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 道路に使われるコンクリートは他の素材に比べて熱くなりやすいと言えるでしょうか。
 色々な素材でできたレンガ等(モルタル、大理石、御影石、プラスチック、 等々…)を使って、同じ状況(外に放置)で何分か定期的に温度を計ったところ、明らかにほかのより熱くなりやすいのですが、まだ少ないデータしか集まっていないのではっきりと分かりません。
  
 そもそも何故道路にはコンクリートが使われるのでしょうか?熱を持ちにくい素材で道路をつくれば、ヒートアイランド現象の対策にもなると思ったのですが…。
 加工しやすい、安価、手に入りやすい、とかの理由からでしょうか。
 
 又、「コンクリートは熱を持ちやすいか」ということを確かめるのに良い実験方法はありますか?
 
 どなたか知識をお持ちの方、回答してくだっさたら嬉しいです。
 カゴテリーが微妙に間違ってるかもしてませんが、よろしくおねがいします!
 

A 回答 (6件)

道路舗装にはアスファルトコンクリートとセメントコンクリートがありますが、質問者はアスファルトの方を言われていると思いますので、アスファルト舗装について答えます。


アスファルト舗装は確かに熱を持ちやすく、夏場は60度くらいになるといわれています。その原因は、色が黒いため太陽光を吸収しやすいということや、アスファルトが隙間なく敷き詰められるので、熱の逃げ場がないこと、水をはじくため、表面から水分の蒸発がないということなども原因していると思います。したがって熱を持ちやすいかどうかは、色や施行方法にもよるので単純に材質の違いだけが原因ではないと思います。
舗装にアスファルトが使われるのは、安価なわりに頑丈だということもありますが、壊れても簡単に補修できるという点が大きいと思います。たとえば、交通量の少ない夜間に道路の片側だけを遮断して補修工事を行い、夜明けに完成し、朝のラッシュ時には何事もなかったように再開するということはよく行われていますが、セメントや他の材料ではこんな芸当はできません。きっと大渋滞を引き起こすでしょう。アスファルト舗装は夜間工事というあまり人が気づかないところで、都市機能を支えているのです。
ちなみにアスファルトは石油精製の廃棄物だと、よく誤解されますが、そんなことはありません。アスファルトが余れば重油にしたり、分解してガソリンにしたりして有効利用されます。また、アスファルトはリサイクルして再び舗装に使うことが可能で、実際、道路工事で掘り返されたアスファルトは、ほとんどがリサイクルされています。セメントではこんなにリサイクルすることはできません。アスファルト舗装は石油精製の廃棄物を無理やり舗装に使っているのではなく、アスファルトが道路舗装として優れた性能を持っており、またリサイクルもできるから使われているのです。誤解しないでくださいね。(なお、アスファルトは水に溶けないので土壌汚染の心配はありません。コールタールで舗装することはありません。道路がガタガタになってしまいます。)
もちろん、アスファルト舗装がヒートアイランドの原因のひとつになっていることも事実ですが、きちんと舗装された道路は都市機能を維持する上で欠かせません。最近では、表面に隙間があり、その隙間に雨水を蓄えたり、雨水地盤に浸透させたりするアスファルト舗装が普及し始めていますが、雨水が地盤に浸透すると舗装の内側が水流でえぐれてしまい、道路が陥没してしまうという問題もあります。これは他の舗装でも同じですが・・・
ヒートアイランド対策も重要ですが、アスファルト舗装には都市機能を維持するという大きな役割があることも忘れてはいけません。どちらも解決する舗装方法が望ましいのですが、なかなか難しいところです。
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この回答へのお礼

 なるほど~。
 〉壊れても簡単に補修できるという点が大きいと思います。

 アスファルトは色々な部分で道路に向いているんですね。確かに
道路工事に何日もかけてちゃ大変ですもんね。

 確かに打ち水とか、(道路じゃないけど)屋上緑化とか、暑くなりやすい性質を他のところで抑えアイデアはたくさんありますよね。

 〉都市機能を維持するという大きな役割があることも忘れてはいけません。

 あぁ、これはおっしゃる通りですね…。
 アスファルトを道路に使う事については、長所短所があるようです。
 理由なくしてアスファルトってわけではないのですね。

 とても濃い内容でした。参考にさせていただきます。
 ありがとうございました!
 

お礼日時:2008/09/01 00:27

 通常道路の舗装材としては、アスファルト・コンクリートかセメント・コンクリートが多く用いられます。

施工性と経済性から、比率的にはアスファルトが大部分を占めますが、耐摩耗性や強度、耐油性を必要とする場所ではセメント・コンクリートを用いることもあります。

 直射日光による熱の問題は確かにあります。これらの材料は熱の伝導率の関係で、表面が熱くなりやすいです。
 最近はその点を考慮して、保水性のあるアスファルトやコンクリートが開発されています。これらの材料を用いた舗装は直射日光でも加熱しにくく、ヒートアイランド現象を抑える働きがあるといわれています。
 問題はコストと耐久性でしょう。

 ちなみに、自然石を使った車道舗装もあります。その場合はベースにコンクリートを用います。もちろん、大型車の通行も可能です。
 又、砂利舗装は工事の時の工事車両用仮設道路などにも用いられます。
 コンクリート・ブロック舗装は、不陸やブロックの破損が発生しやすいことから、最近は車両通行部に使用するケースは少なくなっています。
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この回答へのお礼

 場所や通る自動車によっても微妙に種類が変わってくるんですね。

 環境を考えて保水性のあるやつを使うとコストや耐久性が問題…。
 コストはともかくとしても、耐久性の問題はどうしても避けられないものかもしれませんね。

 長所と短所が分かりやすくて、とてもためになりました!
 参考にさせていただきます。ありがとうございました!

