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ジョン・ケージの偶然性の音楽に見られる、東洋思想の影響、およびアメリカ人としてのケージの限界(誤解)について教えてください。

A 回答 (4件)

東洋思想というか東洋的な考え方は、私どもアジア人である日本人が持っている「いい意味でのあいまいさ」を、ケージが理解に努めたことに重要性があると思います。


特に「易の音楽」の「易」は最近では少なくなった竹製と思われる棒を使った占いであり、易の偶然性(実は必ずしもそうではないのですけど:苦笑)を西洋音楽に導入してみたかった、という感じがします。
ケージのRADIOMUSICを演奏したことがありますけど、3桁の数字の羅列であり、それを実際にラジオを使って音を出すと、送信周波数や受信感度送信電力により、再現不能な音となるわけです。そこまで考えていたかどうかは不明であり、限界か可能性かは200年くらいの時の試練が必要でしょう。
ただ、今考えてみると、ケージにしてやられたなと考えています。なぜなら、題名に惑わされてしまいラジオで音を発生させなければならないという思い込みです。がちがちに理論や形式や演奏技術に固められた音楽へのアンチテーゼとも解釈できますね。
(4分33秒)は楽音と音に区別があるのか聴き手に迫った作品でしょう。
ちなみに、ケージはキノコの栽培が趣味のようで、ここにも何か暗示が隠されているような気がしてなりません。では。
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いい意味での、放ったらかしなんです。


ケージの生きていた時代を考えますと、音楽は確定的なものと
とらえられました。ところが、ケージが考えたのは、楽音とは
何か、ということなんです。
例えば、(4分33秒)にしても、音はなく、休符すらない曲です。
音が無い音楽が、どれだけ貴重なのかを、知りました。
通常私たちが無意識に聴いている音と音楽とされている音とどう
違うのか、という指摘だと思います。あとラジオミュージック
は偶然性を追求した作品であり、パフォーマンスの要素が
あると考えています。
東洋のことはまた分けて考える必要があります。
易の音楽は、確率性を追究した作品だと考えています。
これは私見ですので、1つの考え方としていただければ、と思います。
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プロパガンダに使われていたりしましたしね。

に訂正します。
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環境音楽、実験音楽のなか(発展した背景)には、たしかに構造主義的な思想はありましたね。

構造主義そのものは問題がないのですが、タオイズム(道教)、ゼン(禅)などの思想がカルト的団体のプロパガンダにていたりはましたね。東洋の神秘主義とかかな??実験音楽も、軍事向けとまでは行かないけど、マインドコントロールや人々の求心力を高める為などに開発されていた背景もあるのではないでしょうか???。勿論実際には映画のBGMなど、商用音楽として使われていたようですが。ケージは知りませんので一般論だけを述べさせてもらいただきました。
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