でも、漢字表に無くても、「子供」を「子ども」と表記するのは ・・

お礼日時:2008/04/21 09:59

NHKに限らず、報道するときに使える漢字が決まっていて、


今回の例だと「舵」という字が使える字ではないのでひらがなになったんでしょう。
(制度で決まっていたような…)

個人的には「子供」のことを「子ども」とするのが好きじゃないです。
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この回答へのお礼

有難うございました。
この「報道するときに使える漢字」なんですが、やっぱり普通の感覚からすると変な規定になっているように思いますね。
子供を「子ども」って、一体誰が、いつから変えたのでしょうね。

お礼日時:2008/04/21 09:56

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