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乳剤系殺虫剤でよく売れているのが「マラソン・スミチオン・ディプテ
レックス・オルトラン」だと思われるのですが、どういった対象におい
て使い分けたらよいのか分かりません。
説明書によると、重複した対象が書いてあるので、どれにでも効くとい
われればそれまでなのですが、何かよい使用区分があれば教えていただ
けないでしょうか。

A 回答 (3件)

確かに説明書などでは、あらゆる害虫に効くようなことが示されていますが、そういう訳にはいきません。


ひとつは、その4種類の農薬も発売以来かなり年月が経っており、害虫にある程度の農薬に対する耐性がついてきたこともあります。
しかしまったく無効という訳ではなく、特に殺虫剤に弱い害虫には依然効果を保ってはいます。(アブラムシ、青虫、いも虫類は弱い。)
専門家ではないですが、私の乏しい経験から私見を述べてみます。

・マラソン乳剤・・アブラムシ、青虫、いも虫類には効果あり。
毛虫、ハダニ、カイガラムシ(幼虫)には効果不十分。
コガネムシ、カメムシ、カイガラムシなどの硬い羽や殻をもつ成虫、あるいはオンシツコナジラミなど飛翔する害虫には効果期待できず。
(効果が期待できないもの、効果不十分の理由には、あまりにも増殖や世代交代が早く駆除が困難な場合も含みます。)
毒性は普通物。

・スミチオン乳剤・・マラソン乳剤と同じだが、アブラナ科植物に使うと薬害が出るので注意。アブラナ科植物も野菜、草花とけっこう種類があるので検索して調べておきましょう。

・ディプテレックス乳剤・・「毛虫駆除の特効薬」の名目で販売されています。マラソン、スミチオンに効く害虫にも効果があります。
しかし毒性は劇物で、マラソン、スミチオンの普通物と比べると毒性が強く安全性の高い農薬ではありません。
15年ぐらい前、庭木に毛虫が大発生した時、ディプテレックス乳剤を散布したことがありましたが、すぐに中毒を起こしたことがあります。
症状としては、頭や眼球が圧迫され、胸が絞めつけられるように苦しくなり呼吸困難におちいりました。
すぐに散布を止め、大量の牛乳を摂取し、しばらく横たわっていたところ楽になり事なきを得ましたが、劇物など使うものではないと思い知らされた日でもありました。
この薬剤の原液は、車やバイクの塗装も簡単にはがしてしまうほど化学反応の強いものです。
しかしこの薬剤の擁護のために付け加えるならば、原液を1000倍に薄めてハスぐちをつけたジョウロに移し、土壌灌注すればネダニやコガネムシの幼虫駆除に効果があると思います。
量は1m2あたり3Lぐらいです。必ずゴム手袋をし、薬液の飛沫には注意しましょう。

・オルトラン液剤(水和剤)・・残念ながらこの農薬は使われ過ぎて(特にオルトラン粒剤)多くの害虫に耐性ができてしまいました。
アブラムシにはまだ効果が期待できても、葉を食べる食害性害虫には効果不十分といったところでしょうか。そのためかある販売会社ではスミソン乳剤とかアクテリック乳剤との混合を勧めています。
単体では薬効成分が植物組織までゆきわたる浸透移行性を持っており効果は3~4週間持続します。
毒性は普通物。

最後に、予防も大切ですが害虫の全てを殺虫剤でカバーするにはやはり無理があります。
たとえば定期的に植え替えてやったり、風通しの良い処へ置いてやったりして植物が健全に育つようにする。(カイガラムシの予防。)
発生しやすい時期(特に夏場の晴天が続く日)に葉の表裏に水シャワーしてやる。(ハダニの予防。)
あるいは捕殺できるものは見回りを強化して、ピンセットや箸で取る。
(ただし椿やサザンカによく付くチャドクガは、刺激すると毒針を飛ばすので殺虫剤を使用します。)
またクモやテントウムシ、トカゲ、ヤモリ、スズメなどは害虫を捕食してくれるので、大切にしたいものです。
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4つとも有機リン系ですから、どれかを1つ選んで、そのほかの有機リン系以外の農薬と組み合わせて使うと良いです。



スミチオンは家庭菜園で多いアブラナ科に使えないのでいまいちかな。
オルトランはできれば粒剤を購入して秋野菜の定植時などに株元へ散布するほうが効果的でしょう。
この中ではディプテレックスが唯一劇物なので、残った普通物のマラソンをお勧めしましょうか。植木とか果樹とかあるようなら、ディプテレックスもよいかとは思いますが・・・。
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農薬を使用する際には次の点を考えながら使うのが肝心です


1、薬の利き方(接触性か浸透移行性か、神経毒か窒息毒か消化毒か)
2、利く相手の種類(アブラムシ系だけに利く薬か、ミノムシ系にも利くか)
3、使える作物(アブラナ科にも使えるのか、収穫何日前まで使えるか)

まずちゃんとその薬剤がその作物に使えるものなのか、つかって良い時期なのかラベルを見て確認します。
一般的に作物に吸収される浸透移行性の農薬は、収穫前には農薬が残留しているため使用できません。また臭いがキツイ・色が残るといった農薬も同様です。その点で上記4種の農薬で云えばオルトラン・スミチオンが確かアウトだったと思います。
またイネ系には使えるけどアブラナ・ナス科系には使えないなど使用作物が限られた薬剤もあります。これを守らないと薬害が発生します。

次にその薬剤がその虫に本当に効くのかですね。高い薬をかけてもその虫に効く薬じゃなければ意味がありません。
利き方ですが基本的に接触性農薬(マラソン・ディプテレックス)は即効性が高く、浸透移行性農薬(オルトラン・スミチオン)は長時間利きます。
また虫によっては耐性がついちゃっている場合もありますので、そのとき薬剤を変えてみたりします。

大雑把に上げられた薬剤4種の使い分けを考えるとこんなところになるんでしょうか?
マラソン…全ステージ・あらゆる作物に対応できるオールラウンダー。とりあえずマラソン(ただ耐性害虫も多い…)
スミチオン…ちょっと癖の在る奴。使用時期、使用作物は慎重に
オルトラン…長く利く奴。害虫発生初期に使用し予防線を。ただ収穫前には使えない
ディプテレックス…マラソンとの使い分け
(農協の営農担当をやめてから10年になるのでここら辺自信がありません。農薬を取り扱っているお店の方に使う作物・虫を告げて相談に乗ってもらうのが一番確実です。使うときに使う分の農薬を買ったほうが適格だし不要な農薬を家に置く危険性も少なくなりますしね)
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