お礼日時:2008/09/01 00:18

道路舗装に使える素材は、事実上、アスファルトとコンクリートの2種類です。


経費は別にしても、
石畳では強度不足で大型トレーラー侵入禁止です。
砂利舗装では耐久性に問題があるので、車のほほんど通らない道路のみです。
鉄板では、雨の日にスリップして危険です。

で、コンクリートは「わだち掘れ」に強いのですが、固まるまで何日もかかるのがネックです。
ですから、新規に道路を作る、とか、
長期間片側通行(または、車線を減らす)でも問題が無い
というように、時間がかかっても良いならコンクリート舗装もアリですが、
通行量の多い道路を再舗装するとなると、夜中のうちに舗装できるのはアスファルトだけです。
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この回答へのお礼

 とても貴重な情報でした。ありがとうございます。

 〉石畳では強度不足で大型トレーラー侵入禁止です。

 う~ん、それは困りますね。アスファルトは結構丈夫なんですね。
 道路がひびいっちゃうこと、「わだち掘れ」というんですね。それを防ぐという意味でも思いついた質問だったのですが、色々な側面から難しいみたいです。

 とても具体的で分かりやすかったです。ありがとうございます! 
 

お礼日時:2008/08/27 22:18

石油精製でガゾリン、灯油、軽油、重油、…と取り出していって、最後に残る用途のない産業廃棄物となるしかない安価な代物がアスファルトです。

(石炭産業の時代はコールタールでした。)
黒くて夏など炎天下で高温になり軟化するアスファルトは、あまり道路の路材ではいいとは思いませんが、安い、工事がし易い、石油産業の廃棄物処理としての活用ということで使われいます。アスファルトはもともと石油精製の残渣ですから水をはじき、雨水を地下に浸透させませんのであまり環境に良いとはいえませんね。(石油産業の産業廃棄物としてのアスファルトの処理方法が道路舗装に使用することですが、その土壌汚染や地下水汚染への影響は影響が大きいので殆ど調査が(意図的に)行われないような気がします。毎年のように何回も掘り返される道路工事ででるアスファルト残土が産業廃棄物処理場や大規模宅地造成地の地価に埋立てられていたりします。)
強度が要求される所は鉄筋入りコンクリートで道路が作られます。西洋や東洋では道路や公共の広場では石材が道路舗装材として敷き詰められますね。環境にはこれが一番良いでしょうね。

この回答への補足

 ちょっと補足質問をさせて下さい!
 〉西洋や東洋では道路や公共の広場では石材が道路舗装材として....

 国とか、(日本で言う)県ぐるみでの環境対策にはぴったりですね。
 暮らしを便利にしつつ環境を意識できるアイデアです!

 どんなところがあるのか調べてみたのですが、中国の天安門広場が花崗岩(かこうがん)という石でできているそうですね。
 この事は北京五輪で「天安門広場の石は固くて大変」というようなニュースで知りました。

 日本の神社やお寺等はいくつか資料が見つかったのですが、「公共広場の床の素材」と範囲を広めると資料はなかなかみつかりませんでした。
 もしご存知でしたら、具体的な地名を教えていただけますか?(それとも名前も無いくらい一般的に使われているのでしょうか…?)
 度々すみません。

補足日時:2008/08/27 22:00
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この回答へのお礼

 ご丁寧な回答ありがとうございます。

 〉 石油産業の廃棄物処理としての活用ということで使われいます。

 なるほど。確かに産業廃棄物が活用できるなら嬉しいことですよね。アスファルトが選ばれた理由もそこにあるのかもしれません。
 たしかに何かから何かを精製する時の複製物って邪魔なことがありますもんね…。

 土地の環境を悪くしてしまう(土壌汚染?)もあるのですね。それは初めて知りました。調査が意図して行われないのも、僕個人の意見ですがアスファルトとかいう以前に残念です。

 とても濃い内容でした!参考にさせて頂きます。
 

お礼日時:2008/08/27 21:59

>加工しやすい、安価、手に入りやすい、とかの理由からでしょうか。



 そうだと思いますよ。
 熱のことだけ考えれば、舗装をしないことが環境にもやさしくて一番いいのでしょうが、そうもいきませんよね。
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この回答へのお礼

 なるほど。「塗装をしない」ってことができれば、それが良いのかもしれません。
 
 環境と便利さの両立という意味でも、アスファルトが選ばれたのでしょうか。
 ありがとうございます!
 

お礼日時:2008/08/27 21:49

道路はアスファルトじゃないでしょうか?


素人ですみません。

この回答への補足

 投稿後、素早いご指摘をいただきました。
お気づきと思いますが、質問内で誤った説明をしてしまいました。

 「コンクリート」→「アスファルト」でお願いします。
 
 投稿前の確認不足でした。申し訳ありません。
 よろしくお願いします。

補足日時:2008/08/27 02:33
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この回答へのお礼

 あ~。そうでした!
 すみません。焦ってたもので、誤解してました。

 確認不足でもうしわけありません。
 素早いご指摘ありがとうございます。

 ご面倒おかけしますが、「コンクリート」→「アスファルト」でお願いします。
 

お礼日時:2008/08/27 02:24

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