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素朴な質問ですが、平家物語の冒頭の一節「祇園精舎の鐘の声・・・」で始まるところの、一文ですが、なぜ、「鐘の音」ではなく、「鐘の声」なのでしょうか?気になってしようがありません。どなたかおしえてください。お願いします。

A 回答 (7件)

大和言葉の「こゑ」は


1.人や動物が発する音
2.物の音
3.発音、ことば[訛りなどについていう]
4.漢字の音(おん)
5.アクセント
の用法があります。ご質問の場合は2に相当しますが、これは漢字「声(セイ・ショウ)」の用法をうけたもので、平安時代以降によく使われるようになります。

 漢字の「声」には、「人の発する声」・「動物の鳴き声」の意味と同時に、「物の発するひびき」の意味があります。声の基本字である「聲」の成り立ちがすでに、古代の楽器「殸(ケイ)」に耳を組み合わせた文字です。殸は金属製の楽器でたたくと高い音を発する。それが耳に聞こえるところから聲(声)という字が生まれました。

 そのような意味がある「声」が日本では「こゑ」と訓じられ、こゑにも「物の発するひびき」・「物の音」という意味が派生的に生まれました。

「鐘の声」という表現は、日本と大陸の言語文化が融合した表現ともいえるでしょうね。

参照
『古語辞典』項目「こゑ」(岩波書店)
『大漢語林』項目「声・聲」(大修舘書店)
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ケイが文字化けしました。


「声殳」という組み合わせです
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この回答へのお礼

詳細にご教示いただきありがとうございました。
おかげさまでよくわかりました。
こえ では無く、「こゑ」だったのですね。

お礼日時:2007/06/24 11:05

擬人法ですね。

ものを人にたとえる際に使います。そのほうが親しみ易いですし情景も想像しやすいですよね。
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この回答へのお礼

冒頭からの擬人化表現で、引き込まれそうになりますね。
ありがとうございます。

お礼日時:2007/06/24 10:15

「聲」(声の旧字・正字)は、人間の話す「こえ」だけを意味するものではなく、「耳で聞く音」を意味します。

「物の音で、人間に何かを感じさせるもの」(新明解国語辞典)も「声」です。
別に、鐘の擬人化と考える必要はありません。
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この回答へのお礼

旧字体のほうが、意味を表しているのですね。
参考になります。
ありがとうございます。

お礼日時:2007/06/24 10:58

「鐘の声」は、仏典などには多く見られる表現です。


その場合、人間や動物の声とは全く関係がなく、単に「音」という意味です。

『広辞苑』には、「声」の意味として、

こえ【声】
1.人や動物が発声器官から出す音。音声。
(2.は略)
3.物の振動から発する音。ひびき。「鐘の―」「白波の―」
(以下略)

とあり、「鐘の声」の「声」は、この3.の意味に当たります。
漢和辞典を引いていただいても、「声」には
「おと」「ひびき」という意味があると思います。
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この回答へのお礼

漢和辞典見てみました。
確かに解説されていました。
ありがとうございました。

お礼日時:2007/06/24 10:55

夜半鐘声到客船



声の本来の字は、声+殳(るまた=役の右側部分)+耳です。
声+殳の部分は、ケイという楽器を打ち鳴らすという意味。そこから+耳で耳に入る音が声なのです。
耳に入る音、つまり、人の声、動物の鳴き声、物音、音楽における音などすべての「音」が「声」だというわけです。
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この回答へのお礼

なるほど。古語辞典をみても解らなかったのですが・・・・。
漢字の意味からの意味で考えればいいのですね。
分かりやすいご説明ありがとうございます。

お礼日時:2007/06/24 10:14

鐘を人にたとえているからです。

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この回答へのお礼

冒頭からの擬人化表現で、引き込まれそうになりますね。
ありがとうございます。

お礼日時:2007/06/24 10:10

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