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アンケート調査をしているのですが、研究テーマに該当する対象者が集まりにくい状況にあります。この場合、数年掛けてアンケートを集計してもアンケート調査として成立するのでしょうか?それとも短期間でないと評価に値しないのでしょうか?どうかお教えください。

A 回答 (1件)

主題によりますね。


歴史的変化や発達的変化,あるいは季節変動を伴うような現象を扱う場合,
調査の時期が大きな意味を持ちます。

たとえば
「政党への支持」や「自然災害に対する意識」に関する調査なら,
調査時点における社会情勢や報道のありようが大きく影響するでしょう。
調査実施が数日ずれただけで結果がまったく異なってくる可能性さえあります。

また「高校生の性体験」に関する調査などの場合,
夏休みや春休みの前と後では大きな違いが出るはずです。
このような主題を扱う場合には,
調査実施のタイミングに十分配慮したうえで
短期間のうちにデータ収集を終える必要があります。

一方,たとえば
症例の少ない疾患の患者や家族を対象とする調査などの場合,
対象者を探し出してコンタクトを取るだけでも相当の時間を要するわけで,
調査期間が複数年に渡ったとしてもその意義は認められると思います。
もっともこのような主題であっても,
時間がかかり過ぎると社会情勢の変化や科学技術の進歩によって
調査の意義が失われてしまう可能性はあります。

数年かけないと対象者が集まらないような主題なら,
量的・統計的な調査研究よりも
質的・記述的な事例研究(ケーススタディ)として扱う方が妥当なのかもしれません。
必要ならば単一事例ないし少数事例でも適用可能な統計手法はありますし,
何十年も研究を継続していって事例が相当数蓄積された時点で
継時的変化に配慮しながら統計解析にかけることも可能です。
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この回答へのお礼

御回答ありがとうございます。具体的で理解しやすい回答をしていただき、今後の方向性を見出した気がします。機会がございましたらまたのアドバイスもお願い致します。

お礼日時:2008/05/17 10:07

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