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久しぶりに小説でも読んでみようかな、と思いました。
中学生の時読んだ、武者小路実篤の「友情」が、
とても好きだったので、実篤について調べたところ、
彼は、白樺派の作家であることが分かったのですが、
その白樺派とはいったいなんですか?
調べてはみたのですが、難しい言葉ばかりで、
ちょっと理解できませんでした。
簡単な言葉で、説明してもらえると嬉しいです。
また、同じ白樺派の同人作家たちの作品は、
実篤の作品に共通するところがあるのでしょうか?
「友情」のような作品に再び出会いたいので、
もし良ければ、本の紹介、してもらえると嬉しいです。
アドバイス、よろしくお願いします。

A 回答 (4件)

白樺派は、みもふたもない言い方をしてしまえば、金持ちの子で、いつまでもニート的生活を大学で送っていた、おめでたい人たちの集まりです。

だから、彼らの作品は楽観的すぎるとか社会性がないという批判が出てくるのですね。Wikipediaにある、白樺派が「自然主義にかわって大正時代の文学の中心となった」とは、自然主義文学が人間の暗い側面や社会悪などをも描く傾向があるのに対し、白樺派はおおらかな人間賛歌だという対比構造になっていることを指摘しているのです。

白樺派の私小説というスタイルに決定的影響を与えたのは、哲学者ルソーの「告白」。文学と言えば、子供向けの昔話や、英雄物語や、勧善懲悪物や、サロン文化を背景とした甘ったるい恋愛物などしかなかった時代に、突如としてルソーが自伝というジャンルを「告白」で確立、本国フランスでもかなりの物議をかもしました。何せ、人生の中で犯してきた悪行も告白しており、実は露出狂だったとか、生まれた子供を孤児院の前に捨てたとか、そんなことまで書いてあるのです。白樺派はそれを、「そんなことまで告白できるのはすごいことだ」と受容したわけです。

白樺派が好きな人には、「告白」はお奨めです。「告白」こそが、白樺派の私小説というスタイルの原点です。ただし、白樺派は、ルソーが単なる文学者ではなく万能の人であり、フランス革命を支えた社会思想家でもあることは、ほとんど意識しているように見えません。逆に明治までさかのぼると、社会思想家としてのルソーを正当に評価している人もいます。いずれにせよ、ルソーは「告白」を世に放った文学者であり、「むすんでひらいて」を作った音楽家であり、「エミール」を書いた教育論者であり、かつ、フランス革命の理念を作り上げた社会思想家でもあるのです。その影響の一部が、思いもかけないところで白樺派に及んでいるというわけです。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。
とても当時のことについて関心を抱きました。

お礼日時:2008/05/18 18:51

要するに「白樺派」というのは、上流階級の育ちのいいお坊ちゃん作家のグループであり、人間は自由であるべきだとか、人を信じることは素晴らしいとか、貧しい人たちにも愛情を注げば明るい社会ができるなどと考えるタイプで、よく言えば「モラリストで理想家肌」、悪く言えば「苦労知らずのおめでたい人」が集まった仲良しクラブのようなものです。


そういえば、武者小路実篤の小説に「お目出たき人」というものもあります。

ただ、所詮は上流階級の方々なので、武者小路実篤はユートピア社会の実現を目指して「新しき村」を建設したけれど、気紛れな言動も多く、有島武郎は人妻と心中するなど、人間としての限界、弱さも目立ちます。
まぁ、今も昔も、作家は作品をして語らしめるのであって、高邁な人間性を求めるものではないのでしょう。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。

お礼日時:2008/05/18 18:52

以下のURLを参考にしてみてください。



  http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BD%E6%A8%BA% …

白樺派は「白樺」なる雑誌に拠った小説家、詩人、歌人、画家、批評家などの総称であって、ひとつの文学的潮流や主義を奉ずる団体を言うものではない。実態としても、あるいは文学史的な観点からも、「白樺」同人がある種の文学観や芸術観を共有していたとはいいがたい。正確に言えば「白樺派」という名称はサロン的な青年作家たちの集団に与えられたものであって、自然発生的にあらわれた彼ら白樺派にひとつの文学的な思想があったものではなく、またそうした思想や主義を核として団結しようという意思がそもそも白樺派の作家たちにはなかったようです。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。
参考にさせていただきます。

お礼日時:2008/05/18 18:47

WIKIPEDIAから


「白樺派(しらかばは)は、1910年(明治43年)創刊の同人誌「白樺」を中心にして起こった文芸思潮のひとつ。また、その理念や作風を共有していたと考えられる作家達のこと。」
「大正デモクラシーなど自由主義の空気を背景に人間の生命を高らかに歌い、理想主義・人道主義・個人主義的な作品を制作した。人間肯定を指向し、自然主義にかわって大正時代の文学の中心となった。」
書き写しだけでごめんなさい・・・。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BD%E6%A8%BA% …
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この回答へのお礼

ありがとうございました。
参考にさせていただきます。

お礼日時:2008/05/18 18:47

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